■□■□■□■ 2004年 ■□■□■□■
   
 3月29日に、やっと5ヶ月近い入院生活に、ピリオドを打つ事ができました。
 退院間際に咳が続くので、念のためにレントゲン写真を撮ったところ、白い影発見(1月の検査では無し)。
 更にCT検査をした結果、間質性肺炎と言われてしまいました。
 1月〜3月は、入院生活(骨折編)に書きました。

 退院後、やけに疲れやすくなり、「浴槽に出入りするのがつらい」「手に持ったものが普段より重く感じる」
 「頻度に咽るようになる」などの症状を感じ始めます。
 本人は入退院を繰り返しているので、体力が落ちてしまったのか、リウマチのせいかと思っていました。

 8月の血液検査の結果、CK値(筋原性酵素)が高く『筋炎』の疑いがあるので、入院して
 検査・治療するよう、言われました。
 9月〜11月は入院生活(筋炎)に書きました。

4月  ≪整形外科≫
 退院後の2週間目の検診
 レントゲンの結果、坐骨・仙骨の骨は順調。
 気になる右膝の痛みは、使いすぎによる炎症
 で、
人工関節には異常が無いそうだ。
 エルシトニン(筋肉注射)0.5cc を注射する。
 注射は2周毎、次回検診は1ヶ月後。








 ≪内科≫
 
自費検査の結果、リウマトレックスは陽性。
 私の体には合わない事が判明。
 レントゲン・血液検査(KL−6 1200)から
 間質性肺炎に間違いないので、主治医の先生とよく
 相談してくださいと言われた。

 ≪リウマチ・膠原病科≫
 
入院先の先生の手紙とレントゲン・CT写真を提示。
 写真を見る限り微妙なので、
 こちらでも詳しい検査をすると言われた。

 リウマトレックスは症状も安定しているので中止。
 血圧が少し高いので、ディオバンを再開し、
 咳がどうなるか様子見となった。
5月  ≪整形外科≫
 膝・腰のレントゲンを撮る。
 
 膝の痛みは動かし過ぎ(私にとって)で人工関節は
 異常なし。

 
 骨の状態は骨粗鬆症の極みと言われ、
 圧迫骨折を避けるために日常生活は注意してと
 言われてしまった。

 地元総合病院で
 エルシトニン0.5mg注射
 坐骨・仙骨の調子は順調なので、今回はレントゲン
 撮影は無し。












 ≪リウマチ・膠原病科≫
 血液検査の結果、(KL-6 929)間質性肺炎確定。
 次回、経過を見るためにCTを撮る事になる。
 症状が安定しているので、間質性肺炎の薬は無し。

 リウマチに関しては、
 リウマトレックスが使えなくなり、
 現時点では、有効な抗リウマチ剤がない。
 
 レミケードはリウマトレックス併用だから×
 アラバは間質性肺炎があると×
 効果がある治験薬(名前忘れた)はあるが、
 DNA抗体(SLEの数値)が高いと×
 とナイナイづくしを言い渡された。
 
 痛くて仕方ないから薬をくださいとお願いすると
 副作用が恐いから、やたらに出せない。
 次回までに考えておくと言われた。
 
 急な血圧上昇時用のお薬を依頼したら
 今は無理に血圧を下げるような事はしないそうだ。

 
≪婦人科≫
 癌検査の結果、異常なし(ステージ2→1)
 数年前にあった4cm大の子宮筋腫も無くなって
 いた。
6月  ≪リウマチ・膠原病科≫
 血圧は正常範囲内。
 KL-6 860(間質性肺炎) DNA抗体 60(SLE)
 それ以外の数値は、下記の表参照。


 間質性肺炎の数値は下がったけれど、
 CRP、DNA抗体(SLE)の数値が上がった。
 尿の検査で膀胱炎になっていたことがわかり、
 その影響で数値が上がった可能性もあるので、
 薬は、今日のCTと血液検査の結果で考えて
 いきましょうと言われた。
 
