12月21日 日曜日 新幹線で大移動


 今日は大移動だ。現在、山形県銀山温泉。夜は大阪市内のホテルへチェックインしていなければならない。明日の朝は大阪で仕事があるのだ。銀山温泉で朝風呂に浸かりながら、今日の一日の移動距離を考えていた。宿で朝食を取って、チェックアウトを済ませて外を散歩する。向かいの宿の軒先に、金髪の女将が見えた。ジニーさんだ。ジニーさんは日本公共広告機構のCMにも登場した、アメリカン人の女将さん。銀山温泉の「藤屋」という旅館にいる。実はアメリカで大学を出ている、エリートなのだそう。日本人でさえ、大変であろう女将という役割を外国人ながらこなしているというのは頭が下がる。僕はジニーさんに声をかけて、一緒に撮影をしてもらった。有名人であるジニーさんは、こうやって観光客に撮影を求められることも多いのだろうけど、嫌な顔ひとつせず笑顔で撮影に応じてくれた。いい記念になったが、しかし僕の頭はちょっとボサボサ過ぎるな。

 路線バスに揺られて一時間ほどで新幹線の駅に到着。駅でそばを食べてから(山形はそばなのだ)米沢へ向かう。米沢牛が次の標的だ。米沢の駅の周りは、東北の街らしく何もない。米沢といったら、東北の中でも結構大きな街のイメージなのだけど、全然そんなことはなく寂しい街だった。かえって中途半端に街っぽいところが田舎にもなりきれていなくて、余計寂しさを感じる。そんな街を、紹介されたステーキハウスへ向けて、藤井氏ととぼとぼと歩く。店は米沢牛の直売店が経営する、あまりこなれない外観ではあったが、ステーキはおいしかった。でも、牛ってどこで食べても味は同じようにおいしいし、高ければ高いほどうまい。地元で食べれば、東京で食べるよりかなり安く食べられるのがメリットといえばメリットだけどね。米沢だからとか、神戸だからとか、松坂だからとか、あんまり差はない。米沢牛も同じようにうまかったです。強いていうと、身が引き締まっているタイプで、とろけるタイプではなかった。それも肉のランクが上がると変わるのだろうけど。ステーキ屋でのんびりしていたら、もう新幹線の時間が迫ってきたので米沢駅に戻る。東京まで山形新幹線で2時間ちょっと。新幹線は東北を近くにしているんだなぁと実感。僕は一度家に戻って、スーツに着替え、今度は東海道新幹線に乗って大阪に向かう。今日のお宿は帝国ホテルにチェックイン。こんないいホテルに泊まったことなかったんで、部屋の雰囲気にびっくり。ビジネスデスクなんか、映画に出てきそうで、うっかり仕事しちゃおうかななんて思わせるほどいい感じでした。でも、もちろん仕事などせず、晩飯に焼き肉を食べて就寝。今日の朝は山形にいたんだっけなぁ。そういえば昼も牛肉だったなぁ。そんなことを考えながら、あっという間に眠ってしまった日曜日の夜。

銀山温泉、旅館藤屋の前でジニーさんと。

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