日記

2002年12月31日 23:06:04
 毎日新聞で「生きる者の記録」を連載されていた、佐藤健さんが28日食道がんのためなくなられました。
 
生きることは自明の事実ではない。それは僕たちに与えられた奇跡だ。佐藤さんの文章を読んで本気でそう思いました。ただ1日を過ごすのではなく、本当に一日を生きる為に最大限の努力をしなければならない。与えられた時間を無駄にはしてはいけない。そう思います。

 ご冥福をお祈り致します。
2002年12月29日 21:43:02
 昨日次の公演の会場にしようと思っていたホールから電話がありました。ここは京都市がやっているのでお金がかからないんですが、誰でも使えるわけではないのです。選考されるんですが、その選考の結果が昨日電話できてだめでした。

 そこが使えるものとして考えていたのでいきなり路頭に迷った感じです。場所がなければ芝居ができないわけですからこれは大問題で、今からほかの案を考えないといけないわけです。劇団をやって行こうと決めた時からいろいろ壁が出てくるとは思っていたのでそれはしょうがないことだと思っています。それをどう乗り越えるかが大切なことだと思います。

 人は2ヶ月先の自分の姿をを想像することすらできない。落ち込んでるとき僕がよく考えることです。2ヶ月のところは明日でも一年後でも良いですが、とにかく人は少し先の自分のことすら想像できないのです。明日の今、自分は何を考えているのか、僕にはそれすらわかりません。

 わかりませんが、2ヵ月後や明日、少しでも自分が良い状態になれるために今できることをしなければいけないと思っています。大事なのは希望的な憶測に基づく現実的な行動です。でも実は不安でいっぱいです。
2002年12月28日 6:58:15
 昨日は後輩の劇団の芝居を見てきました。そしてそのまま朝までバイトでした。朝5時半にパンストを買っていったおやじがいました。何に使うのか不思議でたまりません。この前は朝の3時にティッシュを一箱だけ買っていったカップルがいました。これも不思議です。

 There is little 〜は、ほとんど〜がないという意味です。There is a little 〜は、〜が少しあるという意味になります。これはややこしいので受験でよく出ます。

 ある物事に対して、少しでも〜があると考える人とほとんど〜がないと考える人がいて、それは英語の様にlittleの前にaが付いているかいないかという些細な差でしかなく、僕は前者になりたい。昨日の芝居を見てそんなことを思いました。

 あと、なぜそうなるにいたったかは書ききれないので書けませんが、役者が泣きながら笑うシーンがあり、その表情は文章にすると4000字位のことを物語っていて、やっぱり芝居はいいなと思いました。
2002年12月27日 3:20:19
 特に書くことがないので最近見た映画のことを書こうと思います。が、最近映画見てないので何もかけません。今まで見た映画で好きな映画のことを書きます。

 僕は昔から映画が好きで鬼のように映画を見ていました。お金がないので映画館にはあんまり行かなかったんですが、WOWOWやビデオで見まくりました。高校二年の時には自分の見た映画のタイトルとその評価を10段階で手帳に記入するという非常に暗い趣味も持っていました。その総数は1年間で150本くらいになりました。ちなみに評価の最高点は「月とキャベツ」の9点です。

 「月とキャベツ」は本当に面白いんで見たほうがいいです。芝居を始めてから知りましたが、脚本はキャラメルボックスの真柴あづきです。後主演は山崎まさよしです。もう一人主演の女の子がいるんですが、ブレイクせずに消えたみたいです。いとくやしけり。
2002年12月26日 4:04:01
この世界に生きる人々は須く苦悩する傍観者である 一歩を踏み出さなければ自分の足で歩くことすらできない 僕たちに与えられた時間と体力には限りがあるが可能性は無限だ 選ぶのは自分自身 
2002年12月25日 5:06:32
 高校1年生のころ、2泊3日くらいで25日の朝東京に帰ってくるというスケジュールでスキーに行きました。つまりクリスマスイブはバスの中で寝てました。うちの高校は男子校だったのでもちろん女の子はメンバーにいなくて男10人くらいで行きました。世間の奴らは彼女とクリスマスを過ごしてるのに俺らは男だけでバスの中か、というのが3日間の話題の80%くらいを占めていました。スキー場のリフトに乗りながらさえそんな話をしていました。

