8  月 
8月1日(木)
 
 体温37.3度
 薬の量が増えているのに、相変わらずの血圧。

 またつらい一日が始まる。
 私だけじゃないって思おうとするけど、今は自分が一番、不幸。
 心はボロボロ・・・
 
 一生懸命通ってくる母や、気遣ってくれる人達がいるから、表面上はなんとか持ってる。
 K先生も心配して様子を見にきてくれる、ありがとう。

8月2日(金)

 朝  体温 37.1度  血圧 150台/80台
 夕方 体温 36.5度  血圧 130台/92

 血圧は一日3回測ってもらうけど、薬の効果はまだ現れてこない。
 食欲も無く、喉も痛いし、心は沈んだまま。。。

 そういえば、洋バスの板が新しいもの(手作り)になっていた。

 ノート型のパソコンを買うことにした。
 何かをしないと、私の精神状態はもう持ちそうにない。

 主任さんやK先生の力添えのお陰で、なかなか下りない婦長さんの許可も貰えた。
 DVDも見たいし、HPも作りたい!
 ネットは
出来ないけど、じゅうぶんだよ。
 早く、早く、パソコンほしい!!

 自分のことを考えた。
 けっこういろんな経験してきたから、もっと柔軟性があって強いと思っていた。
 こんな入院生活だって自分なりに乗り越えられると思っていたけれど、現実は大違い!

 ちょっとの事で泣いてしまうし、人が自分に優しくしてくれないとひがむ。
 いくじなしで自己中の私。
 すごい自己嫌悪〜〜 反省・・・


8月3日(土)    花火見学

 たっちゃんが来た。
 辛い入院生活もかわいい天使がくると、随分と紛れる。

 朝、37.3度 夕方36.5度と相変わらず、不思議な体温。

 隣の病室の人が、パソコンのカタログをくれた。
 パソコン詳しそうだから、わからない事を入院中に教えてもらおうっと。
 その人は脊柱靱帯骨化症という難病で、やはり入院生活が長い。

 一家の大黒柱が長期入院したら、家族は大変だよなぁ〜
 私は子供達が大きくなってから病気になったので、まだマシなのかもしれないな。
 
 10月1日のフミヤさんのコンサートチケット取れなかった、ショック、、、
 行けるかどうかの瀬戸際の日にやるコンサート。
 祈りも込めて電話したのだけれど、やっぱりまだ退院は出来ないってことなのかな・・・

 研修医のK先生は、患者さんの話を仕事としてではなく聞いてくれるからうれしい。
 一生懸命だし、まだ世間ズレしてないから、純なところが残っているんだ。
 
 夜、上尾の花火を見た。
 6階の東病棟は、絶好の花火見学ポイントで、大勢の患者さんで賑わっていた。
 年々花火もすごくなっていくよなぁ、、、ほんとにきれいだった。
 そういえば、去年もここで見たんだ・・・
 
8月4日(日)

 
体温 37.2度 血圧 130台/80台
 
 この頃、ちょっと胸の動悸が気になる(特に朝)

 血圧のせいだろうか?
 夜眠れないのが影響してるのかなぁ〜?

 同室の人がまた退院する(よくなれば、当たり前だけど)。
 古い人は、私とSさんだけになっちゃう。

 「退院おめでとう」って口では言うけど、悲しいよぉ〜、寂しいよぉ〜〜

 みんな、ずっといればいいのに・・・

8月5日(月)    私の一日

 私の一日は
  AM 6:00  起床
        検温・血圧を測る・顔拭き
    7:30   そのくらいに朝食が来る。
    9:30  朝の検温
        だいたい午前中に消毒(抜糸までの約2週間)や回診に先生が来る。
    12:30〜 昼食
        16時位までに、リハビリや入浴タイムが入る(月・火・水が女性)
    17:00  夕方の検温
    19:00  夕食
    21:00  消灯 その後、カーテンを閉めて、1時間位TVを見る。
 
 元気で動ける人は、3階のレストランや地下の喫茶に行ったりして、時間つぶしできるけど、
 一人で動けない私は、部屋でおしゃべりしたり、本読んだり、後はTVみたりする位。
 気持ちが前向きじゃないから、何をするわけでもなく、ただこの繰り返しの毎日・・・


 
8月6日(火)

 本当は今日、手術の日だったのに、、、                   
火曜日はシーツ交換日シーツ交換
 
 CRPが1.1とまた少しあがった。
 先生は、全然心配しなくていい数値と言うけれど、、心配。

 
 リハビリは、自主トレだし、同じ事の繰り返し。
 M先生は、殆ど来てくれない。
 ちゃんと見ていてくれてるのかなぁ〜?


