ちょっとオトナの男と女の one word & one scene

 

 

男と女の間では言葉に隠されたもうひとつの意味があると思いませんか?

国語辞典にはのっていない解釈でドキリとさせます。

 

 

●寝顔(ね・がお)

 

女:それを見て恋がはじまり、それを見せたとき、愛は確実となる

男:それを見せて罠にはまり、それを見たとき、もう逃れられなくなる

 

解説:

寝顔には案外本性があらわれることがあります。

子供の寝顔は純粋無垢だけど、

あなたのは無防備なだけです。

相手の前で大口開けて眠れますか?

やっぱり恥ずかしい?

寝顔を見て愛しいと思わなければ寝食は共にできない…。

 

用例会話:

男:「こいつのーってオレに似ていると思わない?」

女:「ホント、口開けているとこなんかそっくり。−だけは憎らしくないのよね。」

 

 

●ホモセクシャル(ほも・せくしゃる)

 

女:美しい者同士でなければ決して許されない男同士の愛のかたち

男:絶対自分はそうはならないと信じつつ、精神的なつながりを考えると

  どうも気になるひとつの関係

 

解説:

できれば友人のひとりにしたいですね。女ともだちの他に。

ハンサムでセンスがあって、インテリで繊細、それがホモセクシャルな人の理想。

精神的には許せるけど、肉体的にはぜったい女の方がいいに決まってるよ

そぉ?

その[せいしんてき]っていうのがミソなんじゃないかな。

女とも恐れずに精神的な関係を結んでもいいのよ。

 

用例会話:

女:「ねぇ、今度いいー映画あるんだけど見に行かない?」

男:「やだよ、そんなの見にいったらオレがーだって誤解されるかもしれないよ。」

 

 

 

●忘れる(わす・れる)

 

男:財布、家族から頼まれた買い物、今の女との約束

女:口紅、先月のクレジットの請求書、昔の男の電話番号 

 

解説:

男は大切なものをうっかり忘れ、女はもう必要ないと思ったものを無意識に忘れるものかもしれ

ません。

忘れるということは心理学的に言うと、ほんとうは覚えていたくないことを意識から排除している

行為であるといいます。

男の自由への逃走、女の明日への生命力、意識下にはそんなものが潜んでいます。

いろんなことを水に流してこそ、わたしたちうまくやっていけるんだよね。

 

用例会話:

男:「ついにおれたち結婚したんだなー。今日のこと一生—れないようにしないとね。」

女:「そうね。親戚へのお祝いのお返し、—れないうちにしておかなくっちゃ。それに結婚記念

日、今日だからね、ぜったいーれないでよ。」

 

 

●覚える(おぼ・える)

 

男:マニュアルに書いてある新情報を誰よりも速くデータ蓄積しておくこと

女:他人の言ったことをその人の洋服の色とともにデータ蓄積しておくこと

 

解説:

なんで男は商品番号だの新略語だのくだらないことを覚えているんでしょう。

なんで女は近所の家族構成や一年前の洋服の色なんてくだらないことを覚えているんだろう。

なぜなら、どちらもこの世を生き延びるための重要な情報だからです。

男にとって時代に乗り遅れることは今や死をも意味しているのでしょうか。

そのくせ、女は女社会の中で配るお菓子の数さえまちがえなければいいんだものね。

長生きするに決まっています。

 

用例会話:

男:「来月はキミの誕生日だよね。ほら、ちゃんとーえてるだろ。」

女:「去年みたいに雨の中待たせて、おまけにレストランの予約も忘れるなんてことないようによ

ぉくーえておいてよね。」

 

 

 

●落ち着く(おちつ・く)

 

女:結婚して家庭を持つこと

男:女の小言から逃れて自分の部屋を持つこと

 

解説:

女にとって恋愛の成就は落ち着くことであり、男にとって恋愛の成就は落ち着かない

ことかもしれません。

フランス人のムッシュウ達が世界一ロマンチック?なのは、彼らが恋愛市場に置いて決して落ち

着かないからです。

そんな情熱ないよね。

よかった。

私たち、当分落ち着いていられます。

 

用例会話:

女:「ちょっとーいてよ、渋滞なんだからイライラしたってしょうがないじゃない。」

男:「東京にもどるとこれだからヤだよね。田舎に家でも建ててはやくーつきたいよ。」

 

 

 

●脱ぐ(ぬ・ぐ)

 

男:風呂にはいるときしなければならないこと

女:やだ、恥ずかしい、でもきれいだと思ってくれるならそうしてもいい

 

解説:

ちまたの女はなぜそんなに脱ぎたがるのか?

