モロヘイヤ(もろへいや)
もともとエジプトの野菜です。
クレオパトラの時代から病の王様を救ったという故事があり「王様の野菜」とか「神秘の健康野菜」と呼ばれているそうです。
だからやはり本家本元の食べ方がいちばんおいしいようが気がします。
葉っぱをむしりとって、トントントンと包丁で細かくたたくと、おもしろいくらいにとろみがついてきます。
鍋ににんにくとササミを炒めてコンソメスープを注いだところに、さきほどのモロヘイヤを入れてさっと煮込みます。
火を止めてレモン汁とゴマをふりかければ神秘のスープの出来上がり。
今日二日酔いで仕事休んじゃった、何もしてないって罪悪感、ちょっと台所にでも立ってみるかっていうときにオススメです。
すこし青臭い匂い、とろっとした舌触り。
うーん、そうだ、そうだ、体も心も疲れていたんだ、こういうの求めていたんだ、って納得するでしょう。
翌朝は体の中からキレイになっています。
少し厚手の変わり鉢に注ぐと贅沢で自分だけの特別メニューになります。
ふちに幅があるので、そのまま口をつけてずるずると飲むとより一層薬っぽくて効き目がありそうです。
銀座の裏道で偶然見つけたこの小鉢は中がすり鉢のようにざらざらになっているので、山芋や納豆のようにねばりのあるもの
を入れてもくっつきません。
元気になったら、休日に友人を招いてカレーの付け合わせにすると途端に本格的エスニックにもなります。
そのときはスープにターメリックをぱらぱらとふりかけてパワーアップしてみます。