Solk Instiute : ソーク生物学研究所     1959-1965:

住所:10010 N.Torrey Pines Road, La Jolla,CA 92037

( P. O. Box 85800, San Diego , CA 92186 - 5800 )


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<ソークの絵はがきの写真> 


 


開館時間 : 月〜金曜日 9:00〜17:00  

見学会 : 火,水,木曜日の11:00と12:00 

〈TEL〉619-453-4100

〈FAX〉619-453-8534

<建築について>

 カーンが、ソーク生物学研究所の施設として研究所、集会所(講堂、図書館、野外劇場、宿泊施設)、研究者の宿泊施設の大きく3つの要素からなる壮大なプロジェクトのうちの唯一実現した研究棟で、7年の歳月を経て完成した。起伏に富む緑豊かな丘の上、太平洋を臨む地に、コンクリートの壁体とチーク材の繊細な表情とのコントラストが、きわめて精緻な形態とともに際立つ。 

 ソーク生物研究所では、リチャーズ医学研究所では分化されていなかった共同作業を行う実験室と、研究者が引きこもって個人的な研究を行う個室とを明確に分離して、研究者のプライバシーと静かな雰囲気を確保する事を実現した。

 また、ここの広場は、当初、緑に覆われた回廊を巡らした中庭で、研究者達が木陰で、快適な時間を過ごす場にしようという案があったが、カーンの推薦でランドスケープ・アーキテクトのルイス・パラガンが招かれ、彼のアドバイスにより、この広場は、二元性を持った空間構成になっています。両端がオープンな構成で、一方は限りなく広がる太平洋という無限の空間に、もう一方は、特異なイメージにあふれたアメリカの大地に、それぞれ、象徴的に向かっています。宇宙へのつながりさえも感じます。また、象徴的なコンテクストや形式的、空間的質という意味からも壮大な広がりと深さを持った建物です。

 

 

 
<印象記>

 ここが自分にとってカーンとの初めての出会いでした。

 7/27、初めてのソークはとっても重く感じ、空の下に自然界の強さを、時間の流れを、世界(宇宙)の流れを人がしっかりと受け止めるための巨大な装置のような感じがした。そして、急に自分の前に現れた世界観は、僕、自身の感覚をいっぱいにしてしまい、ただ、ただ、大きな物が自分に流れ込んでくる感覚に気持ちがいっぱいになるばかりで、この場に今回は、あまり長くはいられないと感じました。それと同時に、次に来るときには、この心にどっとくる感覚をしっかりと受け止めてみたいと思いました。

 7/28、2度目、昼間にメキシコへ行った後、みんなの意見の一致で、夕刻のソークを見に再びやってきました。ゲートが閉まっていて研究所の敷地内には入れなかったのですが、海側の広場には入れ、よかった

 昨日は重く、強い、自然の力に打ちのめされた僕も今日は、ソークを建築空間、場として、肌で感じ味わう事が出来ました。そして、夕日が沈むまで建築について、自分の世界について、様々に考える時間を得ました。

 ソークに来てよかった。