第一回:マイケル一家とのホームステイ

僕の留学する、シアトルのUniversity of Washington(ワシントン大学:今後はUWと表記します)は、9月後半から始まります。それに先駆けて、まず9月3日から12日までの10日間、大学側で提供しているホームステイプログラムに参加しました。

僕のホストファミリーは、マイケル一家です。ジョージ(父)、ジョリー(母)、レア(長女18歳)、ローガン(次女15歳)、レイン(長男12歳)の5人家族です。ジョージの職業はミュージシャンです。「The Paddle Jumpers」というバンドで2、3枚CDを出しています。僕もただでCDをもらいましたが、個人的にはかなりいけてると思います。

とにかくこの一家は、正に「笑いが絶えない」という、非常に気さくで楽しい一家です。

シアトルに到着した9月3日は、ジョージの誕生日で、パーティーに来ていた大勢のマイケル一家の友人達と仲良くなることが出来ました。ジョージがミュージシャンだけにミュージシャンの知り合いが多く、夜はみんなでギターを囲んで歌ったりし、また僕のバンド(ダブネガ)のライブビデオなんかも鑑賞しました。

翌日からは数日に渡って、ジャズ、ロック関係のフェスティバルやライブなどのイベントなどに連れて行ってもらいました。バンドをやっている僕としては、もう楽しくてたまらないイベントばかりでした。

しかし2、3日ばかりして、一つ重大な問題に気づきました。この家は夕食は各々が勝手に作るのです。つまり母親のジョリーは作ってくれないのです。おかげでこの事に気づくまでは本当に餓死しそうでした。サンドイッチでもコーンフレークでもフルーツでも、とにかくなんでも自分で勝手に食べるわけです。とりあえずホームステイ中に相当体重が落ちたのだけは間違いないと思います。慣れてしまえばこれはこれで楽でいいんですが・・・。

9月10日の日曜日は近所の家でアイスクリームパーティがあり、近所のたくさんの人が集まっていました。僕は小さい子供たちの相手をしてあげるはめになり、何故かプロレスの悪役をやらされて、さんざん子供達に追いかけまわされました。肩車をしたままあちこち連れて行ったり、ベッドに向かってブレーンバスターを掛けてあげたりしたわけですが、アメリカの子供達と知り合う良い機会になりました。

さて、わずか10日ばかりのホームステイでしたが、ホストに恵まれたため、非常に仲良くなれました。寮に移るときも、「いつでも戻ってこい」と言ってくれました。バスで30分くらいなので、近いうちにまた遊びに行くつもりです。アメリカ文化を学び、アメリカ人の知り合いを数多く作ることの出来た、最高に有意義な時間が過ごせました。

僕のシアトル留学は最高のスタートを切ることが出来たようです。