パソコン構築記

第一回 1999.05.12 計画

今度新しくPCを1台作る事にした。今の時代、自作機よりもエプソン・ダイレクトなどで買った方が安上がりなのは十分判っている。ただ作りたくなったから作るだけの事。

求めるスペックは
1.ハイスペックは求めない。
2.安定している。
3.そこそこ安価。
4.使いまわしが利く。

ということで
マザーボード=440BX Chip set の物
MPU=Celeron300A(PPGA)
HDD=10GBくらい
メモリ=128MB
CD−ROMまたはDVD−ROM

最近PCの情報に疎いのでAudioボードとVideoボードのトレンドが判らない。なんにしても最新版を選ばず十分枯れたそこそこのものを買う予定。(おすすめがあればメール下さい)

本当はNTでDual Caleronにするつもりだったけれど、良く考えるとおいらには必要無い。
HDDも最近では10GB超でも安価なんだが、DVのノンリニア編集とかしないので10GBもあればOK。

見積もってみると(値段はStartを参考にしました)
TQ-700MK3 \18,500
A-OPEN AX6BC-R V-SPEC \19,800
Intel Celeron300A(PPGA) \10,700
MPUクーラー \2,000
ASUSTeK S370 \2,000
SD-RAM 128MB \21,400
Quantum CR-8400A \19,900
Pioneer DVD-113 \17,500
TEAC FD-235HG \3,700
Matrox Millennium G200 (8MB SGRAM) \12,900
Creative SB Live Value \8,500
SVEC PN-1000-TX \4,300

ということで合計\136,500。これにマウスとキーボードが必要になる。
う〜ん、結構な値段。
 
第二回 1999.05.20 注文

給料も入ったので、いよいよ計画を実行する。
まずStartで必要な物を注文する。店頭で買っても良かったのだが、ケースとかを持ち帰るのも面倒なのであえて通販にした。

マザーボードやvideoカードは後で購入予定。
SLOT370変換ボードはDualセレロンにするつもりは無いが一応Dual対応を選択。
audioカードは後で買い直すかもしれない。
メモリは後々の事を考えて速い物を選択。
ケースは250Wで充分と思うが、大きい事はいいことだと言う事で300Wにする。

品名 金額
Intel Celeron 300A-H (PPGA) *450M保証 \11,700
SPEED MASTER2 SD 128MB (Micron-133M) \23,800
Quantum CR-8400A (U-66 8.4G) \18,900
TEAC FD-235HG \3,700
Labway X-Wave192 (PCI) \4,300
N/B CP-64HFB (大型FAN) \1,800
ソンチャー TQ-700MK3 (ATX 300W仕様) \20,500
SVEC PN-1000-TX (PCI 100Base) \4,300
MSI MS-6905D (Ver 1.1) *Dual対応 \2,500
値引き -\2,000
送 料 \1,800
消費税 \4,555
合計金額 \95,855
第三回 1999.05.22 追加購入

通販で買わなかったマザーボード他を買いにビックカメラに行く。たぶん隣のOAシステムプラザとかの方が安いと思うけど、今ビックではポイント10%中なのでこちらにした。

マザーボードはAOpenのAX6BC Type-R V-specを選択した。最近のマザーボードはクロックをBIOSで設定できる。昔はクロックアップするのに一々ケースを開けてジャンパーを設定して、動いたと思ってケースを閉じると空気の流れが変って動かなくなったりとか、色々面倒だったが今ではBIOSで設定するだけでOK。さらにオンラインで動作中にクロック切り替え出来るフリーソフトまであるようだ。

DVDはPioneerDVD-113のDVD Video再生ソフト付きを購入。

問題はVideoカード。どうやら今は新しいVideoカードの出始めらしい。ゲーマーでもないので、そこそこ2D/3Dが速ければいいので、悩んだ挙げ句Matrox Millennium G200を選択した。

キーボードはローマ字入力者なのでMitsumiの104キーボード。ポインティングデバイスは奮発してロジクールのトラックボール。

忘れてはならない、Windows98 OEMバージョンも購入。

通販の品も届いたので後は組み立てるだけ。
 

第四回 1999.05.23 組み立て

1.セレロンとSLOT370変換ボードを組み立てる。

これは単純にセレロンの向きに注意して入れるだけ。入れたら、セレロンに薄くシリコングリスを塗ってMPUクーラーを取り付ければOK。

2.マザーボードとSLOT370変換ボードを組み付ける。

マザーボードのSLOT1にSLOT370変換ボードを差し込む。簡単な作業であるが、ここで問題が発生。マザーボード付属のSLOT1ガイドとSLOT370付属の固定アダプタの形状が合わない。しょうが無いので固定しない事にした。ちょっと不安だけど、大きな振動さえ与えなければ大丈夫だろう。
MPUクーラーの電源も接続する。
次にDIMMをマーザーボードに取り付ける。

