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「タダでもらおうなんて、お前ら動物園のサルかっ!」

UNSCANDAL
Tour2000
at 仙台MA.CA.NA.
(DATE:00/07/06)

1か月ちょっと前、ドミンゴスの「ブンブン・ブイブイツアー」宇都宮公演で、私は初めてUNSCANDALのライブを観た。そのときの興奮たるや、今までドミンゴスの対バンで出た他のバンドとは比べようがないほどすごかった!
この日配られたチラシで、彼らがツアーの最終公演として仙台でのライブを予定していることを知ったけど、なかなか行く決心はつかなかった。でも、この日以降彼らのライブを観に行った友人の話を聞いているうち、やはりだんだん行きたくなって、ドミンゴスのツアー最終日に再び出会ったUNSCANDALのメンバー・ハカマカンペーさんに「絶対来い!」と後押し(?)され、仙台まで彼らのライブを観に行くことを決心した。
この日以降、彼らの出したCDを全部買って、暇があれば聴き、1か月後のライブに思いを募らせた。そして7月6日、職場の同僚のTさんと一緒に、私はUNSCANDALに会うために仙台に行った。

ライブ当日、私はお昼まで仕事をして、それから鈍行で仙台まで行った。Tさんは、14時まで仕事をして、車で仙台入り。MA.CA.NA.の前で合流ということになっていた。本当なら私の方が早く着いているはずが、SUPER LOVERSのバーゲンに行っていて先にTさんが到着、慣れない場所でTさんを待たせてしまった・・・ごめんなさい(爆)。

17時半開場のはずが、その時間になってもいっこうに人が並ぶ様子がない。そればかりか、この日トップバッターの宮城のアマチュアバンドのメンバーも、まだ外でお客さんの勧誘をしている。どうなってるのだ?
不安になって、階段を降りて(注:マカナの会場は階段を降りた地下1階にある)入口のお姉さんに「開場はいつですか?」と聞くと、「あ、もう開場してますよー」と言われた。しかしそう言われて入ってみると、なんとまだ誰もいない。そればかりか、お客さんの入るフロアには、ぽつりぽつり3つくらい小さなテーブルが置いてあって、その上にそれぞれ灰皿が1つ乗ってた。ドミンゴスを観にマカナに来たときとは全然様子が違うので、ずいぶんびっくりした。

しばらくして、一人の女の人に声をかけられた。
「あの・・・誰を観に来たんですか?」
「UNSCANDALですけど・・・」
「もしかして、6月2日に宇都宮にドミンゴス観に来てませんでした?」
え? なんで知ってるの? ・・・などと思っていたら、思い出した! 彼女は、宇都宮のドミライブで出会った、サトシ君のお友達だ! どうやら彼女も宇都宮で観たアンスキャにはまってしまったらしく、宇都宮からはるばる車で仙台に来たらしい。すごいなぁ。
そんなわけで、彼女とも一緒にライブを観ることに。

予定より15分程度遅れて、トップバッターのバンドの演奏がスタート。しかし、お客さんは本当にまばら。15人いるかいないかくらい。おいおいっ、こんなのでアンスキャが出る頃はお客さんは何人くらいになってるんだ・・・などと、かなり心配。
このあともう一つバンドが出て、その次の3つめのバンドの番になったとき、いきなりお客さんが増え出した。この時点でだいたい30人くらいはいたのかな?
20代後半〜30代前半と見られる女性のお客さんが多い。演奏の準備をしているメンバー自身、どうやら30代〜40代といったかんじに見える。
このバンドがまた、準備の時間も演奏の時間も長かった・・・。私は終電の時間が気になってしかたなくって、焦りまくっていた。
3つめのバンドが演奏を始めてしばらくすると、楽屋に通じる道にひいてあるカーテンの隙間から、赤い色の服が見え隠れしはじめた。カーテンの下には、だぼっとしたズボンの裾や、スニーカーも見える。アンスキャだっっ!! 私はますます「早く演奏終えてくれー!」と、3つめのバンドに念じていた(爆)。しかしなかなか終わる様子はなく、終わると見せかけたフェイントまで出る始末。
焦りのあまりそわそわしながらふと横を見ると、カーテンの隙間から、パーカッションのフルハム三浦さんがじっとステージを見つめていた。しばらくすると、ひょこっとベースのハカマカンペーさんも顔を出し、そのときにふと目が合ってしまった。うわ、メンバーも見てるよー!! 私はますます焦りまくった。
でも、そんな私の焦りをよそに3つめのバンドの演奏は続き、ようやく終わったのが20:40くらい。これじゃあ、アンスキャまで見たら絶対終電には間に合わない・・・。もうショックのあまり大パニック! しばらく半泣きで悩んでたが、心優しいTさんが車で送ってくれると申し出てくれて、ひと安心。もう、何度お礼を言っても足りないくらいだ・・・。