8月7日(水)

 体温が、朝も夕方も37度台だった。
 相変わらず血圧は下が高いし、肩、肘、手首が痛い。

 リハビリは、同じ時間帯に大変な患者さんがいて、先生はそっちにかかりっきり。
 平行棒に立ったまま忘れられてしまった私は、足が痛くなり我慢できなくて、別の先生に
 助けてもらった。
 何人も掛け持ちしないで、1人の患者さんに何分と時間を割り当てした方が、
 効率はいいと思うのだけど、、、
 そしたら患者さんからも不満は出ないと思う。

 リウ友さん達が遊びに来てくれた。
 久し振りにいっぱい話して、ちょっとストレスは解消できた。

8月8日(木)

 
朝  体温 37.1度
 夕方 体温 36.8度 血圧 140台/90台
 
 調子悪い。
 なぜか汗はダラダラ出るし、体中が痛い。
 CRPは、1.2と徐々に上がってきている。
 数値が2以下は問題ないって言うけど、ホントかなぁ〜 心配。。。

 息子に「まだパソコン買いにいけない?」と電話したら、つれない返事が返ってきた。
 「俺は大変なんだよ、忙しくって!」って言うから、仕事がそんなに大変なのか?と尋ねれば、

 「子育てで、大変なんだ」だって!!

 お前、まだ一人目だしょ? そんなに手がかかる特殊な子なの?
 今は、時代が違うんだと思った。。。

 M先生から、リハビリのメニューを替えると言われていたけれど、今日もそんな兆しはナイ。
 相変わらず、同じメニューの自主トレ。

8月9日(金)    

 ≪第二内科受診≫
 =血圧の件=
 10日やそこらで効く薬は、かえって怖い。
 3ヶ月位服用しないとわからないと言われた、納得。

 =CRPの上昇の件=
 車椅子を使ったり、リハビリをやっているから、その影響で炎症反応が上がっている。
 気をつけなければならないけど、20日の手術があるので、
 抵抗力を無くすプレドニンはこれ以上増やさず、このままがんばりましょうと言われた。
 う〜〜ん、どう頑張ればいいの??

 =痛みの件=
 肩、肘、手首の痛みの原因は、やっぱり冷房らしい。
 特に肩を冷やさないように、自己管理をしてくださいと言われた。
 病院の中は、冷房が効いていて寒い(痛い)くらいだもの。
 でもストレスが溜まって、リウマチが動き出したってこともアリじゃないかな?

 メル友のMA-KOさんからの手紙を読んで、泣いてしまった。
 優しくて勇気が出てくる手紙だった、ありがとう。

 リハのM先生に、来週からメニューが替わるのか確認した。
 先生はキョトンとしていたけど、先生の方からその話、出たんですけど、、、
 たくさんの患者さんを抱えて大変なのね、きっと・・・

 夜、病院主催の七夕コンサートに同室のSさんと行った。
 といっても連れていってもらったのだけれど、、、
 病院のコンサートってこういうのなんだぁ〜っていう感じ。
 Sさんは、カラオケ大会だと思ったらしい。

 帰りに、リハビリで顔見知りになった患者さんにあった。
 リハ室では、お嬢様ぶりっ子してるのに、
 今、私の目の前にいる彼女は、タバコ吹かした飛んでるオネエサン!
 ほんと〜に、人はわかんない、負けたっ、、、

8月10日(土)