3.マザーボードをケースに取り付け

マザーボードの穴の位置にネジを取りつける。
電源コネクタをマザーボードに取り付ける。(AT電源と違ってマザーボード用電源コネクタは1個しかないので簡単)
ファンとかLEDとかSW関係のケーブルをマニュアル通り取り付ける。

4.HDD、FDD、DVD-ROMをケースに取り付け

HDD、FDD、DVD-ROMはネジの形状に注意して取り付ければOK。
電源ケーブルも接続する。
マザーボードと各ドライブ間をIDEとFDDのケーブルで接続する。ここでIDEのケーブルが1本しかないことに気がつく。あいにく手持ちのケーブルも無い。1本でもOKなんだけど、HDDとDVDは分けておきたい。しょうがないので買い出しへ。

5.カードの取り付け

VGAカードのみを取りつけて、一つ一つ動作を確認しながら他のカードを取りつける人もいるだろうが、おいらは面倒なので最初から全部のカードを取りつける。

まずはMillennium G200をAGPスロットに差し込む。
少しSLOTを空けて、Audioカードを差し込み、DVD付属のAudioケーブルでDVDとAudioカードを接続する。ここでまた問題発生。Audioケーブルのコネクタ形状がAudioカードのコネクタと違う。付属のケーブルは両端ともATAPIだが、カード側は少し小さ目の(サウンドブラスタ用?)コネクタだ。しょうがないので買い出しへ。(もちろんIDEケーブルと一緒に買い出しに行く)
100BASE-TXのEthernetカードを差込む。

6.電源ON

電源ケーブルを接続し、背面のSWをON、正面のPower SWをONする。
煙が出ていないかとか、変なにおいがしないか、ファンやLEDは正常かをチェックする。

※大体ここまで実質1時間もかからない。ほぼ本体の組み立て完了。

第五回 1999.05.23 Windows98導入

1.FDISK/FORMAT

そのままWin98 OEM CD-ROMを入れて立ち上げれば自動的にFDISK/FORMATを行うが、パーテーションを分けたいので、Win98セットアップFDから立ち上げる。
まず、FDISKで6GBと残りの2つの領域を作成する。CドライブをFormatしょうとするが、メモリが足りないと怒られてしまう。CドライブのFormatはWin98のインストーラーに任せることにする。DドライブはFormatできた。

2.Win98をハードディスクにコピーし、セットアップする

Win98 CD-ROMの内容をDドライブに全てコピーする。インストールはCD-ROMから行わず、このコピーから行う。こうしておけば、今後新たなアプリケーションをインストールする際、Win98 CD-ROMを要求されなくて済む。
後はDドライブのWin98 Setupを実行すればOK.

3.ドライバーの導入

ビデオカードやオーディオカードに付属しているドライバーをセットアップする。

※以上でWindows98のインストールは完了。絵もまともにみれるし、DVDもOK。ただし、ここで問題が発生。音は出るのだが、Win98終了時にスピーカーからバンとデカイ音がする。やはり、オーディオカードはサウンドブラスターが無難なのかな?

第六回 1999.05.23 クロックアップ

MPUにセレロン300Aを選んだのはもちろんクロックアップ有利だから。PCを自作しようとか考えてる人なら誰でも知っているが、最近のMPUは内部倍率が固定されている。セレロン300Aの内部倍率は4.5倍であり、FSBが66MHzなので約300MHzとなる。この場合のクロックアップとはFSBを100MHzとかにして、450MHzで動かそうということだ。これがセレロン333とかでは内部倍率が5倍になり、FSBを100MHzにすると500MHzになってしまい、クロックの上げ過ぎで動かない可能性が高くなるわけだ。

作業は簡単。このマザーボードは16種類のFSBに対応しており、BIOSでFSBを変えればいいだけ。
で、何の問題もなく450MHzで動いた...かと思ったが、10回に1回くらい立ち上げでこける事がある。電圧を上げてみたが同じだった。(Startで450MHz保証だったから買ったのに)
ま、そんなにスピードにこだわってる訳じゃないので、FSB83MHzの374MHzで我慢する。そのうちカトマイの450MHzあたりが安くなったら交換しよう。

第七回 DVDビデオの予定

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