 あのころは世間のカップルがすべて敵のような気がしていました。

 早朝に東京に帰ってきて、渋谷駅で田園都市線の始発電車に乗ったんですが電車の中はカップルが妙に多く、こいつら一晩中一緒にすごしてたんだろうな、殺そうか?とか友達と話していました。ふと見るとケビンと言う、うちの高校のネイティブの英語の教師が彼女と座っていました。向こうも僕たちに気がついて非常に気まずい空気の中一緒に電車で帰りました。もちろん会話もなく、僕たちはケビンと彼女のめくるめく愛欲のクリスマスイブを想像しながら帰りました。

次の日かなり脚色して学校中に言いふらしました。
2002年12月24日 0:49:22
 夢というのは不思議なもので、思いがけないところが舞台になってたり思いがけない人が出てきたりするものです。それは非常にリアルなファンタジーで、夢を題材にした作品がたくさんあります。僕が目指すべき最高の物語は夢かもしれません。黒澤明が自分の見た夢をもとにして「夢」という映画を撮ったりしています。

 黒澤明の「夢」はオムニバスで8話くらいあるんですが、その中の狐の嫁入りの話と水車のある村の話は見たほうがいいです。他はとてもつまらないです。やっぱり黒澤の映画は白黒のときのほうが面白いです。カラーはだめです。後、役者がいいです。三船敏郎と志村喬とかはすごい役者です。職業が役者ですって感じです。

 昨日、浜崎あゆみと付き合ってる夢を見ました。僕は浜崎あゆみとか全然好きじゃないのに出てきました。彼女の家に招待されるんですが超でかかったです。三階建てでした。後お手伝いさんがいました。僕がびっくりして家を眺めていると、あゆに写真取られるから早く来てと怒られました。TOKIOの人と別れたのかなとか思ってたら眼が冷めました。  
2002年12月22日 7:48:09
 今日はさっきまでバイトでした。コンビニでバイトしてるんですが、エロ本を買いに来た少年がいました。彼の姿は若かりし僕を彷彿とさせました。

 中学時代先輩に正しいエロ本の買い方を教わったんですが、基本的に裏を向けてレジに出すのです。雑誌は裏にバーコードがあるので、そうすれば店員に表紙をみられないで済むし、あわよくば普通の雑誌を買ってると思ってくれるかもしれないからです。あと、店員と接触する時間も少しは短くなります。それともう一つ大事なのはお釣りを出さないようにぴったりお金を用意しとくことです。

 今日バイト先でエロ本を買っていった彼も、同じように裏を向けてレジに出してきました。僕は人生の先輩として彼を成長させる為にも、表を向けて題名を確認してからバーコードを通してあげました。ビデオメイトDXという名前でした。

 きっと人は恥をかいて大きくなっていくものなのです。それを恐れたら一歩も前に進めないのです。
2002年12月21日 2:42:41
 僕の所属する劇団は団員が四人しかいないので毎回いろんな人を誘って公演に参加してもらっているんですが、今日は劇団のミーティングがあり次の公演に参加してくれるメンバーが決まりました。

 熱力学の第2法則によると、自然界の物質はそのまま放っておくと無秩序に拡散してしまい、最終的にはどこにも濃いところも薄いところもない一様な世界になってしなうらしいです。で、何らかの秩序というものを維持する為には、必ずエネルギーが必要とされるのです。

 学生劇団の時から劇団というものに所属して3年目になりますが、集団を維持するというのは本当にエネルギーを使うことだと思います。人が増えるに連れてそれは大変になります。集団として一つの芝居を2ヶ月くらいかけて作り上げていくというのは、本当に骨の折れる作業です。例えるならば、おにぎりを作る為に、まず村を作ってから田植えを始めるようなものです。村を社会として維持しつつ稲を育てるのです。そしてただのおにぎりではなくて、世界で一番おいしいおにぎりを作る為に試行錯誤するのです。稲が育っても村が崩壊したらだめだし、村がうまくいっても稲が枯れたらだめです。

