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せきぐちの生まれ故郷は栃木県。
祖父江孝男の『県民性』(中公新書)という著書によれば、栃木県人は、
①県民全体のまとまりが甚だ悪い。
②発展性がない。
③地味で目立たない。
④初対面の印象が悪い。
⑤世渡りが下手でお人好し。
⑥以上のようにあまり目立つ面がない。
⑦ただ、真面目で堅実な点は長所として強調できる。
だそうです。
祖父江氏はこの著書で、風土性やら、歴史的背景(幕藩体制とか)やら、統計データやらを引き合いに出して論じているのだけど・・・。
まあ、否定できない部分もあるけどさぁ、「目立つ特徴がないのなら、ここまで書くことないじゃん」というのが、元栃木県人としての率直な感想。
そもそもこの著書、他県に比べて、栃木県についての文量は甚だ少ない。お隣の群馬県が12ページ弱にわたって論じられているのに対して、栃木県は1/3ページほど。もっと酷いのは神奈川県で、なんと4行ですよ!
多分こいつ、調べている場所に精粗がある。いや、統計データ上での特徴が挙がらない県について、なにも書けないところをみると、栃木県そして神奈川県については何も調べていない。
分かんないなら、「全国の県民性」なんて大風呂敷を広げるな。印象だけで書くなら、誰にでもできる。
・・・。
すまん、ちょっと書きすぎた。30年近く前の著書に今さら何を言っているんだろ、俺。でもねぇ、表現には責任をとらなくちゃねぇ。
⇒「Mother Sky(short version)」
(『Cannibalism 1 & 2』 CAN)
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