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2000年5月1日

 5月になっちゃいましたよ。さて、今月気になる新譜は…

 5月3日/DOG HAIR DRESSERS「BOARD GAME」
 5月8日/PREFAB SPROUT「Heart」
 5月10日/デイジー『桃色(ぴんく)』
 5月17日/XTC『WASP STAR (APPLE VENUS VOL.2)』
 5月17日/モーニング娘。「ハッピーサマーウェディング」
 5月17日/駒沢裕城『ガーデン・スケッチ』
 5月24日/ 新居昭乃『降るプラチナ』
 5月24日/サニーデイ・サービス「夜のメロディ/恋は桃色」
 5月25日/THE MILLENNIUM『THE SECOND MILLENNIUM』
 5月26日/空気公団『呼び声』
 5月29日/STEREOLAB『THE FIRST OF THE MICROBE HUNTERS』
 5月31日/BELLE&SEBASTIAN『FOLD YOUR HANDS CHILD YOU WALK LIKE A PEASANT』
 5月31日/NUMBER GIRL「URBAN GUITAR SAYONARA」

 全部買うのかなぁ。でも引っ越しもあるしなぁ。 



2000年5月2日

 川本真琴「FRAGILE」がここ数日のヘビーローテーションなのです。それにしても聴くたびにPRIMAL SCREAM『dixie-narco EP』が頭を過ぎるのはなぜでしょうか?

 あぁ、ハルヲさん大プッシュのジェリーフィッシュが気になるなぁ。



2000年5月3日

 NHK総合テレビ『プロジェクトX〜挑戦者たち』。今週は「妻へ贈ったダイニングキッチン〜勝負は一坪 住宅革命の秘密〜」ということで、建築好きのせきぐちが観ないはずがありません。

 国が日本住宅公団を設立し住まいの大量供給に乗り出した昭和30年、その公団住宅建設にあたって「狭いながらも楽しい我が家」を造るべく設計に取り組んだ男女3人の建築家のドキュメンタリー。

 NHKだけに『知ってるつもり』みたいな焦臭さがなくてとても良かったですよ。背景にある夫婦愛に感動してしまいました。



2000年5月7日

 Dr. John『GUMBO』とRickie Lee Jones『RICKIE LEE JONES』の中古CDを購入。実はどちらのアーチストも初めて聴くのですよ。

 Dr. Johnはもっと泥臭いのかなと思ったのですが、意外とボーカルがスッキリしてますね。全編に流れる彼の躍動的なピアノは軽快で気持ちいいです。3曲目のオルガンがとてもヒップなので驚きました。

 Rickie Lee Jonesも予想していた声とは全く違ってました。透明感があるというか、ぶっちゃけた話「かわいい」んですよ。本末転倒ですが、frente!を思い出しました。ジャズっぽい曲が中心ですが、個人的には「Company」、「On Saturday Afternoons In 1963」のような静かなピアノの曲がお気に入りです。



2000年5月8日

 あのライブ盤以来、いや正確には『Wasteland』Vol.5における岸田繁(くるり)との対談を読んで以来、向井秀徳(NumberGirl)という人間が気になってたまらないのです。

 発言の端々から読みとれる諦念。歌詞にみられる妄想。そしてキチガイじみたあの音。まさに紙一重。

 先日のmemoで5/31にニューシングルがリリースされると書いておきましたが、ココによれば、ニューアルバムが7/19にリリースされるとのこと。狂って候。



2000年5月9日

 定期購読してる『STUDIO VOICE』が職場に届く。ヨーコさんもちらっと書いていた「イルとデッドの地獄レヴュー」、今回はtahiti80・奥田民生・椎名林檎の3枚が登場。

 tahiti80について、STEREOLABに似ているとか、トーレ・ヨハンセンがPREFAB SPROUT
をプロデュースしたような感じだとか、いろいろおっしゃっていますね。ちなみに、tahiti80を聴くとTOPを思い出します。

 「LIFE'S ONLY DREAMING」っていい曲だったなぁ。



2000年5月10日

 香山リカって黒髪のイメージがあったのですが、今日教育テレビで見た彼女は、髪に茶色が入ってましたね。いや、どうでもいいんだけど。

 でもブラウスやスカーフを茶系で統一していたので、細黒縁のメガネがちょっと浮いていたような気がしました。髪が黒かったら印象は違っただろうな。

 いや、どうでもいいんだけど。



2000年5月11日

 デイジーの新作『桃色(ぴんく)』を購入。GONGの2枚組ベストにも惹かれたが、「今日はデイジーを買うためにHMVに行ったのだから」と自分に言い聞かせ、ここはグッと我慢。デイジーのみを手にレジへ直行。

