TEN




--Spellbound--

1.March Of The Argonauts(Instrumental) 2.Fear The Force 3.Inside The Pyramid Of Light 4.Spellbound 5.We Rule The Night 6.Remenbrance For The Brave(Instrumental) 7.Red 8.The Alchemist 9.Wonderland 10.Eclipse 11.The Phantom 12.Till The End Of Time

 ジャケットに惹かれて買ったアルバム。綺麗なイラストだなーと思い、当時浪人中であった私の薄い財布からお金を出して買ったわけであります。んー、ジャケットで音楽を想像してしまったわけだが、見事の期待を裏切られた(笑)。もっと繊細な音楽だと思っていたのに…。
 けれども、聴いてみるとなかなか。ギターがうるさ過ぎなければ、もっと良いんだろうが。旋律が良く、聴いていてもそれなりに心地良さや、ぐっと来るものを感じられる。特に落ち着いたバラードが良い。五曲目なんか、戦いが終わり、自由を獲得した人たちが過去を振り返り、思いに耽っている…と言うシチュエーションに流れてきそうな音楽でなかなか感動的である。ギターがうるさいよりもこっちの方が格段良い。六曲目のイントロに続く七曲目も良い。六曲目はなんとなく和風な感じで、後に続く七曲目をひき立てている。そして、何処かエキゾチックな七曲目は、歌詞通りに戦闘の中で人々が懸命になって戦う様が感じられる。個人的には舞台は何故か十字軍戦争のイスラム側(笑)。歌詞とは違ってしまうが、その時に読んでいた小説の影響だろう。お互いが自分たちの誇りをかけて命を賭して戦う。そんな中、仲間は命を落としていくが、それでも自分の信じる道を突き進むために振り返らず更に戦っていく。そんな人物が心の中で自分を奮い立てるために歌っていそうな曲なのだ。少し十字軍戦争を美化し過ぎかもしれないけれども(笑)。
 まあ、言ってみればいろいろな曲も含まれている、純正ハードロックか。少しメロディアスだけれどもそれ程じゃない。まあ、旋律がなかなか良いので結構お薦めかな。

お薦め度:★★★★☆