 朝 体温 37.4度(エ〜〜ッ) 血圧 144/99(エ〜〜ッ)
 体が痛いし、もうなんとかしてくれぇ・・・

 トイレ介助の時、看護師さんに、
 「一番、○○さんの事を心配してるよ、負けないで!」って言われた。
 最初、キョトンとしちゃったけれど、うれしかった。
 ありがとう。。。

8月11日(日)

 世間はあっつ〜〜い夏なのに、病院の中は季節感がなく、しかも今日は寒いくらいだ。
 
 太陽に当たっちゃダメ、疲れるまで動いちゃダメ、な私(ていうか動けない)。
 太陽の下で健康な汗をいっぱいかいて、ゴクゴクと美味しい水を飲んだのは、いつだったっけ???

 最近、Sさんが外に連れ出してくれるから、だいぶストレス解消になってる。
 でも、彼女もそろそろ退院しちゃうよなぁ。。。

8月12日(月)   VAIOが来た!

 今日はめずらしく朝の体温が、36.5度。
 だけど血圧の方は、相変わらずだった。

 
息子夫婦がやっとVAIOを買ってきてくれた!
 
 やっと、やっと、やっとだよぉ〜〜
 興奮してか、2回もパジャマを着替える位、汗がすご〜〜く出ちゃった。
 汗は汗でも、こういう汗は気持ちよくない。

 家のパソコン(デスクトップ)は、WIN98。
 今度のはXPなので、使い方にちょっと戸惑ったけど、これで退屈でつらい毎日から逃れられる♪
 
 「高い買物だけど、これは死に金じゃなく、生き金だから・・」と、息子夫婦に言い訳した。

 息子に、管理をちゃんとしなよって脅かされた。

 そう、院内は悲しいかな、けっこう物がなくなるのだ。。。
 
 土・日と大人しくしていたので、今日のリハビリはそんなに辛くなかった。
 やはり、リハのメニューは替わらなかった。
 M先生曰く、
 「いろいろ考えたけど、今のメニューがベストだし、
  もうすぐ手術なので、メニューを替えて体力を消耗しない方がいい」と言った。

 だって、メニューを替えると言ったのは、先生の方だよ。

8月13日(火)     プチ手術

 今日は、培養に出す細胞を採るプチ手術をした。
 注射器で液を抜くだけかと思っていたら、なんのなんのけっこう大変な処置だった。
 
 部分麻酔をして、右足の2箇所に穴を開けて、奥から細胞を取り出す手術。
 I先生はぐいぐいと器具を押し入れて、「そんなに痛くないだろ?」って言ってるけれど、
 けっこう痛いし、気持ち悪いしで、また貧血を起こしてしまった。
 また処置室で横になるはめに、、、
 
 金曜日には結果が出るそうだ。
 菌が無ければ、20日の手術の時に、人工関節を入れると言われた。
 どうか菌が出ませんように・・・
 もうこれ以上のやり直しも、待つのも、イヤだ。

 そういえばI先生、週が変わる毎に、微妙に話が違ってきてない?
 今日の話だと、菌があったら洗浄の手術になるって言っていたけど、
 以前は、何があっても人工関節を入れるって言ってなかった、先生? 

 それにさぁ、、、「絶対、歩けるようにして帰す為に、いろいろ考えているんだよ。
          手術は難しいし、すごく心配してるんだよ」と言ってくれたけれど、
 夏休みを取って、I先生はハワイに、
         K先生も山梨に遊びに行くんじゃん!

 え〜ん、口先男ども! 私は地獄耳だよっ!!

 夕方、また汗がびっしょり出て、パジャマを着替えた。
 院内は涼しいのに、昨日から汗がすごく出る。
 更年期だろうか?


