■□■□■□■ 1999年 ■□■□■□■ |
両足の曲がりはひどくなり、歩けば剣山の上でも歩いているような痛みが走り、かなり辛い毎日になってきました。 勤務先の展示場が閉鎖になり、仕事場が変わるのを機に退職する決心をしました。 内勤にという話もありましたが、仕事にも自信が無くなり、会社に通う事すらもう限界だったので、 6月15日付で退職しました。 6月9日・・・関節リウマチによる四肢機能障害(上肢2級・下肢2級)で第1種1級に認定されました。 激しい痛みの為、車椅子を利用したいと言ったら、家の者にみっともないからやめてくれと言われました。 泣きながら歩いていた私に大袈裟だと言うし、痛くて動かない私は怠け者と言われ、悲しかったです。 自分で福祉課に相談に行き、車椅子をレンタルしました。 関節リウマチは人によって症状や痛みが違うので(下記参照)、家族でさえも理解しにくい病気だと思います。 実際、知人にリウマチでも仕事を続けている人や元気に山登りしている人もいました。 足も曲がり、ひどい痛みを訴える私をリウマチ科のA教授がやっと整形外科に回してくれました。 整形の先生は「軟骨どころか、骨まで破壊されている。手遅れにならないうちに手術しないと、、、 両足、手術だよ。」と言われ、秋頃に両膝の人工関節置換手術をすることになりました。 その先生の言葉で、家族もやっと私の足が相当悪いという事がわかったようです。 自分の状態をやっとわかってもらえてうれしかったです。 手術は、自己血を使う事を希望しました。 ところが貧血がひどく(ヘモグロビン7.8)、今の状態ではできないと言われ、 鉄剤の薬を飲み、点滴をし、更に注射で数値をあげる治療をしました。 貧血が改善されていくと同時に、CRPの数値もよくなっていきました(数値が高いと手術は見送ると言われた)。 息子の結婚が決まり、年内に式を挙げたいという息子達の希望で、手術は来年に延ばしてもらいました。 車椅子での出席です(憧れの留袖が着れなかった)。 「結婚式に出れなくても写真やビデオがありますから」と、お相手の方に言われたけれど、 いくら結婚は本人同士の事とはいえ、やっぱり自分の息子の結婚式には出たいのが親心です。 |
■あまり進行しないタイプ |
約70%の人がこのタイプに属し、軽症のまま経過します。 関節の破壊は比較的ゆっくりと進行し、手や足の指などの小さな関節に変型や障害が生じることもありますが、 膝や股関節といった大きな関節ではさほど大きな障害は見られません。 殆どの人はそれほど大きな機能障害が起こらないので、家庭でも職場でも自立した日常生活を送ることができます。 また、関節の腫れや炎症も次第に治まっていきます。 |
■徐々に進行するタイプ |
約30%の人達は病状が長年にわたって徐々に進行し、全身の関節が破壊されます。 このタイプでは早期治療でよい結果が得られる場合がありますが、「関節リウマチ」が進行して複数の関節が 同時に炎症を起こしてしまうと、薬物療法での効果が得られにくくなってしまいます。 また、関節が壊れて痛い時、鎮痛剤を多用しすぎて副作用が問題になることも。 このような場合は医師と相談しながら適切なタイミングで関節の手術を行い、痛みをやわらげ、 歩く、手を使うといった運動機能を保つことが大切です。 |
■急速に進行するタイプ |
関節リウマチと診断されてから、10年以内にほとんどすべての関節が破壊され高度な機能障害を来すタイプです。 ムチランス性リウマチと言われています(私の場合はこのタイプです)。 現在では手術が発達しているので、寝たきりになることはほとんどなく、 最悪の場合でも、自立できる状態に戻すことが可能になりました。 |