3つめのバンド楽器撤収が終わり、アンスキャの楽器のスタンバイが始まった。ハカマさん前の場所にいた私達は目の前でハカマさんを見れた。
宇都宮の友達・たかえちゃんは、ハカマさんのファンらしく、宇都宮でハカマさんと一緒に並んだ写真をはっちゃん(=私の友人)に撮ってもらったそうで、はっちゃんはハカマさんにその写真にサインしてもらってたかえちゃんに送ってあげたらしい。そのことをハカマさんは憶えていて、たかえちゃんに、
「憶えてるよー! 写真にサインした娘だよねぇ?」
と、たかえちゃんを指さした。おおっ、憶えてもらってるんだ! うらやましいなぁ。
ステージ上で準備をしているメンバーの他にも、楽屋通用路(?)のカーテンの後ろで、サックスの鳥井"FUNK"Jr.さんがスタンバイをしていた。何の曲を吹いていたかはよく憶えてないけど、私達の耳慣れた曲をいろいろと吹いてたっていうのは憶えてる。

楽器の準備も終わって、メンバーはステージから降りていった。このとき時計は21時にもう何分かでなろうかというところだった。はぁー、Tさんが車で送っていってくれると言ってくれなかったら、アンスキャを観ずに帰らなきゃいけないところだった・・・。何しに行ったのかわからない、シャレにならないよなぁ、そんなの。
そうして、待ちに待ったUNSCANDALの登場! バックには彼らの曲「Do-Or-Die 〜死ぬまで続けろ〜」が流れ始め、まずは楽器陣が少しずつステージ上に姿を現し始めた。
楽器陣全員用意が出来たところで、ドラムスのジャッキー天野さんの合図に合わせて「SUPER HIT」の演奏が始まった。すると間もなく、ボーカル&トランペットのスズーキタカユキさんがステージ上に姿を現した。歓声がひときわ大きく場内に響く。
「Oh yeah、来たぜ仙台!! 今日はここまで東北自動車道をガンガンガンガン飛ばして来たら、福島あたりで警察に捕まりました!!」
マジかー!!(爆) その上、
「そんなかんじで違反キップを増やし続ける俺達UNSCANDAL、このツアーでメンバー7人のうち3人が免許取消になりました!! そんなさみしい気持ちを込めて、1曲目は『SUPER HIT』っていうやつをっっ!!」
めちゃくちゃすぎるよあんたらー!!(爆) 次の瞬間、スズーキさんのカウントに合わせて、すごい勢いでサックスの鳥井"FUNK"Jr.さんとトロンボーンの佐藤ガジローさんの二人がステージ最前ぎりぎりまで出てきてすさまじい音を発し始めた! うわーーーっっ!! 待ってたー!! 6月以来のこのすごいテンション!
そしてこの日はまたすごかった・・・。幸か不幸か客席が込んでいないことを利用し、Jr.さんとガジローさんがステージから飛び降りて、フロア中央で楽器を吹きまくる! 最初っからこんなテンションでいいのかー!