 骨粗鬆症の件で、
 市販のサプリメント使用はどうか?と聞いたら、
 血液の中に十分なカルシュウムがあった場合、
 必要以上に摂取すると結石になってしまうので、
 血液中のカルシュウムの量を調べてからにした方
 がいいと言われた。
 SLEがあるので紫外線も避けているし、
 ビタミンDの摂取も難しいという問題は薬で解決
 できるそうだ。
7月  ≪整形外科≫
 ●7月7日●
 両肩・両肘・両膝・左足首のレントゲン撮影。
 肩と肘は軟骨が無くなったので、骨同士が擦れて痛く
 なる。
 じっとしていても痛いのは、リウマチが活発化している為。
 左膝は人工関節自体はきれいに入っているので、
 回りの筋肉が炎症を起こしている為の痛み。
 右膝は何回も手術したので皮膚が攣っている痛みかも
 しれない。
 足首は軟骨がまだあるので、リウマチの活性化による
 痛みと言われた。

 骨粗鬆症対策は、リウマチの為、骨を作るより破壊が
 強い今は、内科的に薬でリウマチを抑え、
 
プラチビットとエルシトニン注射で対応するしか
 ないそうだ。
 (他の骨を強くする薬は、私には合わないので)
 
◆エルシトニンについて◆
 医薬品情報に
ラットに1年間大量皮下投与した
 慢性毒性試験において、
 下垂体腫瘍の発生頻度の増加がみられたとの
 報告があるので、長期にわたり漫然と投与しない
 
という事が書いてあったので、聞いてみた。
 

 アナタはラットじゃないでしょ?!
 だから続けて大丈夫!と言われた。


 外出は、もう車椅子にした方がいいと言われた・・・

 ●7月30日●
 坐骨・仙骨のレントゲン撮影
 入院時より骨がよくなっていると言われた。
 
素人の私が見ても、影が白く濃くなっている。
 エルシトニンの注射を続けていく事になった。
 ≪リウマチ・膠原病科≫
 ●7月7日●
 CRPの数値も上がり、DNA抗体62と免疫性の数値
 が前月よりも上がってきている。
 やはりリウマチが悪化してきたという結果になり、
 新しい薬アザニンが処方された。
 
◆アザニン錠 50mg◆ 
 
臓器移植における拒絶反応を予防。
 ネフローゼや腎炎の免疫機能異常を抑える。
 関節リウマチの免疫機能異常を抑え、
 関節の腫れ、痛み、こわばり等の症状を
 和らげる。

 間質性肺炎の数値はKL-6 516と下がり、
 CT検査の結果でも、影が殆ど無くなり、
 心配ないと言われた。

 血液中のカルシュウムも十分あり、
 サプリメントを摂る必要はないそうだ。
 ●7月21日●
 私の場合、いくつかの膠原病が重なっているので、
 これからも詳しい検査をすると言われた。

 アザニンの副作用(発疹)は、今のところ無し。
 服用して2週間位で出てくるそうだ。






8月  ≪整形外科≫
 両膝(右は特に再置換術後2年目)・股関節の
 レントゲン撮影する。
 両膝とも人工関節はきれいに入っていて、
 問題無し。
 右膝の皮膚が貼りついてあまり伸びないのは、
 計6回も切ったから仕方ないそうだ。
 
 股関節のレントゲンを見て、今まで痛むことが
 なかったか聞かれた。
 気候の変化で痛む時があるけれど、それほど気に
 していなかった。
 変形性股関節と言われた。
 (生まれつきのものらしい)
 今の私の歩きくらいではどうこうはないそうだ。


 骨粗鬆症の方は良くなってきていると言われた。




  















 ≪リウマチ・膠原病科≫
 ●8月11日●
 アザニンを使用してから始めての検査結果。
 CRP、肝機能、血糖値は下がったけれど、
 後の数値は微妙だった。


 CK値から心配していた多発性筋炎の検査は
 陰性だが、疑わしい症状もあり、
 他の筋炎の疑いも捨て切れない。

 

