1979年発刊のThe Rolling Stone Record Guideによる、当時デビューしたてのTOTO評価をかいつまんでおくと、「にぎやかなだけで内容のない、1曲だけのヒットを生んだ、公式通りのポップアルバム」となってます(笑)。例えば有名な2曲めの「I'll supply the love」、このエンディング部分をくっつけることを好むか好まないかひとつで、それぞれリスナーのTOTOに対する価値観が180度変わってくると思うんですよ。
このバンドがテクニシャン軍団なことはもちろん理解してるけど、ワシ的にはメンバー個々人に対しての好き嫌いがはっきりしてまして、タイコのポーカロさんと鍵盤屋のペイチさんは大好き、反してルカサーは大嫌いなんですわ、ごめんなさい。苦手と言い換えておきまする(笑) もっとも彼のギター、彼の唄より何倍かは好きですけどね(^^;
と言うわけぢゃないんだけど(笑)、とにかくジェフ・ポーカロさんのタイコワークを聴くだけでも、このお皿は十分価値があり申す。自らタイコ叩く人は勿論、打ち込みでタイコ作る人にとっても最高のケース・スタディなのだ。テカズに目が行きがちだけど、それらを支える独特の、そして余裕のグルーヴ感が盗めたら言うことなしっすよ。
この作品をトータルで見るなら、演奏することそのものを好む、楽しむ、見せつけるってコンセプト、これを腕に自信のあるメンツが集まって聴かせてくれちょる、くらいのイメージでしょうか。確かに「にぎやか」だけど、内容はそれなりにあると思いますけどねぃ...Record Guideさん!(笑)
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