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今さらですが『SWITCH』3月号「さようなら歌謡曲」。
まず、モーニング娘。×荒木経惟、鈴木あみ×佐内正史、2つのフォトセッションに始まり、つんく、小室哲哉のインタビューがそれに続きます。そして、インタビュアーの佐々木敦によるエッセイが以上を統括。
さらにこの特集はこれだけでは終わらず、pal@pop、砂原良徳、松本隆、佐野元春、山本精一が登場し、最後には椎名林檎、パラダイス・ガラージ、岸田繁などによる歌謡曲ディスクレビューで幕を閉じる構成になっています。
以上に挙がった名前を見れば想像つくかもしれませんが、結局のところこの特集には「これこそが歌謡曲だ」というような結論はありません。最終的には、読者に向けて「あなたにとって歌謡曲とはなに?」という問いを投げ掛けるカタチで終わるのです。
さてさて、それでは私にとって歌謡曲とは何なのか、考えてみましょうか…。いや、ちょっと待った。『SWITCH』はそんなことを読者に考えさせるためだけに、こんな特集を組んだのでしょうか。
思えば昨年末に出た『Quick Japan』VOL.28にも「音楽雑誌なんか読むな!」という特集がありました。「歌謡曲」と「音楽雑誌」。対象としているテーマこそ違いますが、この2つの特集に共通するのは、それぞれのテーマについて様々な解答パターンを誌上で提示することによって、読者に「歌謡曲とは何か」「音楽雑誌とは何か」ということを考えさせる構成となっていること。それも「あなた」にとっての「歌謡曲」「音楽雑誌」というものを(『Quick
Japan』では「あなた」にとってということは明示してませんが、少なくとも私はそう感じました。)。
我々は巷に溢れる情報を鵜呑みにするのではなく、自らの信念を持って取捨選択していかなければならないということ。これは今さら言うまでもないことなのですが、時期を置かずにこのような2つが出版されるということは、何かしら危機的な状況にあるということなのかもしれませんね。
…って、ちょっと考えすぎかなぁ。
*****今日はこれがよろしいですのよ。
アラサワフミカ『Boxing Bubble
Bubble』
(GOOD MUSIC RECORDS/GMR-6)
HIGH LLAMASのような浮遊感。そしてシンプルでニュートラルなメロディーは野宮真貴『ピンクの心』を彷彿させます。
ex.キャンディー・アイスラッガー。まるめろさん激押し。
私がまるめろさんの薦めるCDを聴くのは、別に彼の意見を鵜呑みにしているわけではないのです。おそらくここにはパーソナルな部分での信頼関係があるですよ。って、まだお会いしたことはないんですけど。
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