第二回  インターナショナル・オリエンテーション

さて、マイケル一家のもとを離れた私の次の棲家は、early arrival housingと呼ばれる仮の寮です。ここで10日間ばかりを過ごした後、本命の寮に引っ越すわけです。この仮の寮に住んでいる間に、インターナショナル・オリエンテーションという海外留学生向けのオリエンテーションが10日間くらいに渡って行われます。

オリエンテーションでは、キャンプなどを含むレクリエーションのイベントや、ダウンタウンのツアー、そして講義履修やUWで生活するにあたってのさまざまなレクチャーなどが行われます。

留学生はアジア系が多く、中でも日本人やインド人、中国人、韓国人がけっこういます。

さて、オリエンテーションの目玉とも言える一泊二日のキャンプに行ったわけですが、やはり正にインターナショナルとしかいいようのないイベントでした。キャンプ場に行くバンでは、僕はマレーシア人、ロシア人、台湾人、タイ人、日本人、フランス人、アメリカ人、インド人、中国人の合計9カ国の人々の乗るバンに乗りました。会話は当然英語で行われるわけですが、なんとも不思議な光景です。キャンプ自体は、ハイキング、バーベキュー、キャンプファイヤー、ダンス、スポーツなどの活動を次々とこなすとてもハードなものでした。何にせよ、20カ国以上の200人近くの人々みんなでキャンプをするなど、そうそう出来るものではありません。このキャンプを通して友達もできましたし、非常に貴重な体験をすることが出来ました。

僕の仮の寮のルームメイトは韓国人です。名前はJisuk Yoo(ジーサ・ユ)です。なかなかこざっぱりとしたいい奴です。ジーサはフレッシュマンとして入学し、4年間をUWで過ごします。しかし韓国では18歳以上の成年男子には兵役が課せられるので、ジーサは大学3年時に韓国に帰国し2年半の軍隊への兵役を勤めた後に、再びUWに戻ってbachelorを取るつもりらしいです。ちょっと日本では考えられないことですね。韓国は北朝鮮との関係が良好になってきているとは言え、やはり緊張した関係には違いありません。韓国の若者も大変です。