 前作よりもちょっと地味。松田マヨの危うい歌唱力は相変わらず。なのに、なのに、…。詳しくは後日。

 ところで。なんだヨ!コレ!ちょっと面白すぎ。しかも本名だし。でも一ファンとしては複雑な気持ちです…。



2000年5月12日

 新居契約の連帯保証人になってもらおうと親父に電話をしたのですが、「そんなことより早いトコ結婚しろ」と怒られました。

 ま、一応、送った契約書に印鑑を捺してもらうお願いはできたのですが、一通りの話が終わると話題は再び結婚のことになり、「今年中にどうにかしろよ!」と怒鳴られる始末。

 私はそんなに悪いことをしているのでしょうか?



2000年5月15日

 『direct』は時々意表をつく組み合わせの巻頭対談が載っているので、思わず手に取ってしまうことの多い雑誌なのですが、実際に買ったことは一度もありませんでした。

 …が。

 最新号の巻頭対談はなんと「野口五郎×デイジー」。コレを買わずにいられますかっつーの。

 対談の中で野口五郎がデイジーの印象を語っているのですが、「演奏がどうのじゃなくて精神的にギリギリって感じでしょ。」や、「曲の作り方が凄くいきあたりばったり。それが凄く好きです。」と、これが意外と的を得ているので驚きましたよ。GORO、侮り難し。

 デイジーの持つ歌謡曲性をうまく捉えた組み合わせで、喋らない松田マヨのインタビューなんかよりも断然面白いと思いました。



2000年5月16日

 コレ

 と

 コレ(上から2枚目)

 なんだかかぶってませんか?…個人的には前者のほうが好きです。なぜって…見えてないほうが好きだから。



2000年5月17日

 と言うことで今日は、XTC『WASP STAR/APPLE VENUS VOLUME 2』のリリース日なのです。もう皆さん大騒ぎですね。

 結論を急ぐ必要はないので、あえてここでは何も言いませんよ。ていうか、私はさっきまで、XTCではなく、モーニング娘。の『ハッピーサマーウェディング』ばかりを聴いていたもんでね。あまりよく聴いていないんです。ごめんなさい。



2000年5月21日

 引っ越しの準備、ちょっとやりすぎてしまいまして、部屋にいても何もできない(いろいろ箱詰めしちゃったから)状況でして…。少し途方に暮れています。

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 jellyfish『jellyfish sensation』をようやく入手☆

 メロディーに80年代のポップスの影響がかなり感じられますが、マニアックに走ることなく、とても開放的な音になっていて、非常に好感が持てますね。落ち着いたボーカルも、ガールポップにありがちな刹那(それがガールポップの良いトコでもあるのだが)を払拭してくれています。何にせよ、テクノ歌謡ポップとだけで片付けてはいけない好盤ですよ。

 ↑冷静に書いていますが、ホントはかなり興奮しています。みんな聴くべし。



2000年5月22日

 今年のカンヌ映画祭、最優秀作品にはラース・フォン・トリアー監督の『Dancer in the Dark』が選ばれました。主演はなんとBjorkで、彼女自身にも主演女優賞が贈られたそうです。

 さてこの『Dancer in the Dark』、CNNによれば、米国の農村に移住したチェコスロバキア女性の悲劇を描いたミュージカル作品であるとのこと。ミュージカルってあんまり良いイメージがないのですが、Bjorkとなれば話は別です。日本でも早く公開しないかなぁ。

 いや、もっとも仙台で上映するのかどうか、ちょっと心配ではあるけど…。



2000年5月25日

 サニデイの新譜、売り切れでどこにも置いてないっす。もっと仕入れとけっつーの。

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 STEREOLABの新作ミニアルバム『THE FIRST OF THE MICROBE HUNTERS』はなんと言っても1曲目の「outer bongolia」が素晴らしい。音に要素としては『〜milky night』の延長上にあり、目新しいものは特にないのですが、『Transient Random Noise Bursts with Announcements』の1曲目「Tone Brust」を彷彿とさせる高揚感と緊張感が私の身体を震わせるのです。

