最終回  留学を終えるにあたって・・・

大学一年生の時から、ずっと夢として思い描いていたアメリカ留学が実現し、そしていよいよ終わりを迎えました。シアトルにきた当初、永遠とも思われた10ヶ月間は瞬く間に過ぎ去ってしまいました。この留学は、自分にとって、あらゆる意味で人生の節目となったと思います。

この10ヶ月間に、数え切れないほどの貴重な経験をしました。「初めての寮生活」、「ホストファミリーとの生活」、「新しい人達との出逢い、別れ」、「英語だけを使ったハードな大学の講義」、「ホームページを使ったシアトル日記の連載」、などなど、あらゆる出来事が新鮮で、今までになかった程刺激的な毎日を送ることが出来ました。

英語力の飛躍的な向上、国際的な視野の育成、大学の講義を通して得ることが出来た新しい知識、など様々なものを、この留学で学ぶ事が出来たと思います。

しかし、留学の終わりは、僕にとって一つの通過点でしかありません。留学後の大学生活、そしてもっと先の未来が、まだ僕を待っています。

今回の留学で再確認する事がありました。「帰国後、慶應大学でまだまだ学ぶべき事が一杯ある」、ということと、「いずれ再び、今度はアメリカの大学院で2年間を学びたい」、ということです。今度はこれらを念頭において、新しい、具体的な目標を探したいと思っています。

日本での大学生活が、留学の時のように意義のある、エキサイティングな生活に出来るかどうかは、僕次第です。留学が終わったからといって一息ついてしまうのでなく、このまま立ち止まることなく先に進み、より自分自身を高めたいと思います。

最後になりましたが、1年間「シアトル日記」をご愛読いただいた皆様、ありがとうございました。

そして、僕の留学を支えてくれた全ての方々、僕の友人達、先生方、国際センターの方々、アドバイスを頂いた方々、そして何より、僕の両親と姉に、深く感謝したいと思います。心から、ありがとうございました。

 

2001年6月17日

「シアトル日記」