大騒ぎの1曲目に続いては、ちょっと落ち着いて「Dynamite Body 〜幸せ一人じめ〜」。この曲、ベースソロとトランペットソロがすごくかっこいいんだよ。

ここでMC。予定より大幅に遅れたアンスキャの登場で、すっかり待ちかねてた私は思わず、
「待ってたよー!」
と大声で叫んだ。そしたらうれしいことにスズーキさん、
「待たせてたよー!!」
と、それ以上の大声で返してくれた。
「だいたいの人は俺達を待ってて待ちぼうけをくらうんだけど、今日待ってた君達はラッキーだよ!! まぁ、今が最高潮のハイテンションで、こっからはどんどん下り坂なんだけどね!」
下ってくのかい!!(笑) 「昇ってこうよ(笑)」という三浦さんの言葉にも、「いやだね! 昇るのだけは」。なぜにそんな頑なな・・・。
「仙台名物牛たんは、うちのパーカッションとドラムスとでもう食べてきました! パーカッションのやつが、『肉が分厚い』って喜んでました。でも『1300円はちょっと高い』って言ってました。すごく貧乏なんです(笑)」
「うん、高かった(笑)」
「でもお前、いつも飲みに行くと6000円ぐらい使うじゃねーかよ。このドケチ!」
ひどい言われようだ(笑)。
「大丈夫安心してくれ! 残りのメンバーは広瀬川で川遊びしてました。今日のライブをさとう宗幸に捧げます!」
「青葉城恋唄」かい!(笑) この会場でこのネタ知ってる人はどれくらいいるのだ(笑)。この人のMCはいつもわけわからん(爆)。
そんなMCをしていたせいか(笑)、次の曲のスタンバイをしようとトランペット手に取ろうとするも、足元にあるにもかかわらず、それに気づかず「あれ? 俺のトランペット??」とあたふた(笑)。ようやく見つけて、
「今(横山やすしの)『メガネ、メガネ』みたいになってたんだけど(笑)。ちゃんと細かいところまでチェックしてないと乗り遅れるぜっ!」
今、めっちゃ「素」だったよスズーキさん(笑)。ここでようやく次の曲「月の明かりにてらされて」。この曲、CDで聴いたときもかっこいい曲だと思ってたけど、ライブで観るとまたかっこいいなぁ。
この曲のコーラスで、「In the Moonlight!!」って叫ぶところがあるんだけど、ここで空を指さしながら叫ぶJr.さんがすごくかっこいい!

かっこいいと言えば、この後ノンストップで続く「つみびとの歌」でのサビがまたかっこいい。
「キズついちゃった心ってやつは胸にバンソウコ貼れば治るのかな それじゃあさあココだよ ココに貼ってください」という歌詞を歌うとき、スズーキさんは服の胸のあたりをぎゅっとつかんで、切ない表情で服がちぎれそうなくらいにひっぱる。まるで、自分自身のことを歌ってるみたいに。

さらに雰囲気はがらっと変わって、続いては「From Kingdom」。この曲も、「月の明かりにてらされて」と同じように、コーラスがシャウト系でかっこいい。そして、世間の風潮をバカにしたような歌詞が、かえってスカッとして面白い。

ここでまたMC。そして、うれしい発表!
「また9月に来ます!」
やった! また絶対行くっ!! でも・・・?
「でも予定は未定です!(笑) そのときまで誰かの免許が残ってたら来ます!」
だめじゃーん!(笑)
「でももし残ってなくても、ベースのハカマが中国人から偽造免許を買うでしょう(爆)。『でも、それには500ウォン必要だよタカちゃん』って俺に言ってました」
「500ウォンって、円に直すといくらぐらいなの?」
「まぁ、80円くらい?」
「安いじゃん!(笑)」
「そんなに安かったんだ?! 知らなかった!(笑)」
「だろ? お前はちゃんとレートから勉強しろ!(笑) まったく、愛敬はあるけどIQはないんだよこいつは(笑)」
かわいいなぁハカマさん。と、いったところでハカマさんが次の曲「Have a Good Time」のイントロを弾きだした。
「俺達は、仙台まで手ぶらで来てるわけじゃないんだぜ。ちゃあんと君達に、お・み・や☆を買ってきています」
やったぁ! この曲での定番、チョコレート! この曲では、ドミンゴスの「あの娘はビタミンC」で客席からステージにビタミンキャンディーが投げられるのとは逆パターンで、ステージから客席にチョコレートが投げられるんです。
「おっと、喜ぶのはまだ早いよ! タダでもらおうなんて、お前ら動物園のサルかっ! サルならバナナ食え!」
ウッキー!(爆) そうそう、この曲では、スズーキさんが「イェーイ!」と歌うのにあわせて、親指を立てたこぶしを前に突き出し一緒に「イェーイ!」と歌う。そうしないと、チョコはもらえないんです。
今日のチョコは、チョコフレークバー。三浦さんが、ニコニコとそのチョコをこちらに見せる。
「東京から持ってきたようなことをさっき言ったけど、実はすぐ近くのコンビニで買いました!(笑) 嘘も方便、負けるが勝ちってさ!」
またよくわからん発言が出たけども(笑)。
「俺達が歌い踊り吹きまくってるその間隙をぬって、パーカッションのやつが客席のノリを一挙手一投足チェックしています」
両手で双眼鏡をつくってこちらをニコニコと見渡す三浦さん。
「あ、それともうひとつ言い忘れたことがあったんだけど・・・・・・・・・やっぱやめる! そろそろMCに飽きてきたんで曲始めます!」
それだけいっぱいしゃべればね(笑)。その間ハカマさんはずっとイントロのリフを弾き続けてたんだよ。すごいなぁ。
「ワン、ツー、ワン、ツー、ワンツースリーフォー!!」
「イェーイ!!」
最前列アンスキャファングループ(笑)は、ビタミン体操をするドミンガーさながらにばっちりタイミング合ってたよ。
この曲も、アンスキャらしさ爆発ってかんじですごく楽しいんだよなぁ! いや、まだ彼ららしさがわかるほどライブを観てはないんだけど、私にとっての彼らのイメージってこんなかんじ。
最後のサビ前の間奏で、スズーキさんがファンのノリ判定?
「今『イェーイ!』って言ったところに、チョコとか飛んできたりして! いや、飛んでこなかったりして!(笑) どっち?」
「どうしようかねぇ・・・って、もうちょっと素直になろうよ(笑)」
「・・・あげて!(笑)」
そんなわけで三浦さん、ステージ後方から前に出てきて、客席に向かってチョコフレークバーをぽーん! 私も前回に引き続きしっかりゲットしましたです。
そして実はこのチョコレート、買ったうちの3分の1しか投げてないそうで。
「残りは俺のカバンの中。へっへーん!」
なんでそんな「どうだ!」みたいな態度をとる必要があるのか(笑)。

