初期のスティングさんの声質は、あまりにキンキン個性派過ぎて、好き嫌いがはっきり分かれるところだったけど、バンドの成功に乗っての相次ぐツアーで、適度なハスキーさが加わり、稀代の唄屋に化けちゃいましたね〜(笑)。実際ワシの友達なんか、彼の声で癒されるって言うもん。良くも悪くもこのバンドはスティングの超ワンマン・バンドだったけど、残りの二人もいい夢見させてもらって良かったんじゃない?(笑)
スティングは、自分の作った曲たちを何よりも愛し、大変慈しんだそうだけど、わかるなぁ。比較の対象にはならんけど(笑)、ワシもこの世で一番大切なんは自分の作った曲たちでごじゃりますけんの。
彼の作るメロは、恐ろしい程律義に4小節1パターンを4回ずつ繰り返し、そしてほぼすべて3番まであるのね。歌詞が伝わりにくい我々日本人には、ちとしつこい気もするけど...(笑)。
さて、ポリスと言えば衝撃のファーストも捨てがたい。アルバムとしての出来はムシロ上だとも思うけど、録音遊びという観点からすると「シンクロニシティ」に軍配でしょ。シンクロって、今はありふれた単語に成長しちゃったけど、当時は超マイナーな単語でした。時代の寵児Hugh Padgham氏の才能をいかんなく発揮した芸術品、か。捨て曲もあるけど、それはHugh氏のせいぢゃないし(笑)。
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