トータル性で見るのなら前作の「ロックス」。そしてその超名盤で得た余勢プラスアルファをもって、世に送り出して来たのがこの1品。やっぱり絶頂期にリリースされる作品ってのは違いますな〜。どこのバンドもそうだけど、ホンっトに不思議なパワーがミックスされるんですよねぃ。こう考えると、名盤を送り出して頂点に立ったあと、ガンズのようにそれっきり後が作れないまま急失速ってパターンと、このエアロやAC/DCのように余勢でもう一作名盤を産んでコト切れるってのとに大別されますかねぃ(笑)。
このアルバムも、後々ライブの定番となる曲をトップに配してて、素晴らしい幕開けで聴き手を引き付ける...いい手本でおます。一説によるとこのトップ曲の「ドロー・ザ・ライン」、スネアを何と20回も重ねたって話だけど、ホントかなぁ(^^; そして定位をわざと狭くとってるのもいい感じだす。恐るべし、ジャック・ダグラス! ワルガキどもをアカ抜けさせて、なおかつ芸術性まで加えながら、だけどワイルドさを存分に残してる...。
セールス的な数字はともかく、前作から見ればあらゆる面で見劣りはするものの、その前作から花開いた、いわゆるミュージシャン的だけなノリからアーティスト的なフレイバーを加えた路線、見事に踏襲してるアルバムであることは間違いないっす。このあとですよね、悲劇が訪れるのは...(笑)。
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