第五回  金曜日の夜

前回の日記にてアメリカの大学生の忙しさを、これでもかと綴ったわけですが、そんな彼らにも全ての勉強から開放される唯一の時があります。それが、”金曜日の夜”、”Friday Night”です。

金曜日の次はもちろん土、日が待っているわけですが、「土、日が楽しみだから金曜日の夜が楽しみである」というわけではありません。土、日と言えども勉強をしないわけにはいかないのです。しかし金曜日の夜だけは、アメリカの学生にとって「一切勉強を忘れることが許される」という、特別な時間なのです。

そんなアメリカの学生たちの金曜日の夜の過ごし方をご紹介しましょう。(人数の割合はただの推測です)

1.21歳以上の学生は飲酒が可能なのですが、そんな学生達はダウンタウンのクラブに夜通し飲みに行ったりしています。:10%

2.一晩中オンラインでコンピューターゲームをしてる学生もいます。:25%

3.寮主催のイベント(映画、スポーツ、ダンス)などに参加する学生も多いです。30%

4.約半数近い生徒は実家に帰ります。(そして日曜日の午後に寮に帰ってきます):35%

以上の過ごし方が典型的な、金曜日の夜の過ごし方です。一週間のうさをまとめて晴らすかのように、金曜日の夜に遊び回るというのは、いかにもアメリカ人的な発想ですね。みんなこうして、再び来たる月曜日からの厳しい1週間に備えるわけです。(ちなみに先週の私は、夜の11時から友人5、6名とダウンタウンに繰り出し、明け方の5時くらいまで遊ぶ、という過ごし方をしました。)

それにしても、メリハリのある生活とは正にこういうものだ、ということを実践しているアメリカ人学生の合理性には本当に頭が下がります。全力で勉強し、全力で息抜きをする彼らを見ていると、日本との文化の違いをまざまざと感じずにはいられません。