はじめに


 ここでは、私が部活で毎日嫌というほどやっている「弓道」に関して考察(?)していきます。私の弓道との付き合いも、今年で5年目に入り、そろそろ円熟期、かと思いきや、同じことしかやっていないのに毎日学ぶことばかりです。

 そういう時に必要となるのが「教本」と呼ばれる、弓道に関する説明が記してある本です。弓道八節に始まり、心構えや道具の扱い、その他諸々…100人いれば100の射があり、画一化するのは個性を潰してしまい、好ましいこととはいえません。しかし、古から研究されてきた結果、弓道には「射の美しさ」と「当たる実用性」を兼ねそろえた形がある程度完成しています。そういう点でも一般にいわれる「良い射」とはどのようなものなのかを学ぶのも決して無意味ではありません。私は昔、「自分にとってやりやすければなんでもいい」などと考えていましたが、やはりそれでは伸び悩んでしまいます。それ以来、馬鹿にしていた基本を学ぶようにしました(だからといって今でも基本に忠実なわけではないのですが…)そのように基本を無視した形と、基本を重視した形の二つをやってみた結果、一つだけわかったことは、「弓道において、基本を無視した形は爆発することはあっても安定はしない。その点、基本に忠実な形は地味だとしても決して大崩れはしない」ということです。ですから、今一般に言われている「基本」とは理にかなったものである、ということが実証されたと思います。

 そうした基本、を中心に弓道を解説していきたいと思います。弓道初心者の方でもわかるように簡潔に説明していくつもりです。弓道を知っている方でも知らない方でも、これで少しでも弓道に興味がひかれれば幸いです。


| Bookend-Yasunariのページへ | メイン | 今すぐ登録