それを見て喜んでいるのは男だからでしょ。

そうでしょうか。

女はいろんなものをいつも着たり、脱いだりしています。

朝化粧をしても、その晩には落とすように。

もっとすっきりするには脱いでハダカになるしかないのよ。

男は洋服の前に脱ぎたいものがたくさんあります。

肩書、建前、義務、責任 等々。

それを脱がせてあげるのはあなたしかいない。

 

用例会話:

男:「あの女優がーいでも見たくないなぁ。」

女:「はやくお風呂入って。—いだものはーぎっぱなしにしないでよ。」

 

 

 

●泣く(な・く)

 

女:どんな状況でも男の前では効果あるとっておきの防衛手段

男:自分が参加したスポーツの勝敗でそうする以外は女に感動を与えない現象

 

解説:

全国の女を感動させたかったら、オリンピックに行くしかありません。

相撲界はダメです。

オリンピックの男たちはここぞとばかり泣いているじゃぁありませんか。

今まで泣く機会がなかったのね。

女はなにかにつけて泣きます。

でもそれは明日の元気のため。

どんな理由でもいいから泣いて時々すっきりしたいものね。

男も日常で泣かせてあげたいけど、やっぱりダメです。

だって先に泣いているのは女だから、この役はこっちのもんよ。

 

用例会話:

男:「—いて済むもんならオレだってそうしたいよ。」

女:「それができないから困ってるんじゃないの。—きたいのはこっちよ。」(泣)

 

 

 

●壊す(こわ・す)

 

男:その中身を見たいがために分解すること

女:キモチをさっぱりするために過去を捨てること

 

解説:

男はなんでそんなに中身を見たがるのでしょう。

中身を見ているうちに、その心臓部分を壊していませんか。

女は確信犯的にモノを壊しているかもしれません。

そろそろ新しいモノがほしいんだもの。

人はモノではありません。でも・・

壊れた人間関係だけは二度と修復はできない・・。

 

用例会話:

男:「ビデオデッキーれちゃったよ。なんでだろう。直せないかな。」

女:「そんな無理よ。—れたものなんかあなたに直せっこないじゃない。新しく買いかえましょう。」

 

 

●化粧(けしょう) 

 

女:そうしているのがほんとの私、すっぴんは私じゃない

男:すっぴんがほんとのカノジョ、きれいに化粧しているのは他の男の女

 

解説:

化粧している作業は舞台裏です。

歌舞伎役者が鏡の前で隈取りを描いて、いざ舞台へと繰り出す。

それと同じことが毎朝の彼女たちの日課なのです。

舞台裏をちらっと見てしまった。

ドキッとする。すごい緊張感。

これを電車の中で見せたら興ざめです。

なにごともちらっと見せなきゃ意味がないって思わない?

でもどうでもいい人たちの前だったらいいでしょ。

そういうワケか。

あなたはカノジョにとってどうでもいいそうです。

 

用例会話:

女「ねぇ、テレビ見て。あの女優ってちょっと厚—すぎない?」

男「もうでかけるぜ。いつまでーしてるんだよ。」

 

 

 

●疲れる (つか・れる)

 

女:男の話を聞きながらそう思ったとき、愛は冷めている

男:女の買い物につきあったとき、そう感じても愛は冷めない

 

解説:

女の疲れってわけがわかりません。

肉体的、精神的、はたまた感情的な疲れがミックスされて、本人も疲れの元がなんなのかよくわ

からなくなっちゃいます。

カノジョはどうして疲れているんだろう、と途方にくれなくても大丈夫です。

次の一瞬でまたすごく元気になったりするから。

男の疲れはなかなかとれないものです。

だから早めに暖かい笑顔、おいしい食事、マッサージなどでほぐしてあげましょう。

 

用例会話

男:「お茶でもしようか? そろそろーれてきただろ。」

女:「お茶なんてしたくない。だってすごぉくーれているんだもん。」

 

 

 

 

●唇(くちびる)

 

女:どういう形でも男に官能的な想像をさせる顔の部分

男:触れることでしか女にその存在価値をわからせることができない顔の部分

 

解説:

女は唇に色を塗って、顔のかんじや洋服の色を楽しんでいます。

そしてたぶん、色事もいろいろ企てながら。

男もときどきリップクリームなど塗ってお手入れしておきましょう。

カノジョの企てに乗るために。

 

用例会話:

男:「なんだよ、—とがらせて。何かあったのか?」

女:「うん、乾燥しててーカサカサなんだもん。これじゃ、口紅塗れない。」

 

 

 

●背中(せなか)

 

男:オレについてこい、と反らせると意外と効果がないが、しょぼくれている状態だと、

  なぜか女にこの人に付いて行きたいと思わせる体の部分

女:わたしってダメなの、と崩れると意外と効果がないが、しゃきっとさせている状態だ

  と、なぜか男にこいつはほっておけないと思わせる体の部分

 

解説:

男の背中は大きくてあったかい。

守ってもらいたい。

女の背中は華奢でフラジャイル。

抱きしめてあげたい。

後ろ姿は無言でいながら、そういう幻想を抱かせてくれます。

背筋をぴんと伸ばして、そして哀愁を漂わせる。

それが背中の理想。

 

用例会話:

男:「ちょっと、ーのこの辺カユイんだけど掻いてくれよ。」

女:「ここ? わたしのーはコッているの、後でお願いね。」

 

 

 

●病気(びょう・き)

 

男:相手がなると困るが自分がなると思いっきりワガママがいえる状態

女:自分がなると困るが相手がなるとなぜか嬉々として自分の存在価値を確認できる状態

 

解説:

なぜでしょう、病気になるとおかぁさーん、とどこかで叫んでしまいますね。

軽い病気はオトナのためのママゴトになるかもしれません。

ちょっと最近マンネリ化してきたなって思ったら、仮病でもいいから一日くらい寝込んでみましょ

う。

甘え上手、甘えられ上手になれるかどうか・・。

間違えると事態をさらに悪化させることにもなるので気をつけましょう。

男にもたまにはおかあさん役やらせてあげてもいいよね。

子供のママゴトの世界では一番人気がある役なんだから。

 

用例会話:

女:「ちょっと、ーの時ぐらいやさしくしてくれてもいいんじゃない。あなただってーになれは困るで

しょ?」

男:「こっちは忙しくってさぁ、ーになんてなっているヒマがないよ。」

 

 

 

 

●怒る(おこ・る)

 

男:上半身(アタマ)に血がのぼり、下半身(ハラ)が立って、我慢できないと

その場で暴言、暴力となること

女:すぐにだれかに話せて、(実行に移すかどうかはともかく)即座に仕返しが

思い浮かぶこと

 

解説:

現代ではムカつく、キレると言うようにカタカナ表示が似合うデジタルな感情になってきました。

誰かに叱ってもらいたいって思ったことありませんか?

そして、アナログに怒るっていうことも経験してみましょう。

どちらも愛情とほんきでなければできない・・

 

用例会話:

女:「ねぇ、わたしのことーってる?」

男:「そんなことないよ。キミのことでーったってしょうがないだろ。」

 

 

 

●笑う (わら・う)

 

男:女をそうさせたら、これはいけると自信がわく

女:男をそうさせたら、うれしいけど半分不安になる

 

解説:

キライな人の言ったことで、絶対大笑いはできません。

男も女も相手を大笑いさせられたら、ふたりの間の壁はかなり崩れたといえるでしょう。

でもただ笑いだけでつながっている関係もさみしいです。

要所要所はぴしっとマジメにならないとだたの道化になっちゃうし、

マジメになりすぎると息がつまります。

なにはともあれ、笑う角には福来たる。

 

用例会話:

男:「何だよ、キモチ悪いな。何でそんなにーってるんだよ?」

女:「ああ、おかしい。あなたにはこのーいはわかんないでしょうね。」

 

 

 

●嘘 (うそ)

 

女:絶対バレない自分だけの秘密

男:いつかはバレるふたりのモメ事

 

解説:

女の嘘がバレて、男の嘘がバレないでいるのは、、、、、恐いです。

サスペンス劇場になります。

でも、自分の嘘はバレてないよ、って確信しているあなた、

カノジョはモメたくないために知らんぷりしているだけです。

みなさん、このままでいきましょう。

世の中、それで丸くおさまっているのだから。

 

用例会話:

男:「キミのーだってバレてるじゃないか。」

女:「そうだけどぉ、そのときはバレてもいいようにしてるもん。そんなのもうーじゃない。」