作品紹介

著者:佐藤友哉
あらすじ:そこで出会った青年から冬子はある男の「監視」を依頼される。密室状態の岬の小屋に完璧にひきこもり、ノートパソコンに向かって黙々と作業をつづける男。その男の「監視」をひたすら続ける冬子。双眼鏡越しの「見る」×「見られる」関係が逆転するとき、一瞬で世界は崩壊する!「書く」ことの孤独と不安を描ききった問題作中の問題作(本書裏表紙より)

え〜、まず……

この作品は問題作です!

以 上 !


これではまずいですかね…やっぱり。真面目に考察しなきゃいけないのかなぁ…やだなぁTT

 キャラ :★★☆☆☆
ストーリー:★☆☆☆☆
 結 末 :☆☆☆☆☆
 総 合 :★☆☆☆☆

 まずキャラクターについて。いたって平凡で特筆すべき点がありません。そして現実味がなく、魅力無し。ただ、岬は多少有り得て、そしてなかなかいい感じです。そういうわけで★2つ。

 次にストーリーについて。とりあえず、あまりにも現実味がなさすぎです。どう考えてもありえないことだらけで突っ込み所満載です。また、文中で「ページ数を埋めなければならないから」など、誰かが書いていることを認識させてしまう言葉を使うことは作品に入り込めなくなるのでタブーです。そして文章力があまりにも稚拙です。まず使い古された表現が多い。さらに同じ一つのことを表すにしても似通った表現を使う。そういう点から考えて最低評価を出してしまいました。

 結末…本気でこの作品に関して言えば蛇足もいいところでした。その様なことを描きたいのならどこか他のところでやってください、という感じです。密室のトリックに関してもあとがきにしても、冗談じゃない、といって本を叩き付けたくなるような作品でした。最低評価である★1つさえ下回った要因は読んでいただければ分かるかもしれません。お勧めはしませんが…

結論:はっきり言って買って読むと、読み終わった後に「損した」と思うでしょう。よくこんなもの出版する気になったな、というのが正直な感想です。本来、一定のラインを越えないものはコラムに載せないのですが、これはあまりにもひどい。逆に「忠告」の意味で載せました。「怖いもの見たさ」で読むなら止めはしませんが、真剣に読まない方がいいでしょう。


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