8月14日(水)    SAちゃん

 
昨日の夜は、プチ手術の傷がかなり痛くなったけれど、なんとか我慢できた。 
 
 今日は、体温も36度台で、血圧もまあまあ。
 
 傷口の消毒をしてもらう。
 傷口は2箇所で、ホチキスのような留め金3つで止めてある。
                                
 リハビリに行ったら、足が熱をもってきて、痛みも強くなった、コワイ!
 お部屋に帰って、すぐ氷で冷やす(アイシング)。  
                                          SAちゃん  
 去年一緒に入院していたSAちゃんがボルトを抜く手術の為に、再入院してきた。
 そうか、もう1年経つんだ。

 彼女は、そのへんのアイドルよりも、超カワイイ高校生。
 ちょっとオンナっぽくなってた。
 
 車を運転する時のUV防止用の手袋(肘まで隠れるのでいい)をしたり、
 肩にバスタオルをかけて、冷房対策したおかげか、

 調子の悪かった手首と肘が、楽になってきた。    
 寝相が悪いせいか、肩はまだ痛い。                          
 「夜、見回りに来ると何もかけていないよ」って看護師さんに言われちゃった。

8月15日(木)

 体温が36.6度  血圧130台の80台でまあまあ。
 
 細胞を採ったところが痛い。この痛みは、いつになったら落ち着くのかな?
 
 おしゃべりをした後、血圧を測ったら、なんと160台/100台になってた。
 そんな事くらいで、血圧って上がってしまうのね、、、

 昨日の採血の結果、またCRPが、0.1上がってた。
 心配で、K先生に尋ねると、
 リウマチがある上に、細胞を採る手術をしたので、炎症反応が上がるのは、当たり前。
 しかも、0.1位の数値の上昇は、風邪をひいても上がるから心配ないと言われた。
 
 そういう話、前にも教えてもらった覚えあるけど、不安で何度も聞いてしまう。
 お手数かけてすいません。。。


8月16日(金)    培養の結果  フミヤさんの怪我

 培養の検査結果が出た!!

 
マイナスだって!よかったぁ〜〜
 

 午前中、K先生が報告に来て、「よかったね」って言ってくれた。

 なのに午後になって、I先生が来て、爆弾を落としていった。

 「手術はちゃんとできるけれど、その後が心配。
  前の時も、何回も培養に出してマイナスだったのに、
  リハビリを始めて4週間後に、菌が活動を始めてしまったから、今回もどうだろう?」と言うのだ。
 さらに、
 「一生、その心配をかかえて生きていくんだよ」って、追い討ちをかけられた。。。

 フミヤさんが、ハワイで怪我をして、コンサートが延期になった。
 延期されるのは、大阪・京都のライブ(私には関係ない場所)。

 同じ入院生活をフミヤさんも送っているの?
 
 K先生が、大・大ニュースと言って、夕方、そのことを報告に来てくれた。
 「コンサート、いけるんじゃない?」って。

 私がすごく喜ぶと思っていたらしいけれど、昨日の夜にはもう知っていたんだよ、先生。
 FFの仲間が教えてくれたし、夜中に看護師さんも教えに来てくれたのよ。
 でも、ありがとう先生、とてもうれしかったです。

8月17日(土)     禁止令

 今日は、K先生の26歳のお誕生日だそうだ。
 自由に動ければ、プレゼンと買いに行けるのにぃ、、、残念だわ、先生!
 「パソコンがほしい」と盛んにアピールするけれど、VAIOはあげないよ。

 リハのM先生から、車椅子の乗り方に注意がでた。
 後ろ向きで左足を使って、運転するのは禁止するって言われた。
 (エビ漕ぎって言われた)
 ずっと、左足の膝関節の痛みが治らないとM先生に訴えていたので、病棟の方に指示があったのだ。

 どうしよう。。。
 いちばん楽な車椅子での移動方法だったのに・・・
 リウマチで肩・肘・手首の関節がダメになっているので、普通に使っていると、肩や手首が痛くなって
 しまうのだ。
 手を使えば、炎症反応があがっちゃうし、困った。

 せっかく介助ナシでトイレとか行けるようになってきたのに、、、
 結局、また看護師さんのお世話になることになってしまった。

8月18日(日)     

 
昨日・今日と朝の体温が36度台。
 血圧も130〜140台の80台と安定している。
 
 手術日まで、後2日。
 ここ数ヶ月かの間に何回も手術をしたから、術後の痛みとかが生々しい記憶で残っている。
 不安感が広がる。
 初めての手術の方が、気持ち的に楽かもしれない・・・

