言わずと知れたパワーメタル界の重鎮、スレイヤーさまのデビューアルバムでおます。当時アナログでこのアルバムを聴いた時は「なんぢゃこりゃぁ?」でありました(笑) それは全体を包むあまりの狂気性への驚きであって(笑)、だけど今聴くと、う〜む、ミックスにちょっと不満出ちゃうなぁ...。
タイコ、特にスネアは思いっきりこの時代の音になっちょります。ゲートエコーをビンビンにして、柔らかいサウンドに調理されてる。この手法はビッグドラムになるか、奥へ引っ込んじゃうかの両極端な結果を産みがちっすよね。確かこのサウンドを確立したのは、当時新鋭のサウンド魔術師ヒュー・パジャム氏と、彼と手を組んだフィルコリだったと思うんですが、メタル界に目を移してもトーゼン猫も杓子もでありました(笑)。同時期のデフレパードの作品だとゲートエコーがガシガシ故の、超ビッグドラムへ見事に成功してまする。ま〜プロデューサがマット・ランジ大先生っすからねぃ。流行りの音って言えばそれまでなんだけど、スレイヤー様ですらデビュー時は当世風サウンドを求めてしまわれたのだなぁって(^^; で、彼らの場合はもっとタイトなタイコにした方が良かったんじゃないか、と。
それにしても、デビュー作にしてセルフプロデュースっすか。それはそれで凄いなぁ\(^O^)/
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