真夜中のレース |
冬の夜、やっとの思いでベットから降り、車椅子に乗ってトイレに向かっていたら、 後ろから、シャカシャカと音が聞こえてきた。 降り返ると、車椅子に乗った必死の形相のオジサンが見えた! もしかして、この人もトイレに行くの? ヤダ!やっとここまで来たのに譲れないよっ!! 頑張ったけれど、男の人のPOWERには勝てなかった。 私を追い越したオヤジは、なんにも言わずに、すぐ目の前の身障者用のトイレに入ってしまった。 あ〜ぁ、あと少しだったのにぃ〜、レディファーストじゃないのぉ〜!! 負けた私は、奥のトイレ(こっちは暖房便座もウォシュレットもない)に行く羽目に・・・ あんたの顔は、一生忘れない!!! |
ファッション |
いつも、白衣のボタンを?な位置で止めている若い先生。 患者さん達は、それがファッションかどうなのか疑問に思っていた。 ある日、先生に「それ、ファッションですか?」と訪ねると、「別に、、、」と言う返事が返ってきたので、 「先生は、お顔がいいんだから、ボタンをはずして颯爽と歩いた方がステキですよ」と言ったら、 その先生は、翌日からボタンをはずして、白衣をなびかせて歩いていました。 |
ち、ちがうよっ! |
お見舞いに来た友達とおしゃべりしていたら、 「ねぇねぇ、あの人は頭を打ったの、大丈夫かしら?」と大きな声で言う彼女の指差す先を見ると、 口半開き、目もうつろで、よれよれオペ着のままの某先生が歩いてた(お疲れなんですよね)。 「しっ!あの人は偉い先生なんだから、、」と、すっごく慌てた私。 でも、そう見えるかもしれない・・・ |
嫁・姑 |
孫を連れて、お見舞いに来たお嫁さん。 子供が甘えて、ママ〜と抱きついてチュウしたら、 「この子が大きくなって他の女の人に同じことしたら、ショック!絶対イヤだ、許せない!!」って言った。 同じ言葉をそのまま返すわ。 私もカワイイ息子を、目の前のアナタに取られちゃったもの・・・ |
手術の時 |
「股関節ならともかく、膝や手の手術をするのに、どうしてすっぽんぽんにならなくてはいけないの?」の質問に バルーンとかいろんな管を体につけるからだと看護師さんが教えてくれた。 だけど、看護師さんがする場合には、ちゃんと専用の下着があるらしい。 同じ職場で今後の仕事に差し支えないように、、、だそうだ(だよね、後がやりにくいわ〜)。 そういうものがあるのなら、特別料金を払ってでもほしい。。。 ちなみに看護師さんは、もし手術することになったら、 自分のお勤めしている病院じゃなく、関連病院もないとぉ〜いところに行ってすると言っていた。 |
あつ〜い関係 |
新婚数ヶ月の熟年カップル(奥様は私よりもかなり上)のお話。 奥様が首の手術をして、入院した。 なんの仕事してるの?というくらい、朝早くから消灯時間まで、ずぅ〜っとご主人が傍についている。 一人で歩く事が出来るようになっても、ご主人が来ると車椅子に乗せてもらって移動していた。 もちろん、入浴もご主人がお世話していた。 食事の時間、『あ〜ん』してもらっているのを見て(一人で食べれるのに)、 部屋のみんなもつられて、『あ〜ん』してしまったよ。 二人のまわりは、ほんとにアツアツハートがいっぱいだった。 しかも、息子さん(20代後半)も、超お母さん思い。 仕事が忙しくても、お母さんの所に寄って帰るし、休みにも必ず来ていた。 (お母さんの膝枕で寝ている息子さんには驚いたけれど、、、) 奥様は、みんな仲がいいって言ってたけれど、三人一緒だとなにやらおかしな雰囲気だった。 ちょっと羨ましかったので、自分の息子に「おかあさんの手をつないで、トイレ連れていって」と甘えたら、 「ふざけるなっ」て叩かれた、エ〜ン・・・ |
病院によくあるこわ〜い話 |
6階の整形西病棟は、時々、どこからともなくお線香の香りが漂ってきます。 地下にある霊安室から、エレベーターを伝わって、匂いが上がってくるらしいのですが、 実際に、幽霊を見た患者さんの話も聞きました。 そんな話で盛りあがっていた頃、 やけに月明かりがきれいな夜、ふと目が覚めると、私のベットに近づいてくるピタピタという足音、、、 看護師さんならもっと元気に歩いてくるよ、何?ま、まさか〜〜○#%△*〜□@/&☆▽ す〜っとカーテンに白い手がかかり、私は固まり、心臓ばくばく状態! そういう時って、声出ないんだよね、、、 髪の毛を垂らした青白い顔がぼぉ〜っと現れた時は、もう極限状態で心臓も止まりそうだった。 「眠れないのぉ〜」って、スッピンで眠そうな看護師さん!! もぉ、もぉ、もぉ〜〜!!! |