 病室の人が、風邪をひいた。
 彼女がくしゃみをする度に、菌が撒き散らされてるようで不安になる。

 なんだか頭が痛くなってきたみたいだ。
 手術前だから、ちょっと神経質になりすぎてる私。
 プレドニン飲んでるし、抵抗力ないから、すぐ伝染っちゃうんだもの。
 今、風邪ひきたくない。。。

8月19日(月)     手術中止

 なんという事・・・
 明日の手術が、中止になっってしまった。。。

 今朝の採血の結果、CRPが1.5に上がっていたので見合わせると、I先生から言われたのだ。

 CRPの上昇がリウマチのせいか、それともどこかに菌がいて炎症を起こしているのか、わからないので、
 内科的に、リウマチの数値を落としてもらってから手術をやりたい。
 あと1回しかチャンス(自分の脚を残す)はないので、慎重にしたいというのだ。

 そんなこと言われたら、「どうしても明日、手術をして!」なんて、言えるわけないよ。
 それで万が一失敗した場合、患者側のせいにされるに決まってるもの。。。

 ほんとに、ホーーーントに、言う事が毎回違ってきてる!

 I先生がこれほど慎重になるくらい、感染症の手術って難しいの?
 でもでも、数値が少しずつ上がってることや関節が痛いことは、前から何回も言ってたことだし、
 その時の説明では、それ位の数値の上昇は、大丈夫って言ってたじゃない?!
 リウマチ患者さんのCRP1台は仕方のないことで、それが2になったら問題だけどって
 K先生は、言ってたよ!
 
 先生には「わかりました」と言ったけれど、ほんとうは納得していない。
 感染症の人の手術の事、徹底的に調べたい気持ちだけれど、今、それは不可能だ。
 
カンファレンスをやっているから、教授以下、この病院の治療方針でもあるわけだよね?
 I先生は、以前、自分の身内でも同じ処置をするって言ってた、、、
 今の私は、先生を信じるしかない。

 退院は年内できれば、、、という話になってしまった。

 明日の手術予定で、枠を取ってあったので、入浴させてもらうことに。

 浴槽に入るから傷口のガードバン(抜糸前なので)をもう1枚余分に貼ってほしいとお願いしたけれど、
 看護師さんは、今のままで大丈夫と言った。
 なんかとっても心配だったけれど、看護師さんの言う事だし、
 素人の私が、それ以上強く言うのも悪いかなと思って、そのまま入れてもらった。

 心配は的中!

 テープに隙間があったのか、お湯がすっかり染み込んでしまった。
 傷の中はちゃんと塞がってるから大丈夫っていうけど、菌って、血液を介して入ってくるんでしょ?
 入浴後、消毒をしてもらったけど、不安が広がった。。。

 夜、I先生の話を息子と聞いている時に(本当は手術前の説明になるはずだった)、
 昼間のお風呂の件を話したら、先生は「なんて事をしたんだ・・・」と絶句。

 えっ、え、、、何・何!?そんなにとんでもない事したの?
 この件は大問題だって!

 普通の患者さんならともかく、私の場合は
 ・菌で敏感になってる時だし
 ・いろんな薬を飲んでいるので感染しやすい。
 ・術後1週間経っていない(※抜糸前)

 そんな患者を浴槽に入れるなんて、病院側の管理ミスだ!とまで言った。
 ばい菌が入らないとは、100%保障できないって! 
 そんなぁ〜、今更私はどうすればいいの?

 だけど、入浴は先生の指示がないとできないんじゃなかったっけ?。
 入浴する時、看護師さんは先生に確認を取ったら、いいって返事だったって言ってた。
 その時、指示した先生はいったい誰なの?
 先生と看護師さんのコミュニケーションはどうなってるの?