 
ステロイドを増やしたいけれど、骨粗鬆症なので、
 薬の量はしばらく今のまま(今後の数値次第)。
 
 私は抗ds-DNA、KL-6の数値も高いので、
 リウマチだけでなく他の膠原病との混合型
 だそうだ。
 
 甲状腺の検査(異常な汗)は異常なし。
 汗は降圧剤で血管が広がり、循環がよくなった
 せいで出るそうだ。

 アザニンを始めてから、また咳が出始めたことを
 伝えたら、この薬はリウマチはもちろん、
 筋炎・間質性肺炎にも効くそうだ。

 胃の痛みが強いので、もう一つ胃薬が出た。

◆オメプラール錠 50mg◆
 胃酸分泌を抑え、胃・十二指腸潰瘍、食道炎
 などの炎症を改善する。
 
 発疹・蕁麻疹がでて、オメプラール錠は中止(8/13)
 ●8月25日●
 CK値が更に上がり、筋炎の疑いが濃厚になった。
 
肝機能の数値もかなり上がってきた。
 
入院して筋肉の組織を採る検査(筋生検)をし、
 治療することになった(ベットが空き次第)。
 入院は長くて3ヶ月、軽ければ1ヶ月半。
 薬物療法で症状によってステロイドを60mg〜30mg
 投与する予定。
11月  ≪リウマチ・膠原病科≫
 
●11月25日●
 骨塩定量の検査
 低エネルギーX線を利用して骨の密度を測定する
 検査。
 測定値(計測値)をコンピューターにより解析
 して算出し、正常な値(標準値)と比較すること
 によって、骨塩量を知ることができる。
 
 骨塩とは骨の強度(密度・ミネラル)のことで、
 年齢の疾患等による骨の変化を捕らえるもの。
 
 私の場合は、腕を頭の上に足を曲げ、仰向けに
 寝て検査する方法でした。
 測定した場所は、腰(正面)腰(側面)部分で、
 検査時間は約20分程度。
12月  ≪整形外科≫
 ●12月03日●
 
地元の総合病院へ行く。
 レントゲンの結果、骨折はしていないけれど、
   骨が圧迫されてへこんでいる可能性がある。
 ガラスのように弱い骨だから、後で骨折していた
 事もあるし、しばらく安静にと言われた。
 (以前もレントゲンでは何も無かったけれど、CT
  撮ったら骨折していた)
 シーネで足を固定。
 しばらくは車椅子移動となる。





























































 ≪リウマチ・膠原病科≫
 ●12月01日●
 今回から受診前に血液検査。
 CK値(筋炎)はまだ上限よりやや高めだけれど、
 下がってきた。
 CRP(リウマチの炎症反応)も標準値。
 
 総コレステロールが上がり、糖尿病の数値
 (HbA1及びHbA1C)が上昇。
 大量のプレドニンを飲んでいると数値が上がる
 そうだが、先生に食生活の見直しをするように
 言われてしまった。

 ぶつけて痛みのとれない肋骨のレントゲン撮影。

 プレドニンは2mg減量で、20mgになる。

 ●12月15日●
 受診前の血液検査結果から
 今回、筋炎の数値(CK値)が自分の身体の状態
 とは相反して、びっくりするほど下がっていた。
 

 TP(総タンパク)、ALB(アルブミン)の数値
 が低く、腎臓・肝臓の機能の低下の心配と
 (ネオーラルの影響で)
 白血球数がかなり増えてきているので、感染症を
 懸念したけれど、CRPも上がってないし、
 プレドニンを飲んでいると白血球は増える、
 他の数値は安定しているから大丈夫と言われた。
 

 それよりコレステロール値が相変わらず高いので、
 またまた食事の方を注意される。

 筋炎の数値もよくなったので、そろそろリハビリ
 をと言う先生に、「もう歩いてますけど、、、」
 と言ったら、無理は禁物と怒られてしまった。
 (車の運転なぞ、とんでもない事でした。。。)


 骨塩定量の検査結果は、74%。
 (70%以下であれば骨粗鬆症)でギリギリセーフ。
 
 間質性肺炎の方は、今回も検査しなかった。

 前回、撮った肋骨のレントゲン写真は異常無し。


 明日からプレドニンが20mgから18mgになる。
 
 目の違和感・動悸・右手のしびれはプレドニンの
 量が、10mgを切らないと治まらないらしい。
 気にしすぎると、過換気症候群を引き起こしたり、
 余計辛くなるから、リラックスしてと言われる。
 そう言われてもね。。。

