第三回  寮での生活

さて、インターナショナル・オリエンテーションも無事終わり、私の本命の寮への引越しも完了しました。そこで、今回はアメリカの大学における寮生活について簡単にご紹介したいと思います。

これまでいたテリーという仮の寮から、ハゲットという本命の寮に移ったわけですが、これがまた素晴らしいロケーションにあるのです。寮の周りは緑に包まれ、僕の7階の部屋の窓からは大きな湖が見渡せます。寮と言うよりは、避暑地のマンションといった感じです。寮の部屋は2人部屋で、十分なスペースがあります。何故か部屋の形が8角形という不思議な構造をしています。しかし僕の友人などは2人部屋に3人押し込まれたりしているので、それに比べると非常に快適な部屋です。

トイレとシャワー、洗面所は、同じフロアーで共有します。洗濯は寮に洗濯機があるので、僕は一週間に一度まとめて洗っています。食事は基本的には寮のカフェテリアで食べますが、外食することや、部屋に常備してあるコーンフレークで済ませることもしばしばです。ただ、栄養のバランスだけには気をつけねばなりません。生野菜なども、寮のカフェテリアのサラダバーで必ず摂取するようにしています。

同じフロアには、リビングを挟んで両サイドに10部屋づつあり、両サイドに分かれて、男女別々に住んでいます。やはり、同じフロアで顔を合わすだけに、一緒に外出するような友人は、基本的にフロアのお隣さんや、同じ寮に住んでいる人であることが多いです。僕はクワイエット・フロア(静かに生活することが規定されているフロア)、に住んでいますが、実際はかなりうるさいです。みんな部屋のドアを開けっ放しにしてガンガン音楽をかけています。

ルームメイトは台湾人です。といってもアメリカ在住の台湾人で、ジムというアメリカの名前を持っています。彼は仏教徒で、様々な厳しい制約を守って生活をしています。何しろ初対面のときに、「僕は仏教徒で、ベジタリアンだ。僕は決して嘘をつかないし、君の物を盗ったりもしない。」などとしゃべりだすくらいです。正直最初は「何言ってんだこいつ?」とか思ってしまいましたが、今では良きルームメイトです。彼はフレッシュマンで、カリフォルニアの彼の高校では相当優秀だったようです。僕も勉強をするのにこの上ないライバルを得ることができて幸運に思っています。

僕の部屋 ルームメイトのジム 部屋からの眺め 寮の外観1
同じフロアの友人達 寮の外観2 同じ寮のトニー ジェシカとロバート

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