 すごい不安な夜になってしまった・・・

 
※ カンファレンス ミーティング、うち合わせ

8月20日(火)

 昨日の今日で、かなりブルーモード・・・
 教授回診の時にも説明を受けたけれど、話半分しか耳に入らなかった。

 昨日の入浴の件、先生はどう言ったんだろうか?
 I先生のことだから、なんかわかる気がするけれど・・・

 案の定、看護師さんにちゃんと伝わっていなかった。
 私が入浴したいと言っても、拒否すべきだったとか、
 婦長さんからは、先生の言い方だと全部、看護師側が悪い風にとれるし、
 そういう話なら、やはり介助の患者さんは、週1の入浴にすべきだという話が出たと言われた。

 やっぱりね、私が一番いやだと思ってた展開になっていた。
 ただ、ガード用のカットバンをもう1枚余分に貼ってくれればよかっただけの事だったのに。。。
 (実際、前に2回入ってたけれど、ちゃんと貼ってもらったから、染み込まなかったもの)

 誰の責任がどうのこうより
 これからずっと
菌が入ったかもしれないって不安感を持って暮らす私の身になって!!

 
りょうちゃんとたつきが来てくれた。
 こういうブルーな気持ちのときは、二人が心を癒してくれる。ありがとう。

 同室のSさんやK先生も気を使ってくれるし、夕方、リハの先生も来てくれた。
 とってもうれしかった。
 みんなに助けられて、なんとか今日は乗り越えられた。
 起伏の激しい、情緒不安定な患者でごめんなさい・・・

8月21日(水)

 月曜日の夜からあまり食べれなかったけれど、やっと食べれるようになった。
 人間って時間が経てば、大抵の事はクリアできるんだと、改めて思った。
 また、ふつうに時間が過ぎて行く。

 夕方、I先生が来て、血液検査の結果を教えてくれた。
 リウマチの数値が、230から260に上がっている。
 そのせいで、CRPが上昇したのだろうって。
 
 ちなみにCRPの値は、昨日は1.2で、今日は1.4(やっぱり体が痛いときは、数値が高くなっている)。
 だいぶ前から関節が痛いと訴えていたでしょ?

 冷房とストレスが原因で、リウマチが騒ぎ出したのだと思う。
 病院の中は空調が効いていて、時々、冷蔵庫の中にいるように寒くなるし、
 その中に1日中いるのだからおかしくなるのは、当たり前だよ。
 ここ何ヶ月かのストレスだって、相当なものだもの。。。

 金曜日に第2内科の先生に意見を聞いて、来週の火曜日に手術をする予定だと言われた。
 私が熱を出さなければ、だそうだ。
 
 今度こそ本当に?!という気持ち。 イマイチ信じられない・・・

8月22日(木)

 また泣いてしまった、しかも朝から・・・

 きっかけは、看護師さんに頼み事をしたのを忘れられてしまった事。
 こんな時じゃなければ、看護師さんは忙しいんだ、、くらいにしか思わないのに、今日はダメだった。
 自分で出来ない苛立ちが込み上げてきて、我慢、我慢と堪えていた時に、
 看護師さんが謝ってきたものだから、涙腺が切れて止まらなくなってしまった。
 
 もう治らなくってもいいから、病院から出たい!
 ここから、消えてしまいたい!!
 自分を抑えることが出来ずに、午前中、ベットの中で泣きじゃくってしまった。
 
 午後、りょうちゃんとたっちゃんが来た頃、やっと少し落ち着いた。
 隣のお部屋の人も心配して見に来てくれたし、同室のみんなも気遣ってくれる。
 ありがとうね、みんな。

 
 相変わらず、体中が痛い。
 病院に入院していて、リウマチが悪くなっていくなんて、
 やっぱりストレスが限界まで来ているんだろうか。。。


8月23日(金)   どうして手術しなかったの?

 第2内科を受診。
 先生から、どうして手術をしなかったの?って言われた!!

 リウマチの患者さんのCRPの数値の変動は、0.3UP位は天候の変化でもありうるし、
 CRPが1台で、リウマチの値が230〜260位だったら、何も問題は無いって・・・
 一緒に行った看護師さんと思わず顔を見合わせてしまった。

 I先生ーーーー、私のこの何日かの精神的ストレスはどうしてくれるのぉ〜〜!!