 とても骨の折れる作業ですがそこには、その価値があるのだと思います。素敵な仲間たちと素敵な時間を作る。そして、人に喜んでもらえる。それは本当にすばらしいことだと思います。エネルギーを使うだけの価値があるのです。
2002年12月19日 22:24:36
最近疲れています 大学の図書館は学生証を通せば開くんですが、今日は何回通しても開かなくて、不思議だなと思っていると、よく見たら定期券を通していました。疲れてます。最近前へならえしてないな。したいな前ならえ。小さい前ならえしたいな〜。相変わらず脚本書いてます。ゴールが見えてきた感じです。僕はプロットをかっちり決めてから書くんじゃなくて、おぼろげに決めて、だらだらと書いて後でまとめるんですが、たまにキャラが勝手に動き出す時があるんです。最近勝手に動き出した感じです。おととい芝居を見てきました。土田英生の「南半球の渦」って言う芝居です。かなり面白かったです。不公平なコメディでした。
2002年12月18日 0:22:56
今からレポートを書きます。明日までに提出です。心理学の実験のレポートです。スツループ効果についての実験です。
 
ボードに色の名前が書いてあります。赤、とか黄色とか青とか。それを読むのは普通にできます。ただ読めばいいんです。次のボードには色そのものが書いてあります。赤色の丸とか、青色の丸とか。これも普通にできます。ただ何色かを言えばいいんです。最後のボードには、違う色で違う色の名前が書いてあります。赤い色であおとか、黄色であかとか書いてあります。これを読むのは難しいです。だから最初の2つより時間がかかるし、間違えも多くなります。これをスツループ効果というらしいです。スツループさんが見つけたからスツループ効果です。日本語で言うと認知的葛藤です。

 赤色で黄色とか書いてあったら読むのに時間かかるの当たり前じゃんとか思います。笑いながら殺すぞといわれるのと同じです。どうせならそういう実験がしたかったです。そういう感じのものは僕は大好きです。真剣に考えてるような人が実は何も考えてなかったり。いつも笑顔の人が実はすごい苦労してたりとか。うそで塗り固められた人が吐き出した真実の言葉とか。

 そろそろレポートやります。スツループよけいな効果見つけてんじゃねーよって感じです。
 
2002年12月17日 0:05:29
元ロッテの選手で現タレントの愛甲が失踪しているらしいです。
このニュースで一番驚いたのは愛甲が今タレントやってたことです。

僕は高校まで横浜に住んでいたので、父親とよく川崎球場に野球を見に行きました。がらがらの球場で守備に移る前の愛甲がスタンドの子供たちにボールを投げ入れてわたしているのを思い出しました。僕もボールが欲しくて必死で愛甲の名前を呼んでいた気がします。

笑えないことはしたくない 笑えるだけのことはもっとしたくない
すごいことをやりたいとは思わない かといってどうでもいいことはやりたくない
わかりにくく伝わらないことよりも わかりやすくて伝わる方が好きだ
いやなことから逃げたんじゃなくて 好きなことを選んだはずだ 

そんな感じで今から脚本書きます。
2002年12月15日 0:37:06
4月に芝居をする予定です。最近毎日その芝居の脚本を書いてます。全然進みません。気づいたら他の事をしようとしてたりします。精神分析学的解析を待つまでもなく逃避してるわけです。急に部屋かたずけたりしだします。用もないのにコンビニに時速1回位の割合で行ってます。

ところで、コンビニの駄菓子コーナーで「フェラムネ」というラムネが売ってました。なんてすごいラムネなんだと思って妄想を膨らませていると、よく見たら笛ラムネでした。これくらい逃避してます。

次も見に来てくれるといってくれたお客さんたちのこと、楽しみにしてるといってくれた仲間たちのこと、それをいつも考えています。何としてでもいいものをつくりたいです。