 アルバム全体としてもコンパクトにまとまっていて、『〜milky night』よりも聴きやすいかもしれませんね。

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 というわけで、昨日とは違う部屋でこれを書いているのですが、「部屋の広さが倍になってなんだか落ち着かない」と感じてしまうあたり、貧乏性というかなんというか…。



2000年5月26日

 新居昭乃『降るプラチナ』とhal『低温火傷』を試聴したのですが、サウンドが作り出す雰囲気が非常に似ているので驚きましたよ。ただ、音の奥行きや曲のクオリティは新居昭乃のほうが上という感じがしました。

 ということで、私の手元にあるのはhalではなく、新居昭乃なのです。

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 疲れたなぁ。3連休も終わっちったよ。でも荷解きがちっとも進んでないのよ。いつになったらフツーの生活ができるのか…。



2000年5月27日

 久しぶりに会う人から必ず言われる「痩せたんじゃない?」という一言。嬉しいことは嬉しいのですが、実際はそんなに変わってないので手放しで喜ぶわけにはいかんのです。

 しかしおかしな話ですよ。なぜ皆が皆「痩せた」なんて思うのでしょうか?

 恐らく「せきぐち=太っている」という図式がもともと各人の頭の中にあり、その「イメージとしてのせきぐち」が「実際のせきぐち」と会わなくなった後も風船のように膨れて上がっていっているのでしょうね。

 …なんだかなぁ。勝手に太らせるなっつーの。

 ま、どっちにしても、もうちっと痩せたほうがいいのは確かなわけで。ですからあまりぬか喜びさせてほしくないのですよ。ていうか、喜ぶなよ。>オレ



2000年5月29日

 朝、神社の鐘打ちの音で目が覚めた。…お祖父さん、朝早すぎですよ。(いや、神社が近すぎるんだよ。>私の部屋)

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 空気公団『呼び声』。『「ここだよ」』と比して空間的な広がりが感じられるのは気のせいでしょうか?水彩で描かれた絵本のようなジャケットの影響なのかな?いずれにしてもその「広がり」によって、私が彼女たちに対して勝手に抱いていた「日常のサウンドトラック」感は少し薄れてしまったような気がします。

 もちろん、そんな夢の世界を漂うような音も決して悪くはないんですよ。ただ、個人的に少し戸惑っているのです。勝手だとは知りつつも…。

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 硝子の割りすぎには注意しましょう。



2000年5月30日

 THE MILLENNIUMの未発表音源集『The Second Millennium』は、一つの「作品」として考えれば、B級ソフトロックでしかないと思います。それではなぜ私がコレを聴くのかと言えば、彼らの唯一の作品『BEGIN』が大好きだから。好きじゃなかったらこんな「音源集」は聴かないと思います。

 当たり前の話かもしれませんが、この作品や先日リリースされたCurt Boettcher『Misty Mirage』は、『BEGIN』があって初めて存在しうる「音源集」ですよね。しかしこれらの「音源集」に関するレビューを読んでいると、興奮のあまりその点を忘れている評者が多いような気がするんですよ。

 「有名な画家が描いた傑作のスケッチやデッサンが新たに発見されたときの興奮はこんなだろうか…。」(ミュージックマガジン6月号より)

 興奮しているっていうのは伝わってくるんですけどねぇ…。『BEGIN』を知らない人にとってはなんのこっちゃ分からないと思いますよ。

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 とまあ、否定的なことを書いてしまいましたが、決して悪い「作品」ではありません。しかし、繰り返しになりますが、まず『BEGIN』を聴くべきです。それからでも決して遅くはありません。



2000年5月31日


 昨日と一昨日のmemoを改めて読んでみると、「悪くない」という中途半端な表現を繰り返し使っていたのに気付きました。反省。

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 Number Girl『URBAN GUITAR SAYONARA』を聴くと、<熱帯夜>・<生ぬるい風>・<照りつける太陽>・<アスファルトの照り返し>・<遠くに見える蜃気楼>等の何とも暑苦しいコトバが連想されてきます。しかし暑苦しいのは連想されるコトバだけであって、この作品を何度聴いても<汗>は吹き出てこないのです。

 そう、この作品にはかなりきつめの<エアコン>が効いているのです。「諦念」という名の<エアコン>が。

 でもきっとライブになんか行ったら、大汗かいて帰ってくるんだろうけど。

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 えーと。7月生まれですが、夏はあまり好きではありません。

 理由:暑いから

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 発展途上の街は常にどこかで建設工事が行われているものです。ということで私の部屋もいまだ完成しておりません。…早く完成しないとなぁ。