 だいぶ前から関節の痛みは訴えていたし、数値もずっと1台だったでしょ?
 手術前に第2内科の先生に打診していれば、今回の手術の中止はなかったんじゃなぁい?
 
 病院内で、横の繋がりがもっとあったら、こんな風にはならなかったと思う。
 先生方のカンファレンスで、そういう意見を出す人は、誰一人いなかったのだろうか??

 
ほう(報告)・れん(連絡)・そう(相談)、徹底してよ!!

 午後、I先生が来たので、
 「手術を延期したことで受けた精神的打撃をどうしてくれるのよぉ!」と、思いっきり言ってやった!!
 私がピイピイ言っても「結果がOKだから、よかったじゃん!」で終わりにされてしまった。
 それだけ慎重にしてくださっていると思えばいいのね、、、
 あ〜ぁ、I先生には太刀打ちできない。。。
 
 術後のリハビリは、前の件があるので、ゆっくり、慎重にやるそうだ。
 いつ退院できるかの質問に、11月の終わりという返事が返ってきた。

 「・・・」

                                              
 今日、退院するSAちゃんから、
 ご飯食べないからあげるって桃のヨーグルトをもらった。        手紙               
 去年と全然違う私を見て驚いたけれど、応援しているから頑張って!の手紙と一緒に。

 ほんと、落ち込んで泣いてばかりだったものねぇ、、、
 SAちゃん、ありがとうね。うれしくってまた泣いてしまった。。。

シェリー

今日も家族がみんな来てくれた。
しかも、今日はシェリーを連れてきてくれたのだ!
もちろん会ったのは外だけれど、4ヶ月ぶりのご対面。
 
みんな、みんな、ありがとう!
         
                                           
8月24日(土)

 
今日は、体温37.3度 血圧はまあまあ・・
 
 I先生が来て、手術は火曜日にするから、月曜日の夕方に、手術前の説明をすると言われた。

 Sさんが明日退院することになったので、カフェテリアで食事をした。
 やだな、ついにSさんとお別れの日がきた。

 りょうちゃんが、今日も来てくれた。
 連チャンで3日間も、、、ありがとう。

8月25日(日)     Sさん退院

 
いよいよSさんとお別れ。
 4ヶ月一緒に入院していたので、思い出がいっぱいある。

 散歩に連れて行ってもらったり、人には言えない相談もしたり、
 今までの入院患者さんとはちょっと違っていたので、寂しさは人一倍だ。

 痛みは消えないのに、いつもパワフルで元気なSさん。
 部屋長の称号をあげるって冗談を言い残して退院していった。
 涙いっぱいで、さよならした。

 
 たばこをやめた。(母に見つかって、ひどく怒られたせいもあるけど)

8月26日(月)    手術前夜

 手術前日
 本当に明日手術出来るのだろうか、まだ不安。
 
 リハビリのM先生が来てくれた。
 手術の延期からずうっとリハビリもなかったのに、ありがとう。

 
 息子の仕事の都合で、夜8時過ぎに手術前の説明を受けた。
 前回までは、関節の上の筋肉をめくってやっていたが、4回も手術をしているので、
 下の腱が弱っていて、剥がれる可能性が大きい
(剥がれたら、歩けなくなる)。
 今回は、大腿四頭筋を切って、人工関節(すごくデカイ!)を入れるという話。
 
 何回聞いてもイヤなのに、また違う話が増えていた。
 手術する方の脚が、1cm短くなってしまうという話。

 そんな話は聞いてなかったよ〜

 あんなデカイ人工関節を入れて、足も短くなっちゃうなんて、私の足はどうなっちゃうの?
 ほんとに歩けるようになるの??