「次の曲で今夜のアンスキャンダルディナーショー(?)もおひらきになるわけなんだけど、最後は、サックスの鳥井"FUNK"Jr.とのチークタイムも用意してるんで」
えっ、マジすか?!(笑) 三浦さんやハカマさんも、いきなりの発言に「マジかよ」と半笑い。
「さっき楽屋で『タカさん、こうでしたっけ?』って、踊ってた(笑)。ねぇ、やる気? 今夜」
頭をかきつつ照れ笑いのJr.さん。そんなJr.さんを見てスズーキさん、
「バカじゃねーのお前!」
ひどーい!(笑) Jr.さんが殴りかかる素振りを見せると、「暴力反対っ」とあせってかわす。
「ま、そんな暴力にすぐ屈する俺様なんだけど (←屈するのか(笑))、9月に、また遊びに来ます! ・・・・・・ってさっき聞いた気がするんだけど! もし間違いだったら・・・謝んない!(笑)」
責任放棄(爆)。さらにこのあと、今後のライブ予定の告知。しかしどうもうろ憶えらしくて、
「あとはチラシ見て! そのために作るんだよチラシっていうのは!」
とまた責任放棄(笑)。
「じゃっ、今日はほんとにありがとう! また来まっす!」
最後の曲の最初の音を、歌麿さんがジャーンッ、と弾く。
「前のヤツも後ろのヤツも、まんべんなくノってみろよ!」
そして最後は「涙・なみだの物語」。ステージ上で、スズーキさん・Jr.さん・ガジローさんが走り出す! 三浦さんもその場でももあげ。なんてパワーだっ!
曲のラストにさしかかると、スズーキさんの「行ってらっしゃい!」というかけ声に続いてまたもJr.さんとガジローさんがステージから飛び降りてきて、フロア中央で吹きまくる! さらにJr.さん、私達の後方にいたグループにひとりひとり握手。愛敬あるわ(笑)。でもそれでステージに登るタイミングを失って、結局曲が終わってから照れ笑いしつつステージに戻っていった。カワイイ!(笑)
最後に「ありがとうございましたっ!」と言ってステージをあとにするメンバーに、「また来てね!」と声をかけると、ハカマさんと三浦さんが、「来るよー!」「また来ます!」と返してくれた。待ってます!

アンスキャの番が終わってから、私とTさんはトリのバンドの登場を待たずに仙台を出た。
Tさんはアンスキャをかなり気に入ってくれたらしく、次の仙台公演も観に来たいと言ってくれた。そしたらぜひまた一緒に来たいと思う。

このときは、次に来れるのは9月の仙台だなぁ、と、その日が遠いことにちょっとさみしい気分がしてたけど、結局、8月の下北沢でのライブにも行くことにしてしまった。あーあ、お金がないくせに(爆)。
もう、ある意味中毒です。


《END》




*SONG LIST*

1 SUPER HIT
2 Dynamite Body 〜幸せ一人じめ〜
3 月の明かりにてらされて
4 つみびとの歌
5 From Kingdom
6 Have a Good Time
7 涙・なみだの物語




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