 ●12月25日●
 
主治医のT教授はいらっしゃらない日だけれど、
 首(喉の辺り)の腫れや甲状腺の病気に
 当てはまる症状が気になり、受診。
 
 
喉が少し赤いだけで、血液・お小水の検査共、
 異常無し。
 病気の方の数値も、安定しているそうだ
 (コレステロールがまた上がっていた以外)

 
 念の為に、1月に喉のエコーを撮る事になった
 けれど、
喉の腫れは、甲状腺の病気というより
 脂肪の固まりと言われてしまった。
 
 私が不安に思っている症状は、プレドニンの量を
 減らしていく段階で出てくるそうだ。
 辛いけれど、もう少し頑張りましょうと言われた。
 でも目の異常とか、
T教授と今日診て頂いた先生
 と話が微妙に違っていた。



◆◇◆ 2004年の検査結果(リウマチ) ◆◇◆
項 目 CRP 白血球数 ヘモグロビン GOT GPT クレアチニン
標準値 陰性
0.7mg/dl以下
4000〜
  9000
男14〜17g/dl
女11〜15g/dl
8〜40単位 5〜35単位 0.6〜1.0mg/dl
月 日 C反応性タンパク試験
炎症の強さをみる為の測定
細菌による感染や炎症によって
増える
10,000以上では感染症を疑う
血色素ともいう
貧血の時に減る
肝臓の細胞が壊れることによって、
血液中に見られる酵素

(薬の副作用チェック)
血清中のクレアチニンは
腎機能の指標
プレドニン5mg
1/23 2.3 8000 12.4 37 25 0.40
2/05 3.3 6900 12.3 35 22 0.44
2/25 0.5 4100 10.6 31 20 0.45
3/26 0.8 5100 10.8 37 28 0.39
4/12 1.3 8900 11.7 42 29 0.45
5/12 2.0 8500 11.9 38 24 0.50
6/09 2.2 8800 11.1 42 25 0.41
7/07 3.2 8100 10.7 47 28 0.43
プレドニン5mg・アザニン錠50mg
7/21 2.8 9600 10.7 39 25 0.40
8/11 1.7 7500 11.0 68 56 0.46
8/25 1.5 8300 11.3 85 60 0.40
プレドニン22mg・ネオーラルカプセル50mg  9〜11月は、入院生活「多発性筋炎」を見てください。
12/01 0.1 11100 12.8 25 36 0.52
プレドニン20mg・ネオーラルカプセル50mg
12/15 0.1 13200 12.6 22 18 0.53
プレドニン18mg・ネオーラルカプセル50mg
12/25 0.1 12000 12.4 21 19 0.46


◆◇◆ 2004年の検査結果(多発性筋炎) ◆◇◆
項 目 CK値 KL−6 LDH 抗ds-DNA コレステロール
標準値
(院内)
0〜140IU 0〜499U/ml 115〜280IU 0〜20U/ml 150〜219mg/dl
クレアチンキナーゼ
筋肉の中にある酵素で筋肉の破壊を測定
糖蛋白抗原
間質性肺炎の活動性の指標
線維化の過程に関与
する物質

LDH
(乳酸脱水素酵素)
肝細胞の損傷で血中に逸脱する酵素
SLEの治療指標 血中に含まれる
コレステロールの総量
プレドニン5mg
4/12 465 929 332 60 252
6/09 516 696 321 62 235
7/07 615 516 347 39 205
プレドニン5mg・アザニン錠50mg
7/21 659 534 349 41 228
8/11 820 555 371 44 214
8/25 890 395 219
プレドニン22mg・ネオーラルカプセル50mg  9〜11月は、入院生活「多発性筋炎」を見てください。
12/01 144 382 288
プレドニン20mg・ネオーラルカプセル50mg
12/15 67 369 262
プレドニン18mg・ネオーラルカプセル50mg
12/25 65 329 271


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