初期のヴァン・ヘイレンやモトリー・クルーって、楽曲の素晴らしさも勿論だけど、それ以上にバンドの持ってるお祭り系イメージが、めちゃめちゃプラス方向に抜けてますよね。お祭り系イメージが色濃けりゃ、再生ボタン押す前から何とはなしにハイ&ハッピーな気分にしてくれる、みたいな(笑)。
で、お祭り系もいいけどもっと身近にパーティ系、それもお乱れ系ね、この雰囲気もロックならばプラス方向に行くんだぞってのの代表がこのバンドでしょ。なんて〜のか「今が楽しけりゃそれでえ〜やん」を内外に浸透させてくキャラってんですかね、そういうイメージ確立がこのバンドの戦略だったと思う。だってさ、聴いてる最中はすんごくいい作品だと思うんだけど、聴き終わるとほとんどどんな曲だったか覚えてないんだよね(笑)。
とは言え、さすがは全米ナンバーワンヒット曲を含むこのアルバム、キャッチーな佳曲が多く、良くも悪くも万人ウケする好盤だす。
ただ、敏腕Tom Werman氏の手によるものとは思えないほど、ダイナミックレンジが悪いっすね、これ。もっとコンプ効かせて、それなりの(メタル系としての)迫力を表現して欲しかったなぁ。それが残念。
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