 だまって聞いている息子は、どう思っているんだろう・・・
 いっつもクールな子だから、こんな事くらいでは何も感じていないかな。

 消灯間際、K先生が心配して見にきてくれた。
 ありがとう、、、
 でも、なかなか寝つかれなかった。。。

8月27日(火)    人工関節挿入手術  ICU

 手術は、午後2時からの予定。
 今回は新しい人工関節を入れるので、体全体を消毒する。
 処置室がいっぱいだったので、個室を使って処置をすることになった。
 

 青い布に包まれた機材(消毒済み)、ピンセットを使っての作業、
 看護師さんもいつもと違って、厳粛そのもの。

 消毒した両手、両足は布の袋で入れられ、消毒液のキツイ匂いにむせて咳き込む程、顔を拭かれた。
 (頭もやったけど、長い髪の毛の人は完全とはいかないよね、、、)

 消毒したシーツをひいたベットに寝かされて、手術時間までじっと待つ。
 呼び出しのナースコールを渡されたけれど、これ、消毒してないっ?!
 基本的には、脚が汚染されなければいいから大丈夫って言われたけれど、本当なの?なんか不安・・・
      レントゲン1
 手術時間 6時間45分(5時間05分)
 出血量  術中 1080cc (輸血800cc)
      術後 輸血1200ccをした。

 目覚めたら、いつもの整形のリカバリと違って、広くてきれいな所?!
 何?喉がやけに痛く、苦しい。。。
 口に手をやろうとしたら、手が動かない!? 
 足は?! こっちも動かない!! 手足が縛られている!!
 
 手首にICUの文字が・・・何かあったんだ?苦しい、、、
 
 辛いので眠ろうとすると、金属音がして、
 看護師さんの「眠らないで、呼吸して」の声に起こされる。

 なんで眠っちゃいけないの? 辛いんだから、、、

 K先生とI先生が来たけれど、「手術は成功したよ」って言ったきり、
 後はICUの先生と話をして、帰っていってしまった・・・
レントゲン2

途中、痰や唾を取ってくれたけれど、それがまた苦しかった。

何時間かして人工呼吸器を取ってもらった時は、言葉にならない、
ほんとにどうしてそんな残酷なことするの?っていう位、つらかった。

手術直後、肺水腫を起こし、口から血が出てきた為にICUに入ったらしい。
血圧も80まで下がったらしい。

夜遅くに面会が許され、母や子供達に会った。
 
私、なんでこんなことになるの。。。


8月28日(水)     整形に戻る

 術後1日目
 午前2時、ICUにK先生と看護師さんが迎えに来て、整形の病棟に戻った。
 K先生の口数が少なく、静かなのが、余計、心配だった。
 あとで聞いたら、ICUは、院内でも特別のところらしく緊張していたと、先生は言っていた。

 昨日よりだいぶ落ち着いたけれど、喉が痛く、声が出ない上に、鼻酸素をつけられていた。
 見慣れた整形のリカバリに戻って、少しほっとした。

 夕方、I先生が来て右足のかかとを押した時、あまりの痛さに悲鳴を上げた!
 相変わらず、先生は乱暴だ。
 肺水腫を起こしたのには、麻酔が関係していたらしい(先生ははっきり言わなかった)。
 
 食事は、まったく受けつけない・・・
 
 血痰が出る。

 リハの先生が見に来てくれたけれど、声が殆ど出なかった。。。

8月29日(木)

 
術後2日目
 
三人部屋に移る。
 相変わらず、喉が痛く、まだ血痰がでる。

 食事もまだ食べれない。

 こんな時、I先生がハワイに行っちゃったよ。
 不安、不安、不安。。。


 昨日、私が病棟に戻ってこなかったから、みんなびっくりしたみたいで、心配して見に来てくれた。
 看護師さん達も気にかけていてくれたみたい、ありがとう。

8月30日(金)

 
術後3日目
 
喉は大分楽になったけど、まだ痰に血が混じってる。
 お部屋の人が話しかけてくるけれど、しんどい・・・
 
 母がおすしを持ってきてくれた。
 病院食は食べれなかったけれど、おすしは美味しかった。
 K先生に、そういうものは食べれるんだって言われちゃった、、、


8月31日(土)

 
術後4日目
 
鼻酸素、取れる。
 よかった、
これってけっこうウザッたいし、見た目もお間抜けで、けっこう恥かしかったから。
 

 
午後になったら、胸が苦しい!なんで??
 ICUなんかに入っちゃったから、すべてが不安材料・・・

                     

                    
    バンソウ膏