おすすめアルバム(入門篇) |
オシャレ感覚のアイリッシュ・ポップ
ロック・アーティスト達のアイルランド嗜好 〜企画/編集盤〜
トラディショナル革新の再出発点
名作名演から「お気に入り」を探すべし |
遥かなる想い/ザ・コアーズ
ジム・コアー
mix by ボブ・クリアマウンテン
1995 イーストウエスト AMCY-913
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コアー四兄妹によるバンド「ザ・コアーズ」の95年発表のデビュー盤。数曲、収められたインスト・ナンバーは全てダンス曲や伝承歌をアレンジしたもの。オリジナル・ナンバーにもトラッドのエッセンスが垣間見られる。 |
ロング・ブラック・ヴェイル/ ザ・チーフテンズ
ゲスト・ミュージシャン(曲順)
Produced By パディ・モロニー
1995 BMGジャパン BVCP-782
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ロック系豪華ゲストを迎えたチーフテンズ '95年発表のアルバム。スティングやマーク・ノップラーが伝承歌に挑み、ライ・クーダーは例によってマンドリンやペダル・スティールなどを披露。ザ・バンドの1stでも取り上げられているタイトル曲ではミック・ジャガーがストーンズでもソロでも見られないタイプの神妙な雰囲気で唄い上げている。ラストのストーンズはセッション的内容で(たぶん)キースは全然ちゃんと弾いていない。曲中に「サティスファクション」のリフが出てくるのは御愛嬌。チーフテンズのベテランらしいソツのないサポートで演奏される曲はヴァン・モリソンのみが自作曲の再演で、その他はアイルランドもしくは関連のある伝承歌の定番中の定番。ロック・ファンにも取り組みやすい内容になっています。 さらにもう一枚 「ティアーズ・オブ・ストーン/ザ・チーフテンズ」 99年2月発表の最新作で「〜ヴェイル」の続編的内容。ゲストは女性ばかりでボニー・レイット、ジョニ・ミッチェル、コアーズ、堂々日本語で唄う矢野アッコちゃんからアイリッシュ・カナディアンのロリーナ・マッケニットまで幅広い。もちろん大半が伝承歌。 「Tears Of Stone」HP(BMG Classics)※リアルオーディオによる試聴有り |
Common Ground 〜魂の大地
参加アーティスト(曲順)
Produced By ドーナル・ラニー
1996 東芝EMI TOCP-8857
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ドーナル・ラニーのプロデュースによる企画アルバム。トラディショナル系ミュージシャンとアイルランド出身または関連のあるロック系ミュージシャンが半数づつ参加。取り上げている曲も伝承曲とオリジナルが半々。それでも内容が散漫にならないのはD.ラニーのプロデュース力と彼を中心としたハウスバンドの実力に因るところが大きい。全体のトーンを安定させた上でこのアルバムはヴァラエティーに富んでいる。最小限で効果的なアレンジを施した伝承歌(06,07他)、およびそのフォーク・スタイルでの構築(05,11,13)、D.ラニーお得意の斬新なリズムアレンジのインスト(04,10)、そしてロック系ミュージシャンの原点回帰とも言える奔放なプレイ(08,12)。 「Common Ground」HP(EMI U.K.)※Shockwaveによる試聴あり。 |
ケルティック・グレイス :ベスト・オブ・アイルランド
収録アーティスト(曲順)
1994 東芝EMI TOCP-8547
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70年代以降のアイルランドの伝統音楽復興期の名作名演の編集盤。 「Celtic Grace」HP(EMI U.K.)※Shockwaveによる試聴あり。 |
私の所有するアイルランド関連のCDについては「'disc'graphy」のコーナーへ
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