7月3日 土曜日 食わず嫌いをぶっつぶせ


 僕は魚を食べるのが好きだ。妻は魚を食べるのが嫌いだ。元来、食わず嫌いが異常に多い妻は「好き嫌いなんて誰にも迷惑かけないでしょ」とでも思っているようだが、常に一緒に食卓を囲む側としてはそんなことはない。だって家の食卓には決して並ばないし、外食する時にも選べるメニューが減ってしまう。どうでもいい食べ物ならともかく、僕の好きな海鮮もの全般が食べられないというのは影響大である。ということで、僕は妻に魚を食べることを徐々に教えている。生意気なことに最初に攻略したのはウニ。その後もトロが食えるようになり(これもまた生意気である)、赤身が食えるようになり、その幅を広げているように思う。赤ちゃんの離乳食状態であるが、実は今日はその集大成の日。新婚旅行帰りの時差ぼけのせいで、朝の3時までちっとも眠れなかった我々は、その勢いで築地市場に出かけた。築地の魚は日本で一番うまい。いろんな所で、良い魚を食べたけれど結局のところ、築地が一番うまい。これは間違いない(と僕は思っている)。だからもし、築地の魚が食えないというのなら、それは本当に食えないとあきらめなくてはいけないだろう。僕にとっても、この日に妻が魚を食えるか食えないかは、今後の僕の魚人生を大きく左右するものだということを認識している。時期がきたら連れてこようと思っていたが、ついにその日がやってきた。勝負だ。付け出しのタコでつまずき、肝を冷やしたが、その後に出て来たネタは、なんと全て完食。食えないと言っていた白身もクリアしたのだった。これでとっかかりはつかめた。あとは、まずい魚を食べないようにして、魚のうまさを知っていってほしい。しかし、久々の築地の寿司はうまかった。海外帰りなだけに、日本食のすばらしさを堪能した。妻も「おいしかった」とご機嫌であった。

移転が決定している築地市場。移転はいつ?

/Diary Topへ戻る

Home