第九回 モーリス・スミス

今週末(12月2日)、シアトル市内にて行われたキックボクシング・パンクラス、マッチを見に行きました。キックボクシングはみなさんご存知でしょう。パンクラスとは、キックボクシングに投げ、関節技の要素を加えた格闘形式のことです。俗に言う総合格闘技ですね。

私はUWにあるジム(通称IMA)に週3回トレーニングに通っていますが、そこにはMeditation roomと称して、サンドバッグなどを置いてあるトレーニングルームがあります。その部屋を愛用している私は、やはり同じくその部屋を使用している格闘好きの学生達と知り合うようになりました。今回のマッチは、その友人の1人であるクリスに誘われて見に行ったものです。ちなみにクリスは柔術を習っています。

さて、クリスの車で会場に行くと、もうそこは観客の熱気で、室内の温度は暖房がついてないにもかかわらず汗が出てくるほどです。こうして試合は始まり、最後のメインイベントを含めて12試合が行われました。

そして帰ろうとしたその時、クリスが「あ、モーリスが来てるよ」、と一言。モーリス・スミスとは、過去10年間不敗という前人未到の不敗伝説をつくった、私達格闘技をたしなんでいる人々にとっては正に「雲の上」の存在なのです。キックボクシング、ムエタイ(タイ式キックボクシング)、その他パンクラスなど総合格闘技の元チャンピオンでもあります。

早速私は、帰ろうとする観客の波に逆らいながら、モーリスの元へと向かいました。

モーリスに話し掛けると。モーリスは気さくに受け答えをしてくれました。彼は様々な格闘技の企画で度々日本に赴いているので、僕が日本人だと分かると、片言の日本語を交えつつ笑わせてくれました。また、モーリスは「UWでは何を勉強しているのか?」とか、「何故日本の学生はアメリカに来て学びたがるのか?」などと興味深げに質問してきました。

少し話した後、私がサインと写真をお願いすると、「No problem」と快く承諾してくれました。下の写真が、その時に取ったものです。モーリスとファイティングポーズの写真を取れるなんて、思ってもみない幸運でした。

Maurice Smith, this man is really awesome !!! God, what a lucky guy I am.