この中にはインドで書きためた曲を一気に吐き出し、育ての親とも言えるGeorge Martinの諌めも聞かず、ぎっしり30曲もの様々なジャンルが詰め込まれている。あらゆる面で完璧の域に達した前作へのアンチテーゼだろうか、ジャケットまでも前作とはとても対照的だよね。「カムズ・アライヴ」の次作が創れなかったピーター・フランプトン、「噂」の次作でコケたフリーウッドマック、「ホテル・カリフォルニア」の次作で解散を余儀なくされたイーグルズ、超名盤の次作はこうあるべきだというひとつの指針になるものだと思う。

とにかくナンでもありのゴチャマゼと言われりゃそれまでだけど、優れた曲たちがこれでもかってほど入ってて、散漫さを超えて恐ろしい才能を感じるばかり...。