花火を背












花火が奇麗です。



ああ、ほらああやって丸く上がって見えるとうれしいんですよね。



時々角度がまちがって小さく見えたりするんですから。



花火って不思議です。







………ええ、それから、神谷さん。



貴方も不思議です。







ちょっと言わせて頂いてよろしいですか。



いいですか、今日は、神谷さん、貴方と二人っきりで花火を見ましょうと。



そう言ったのは私です。



私です、言い出したのは。



でも。



どうして。



何故。



どうして、そうやって寝ていられるのですか。



いや、まあ寝るにしてもですよ。



皆がいるときは別ですよ。



でも、どうしてよりによって二人きりのときに。



無防備に横たわっていたって、駄目です。



私はごまかされません。



ええ、そんな可愛らしい顔で寝ていたって、ごまかされません。



………ごまかされませんとも!!!!







…こほん。



まあ、いいでしょう。



花火が奇麗ですし。



もちろん、神谷さんのうなじも……









……………



は!!!!



何生唾を飲み込んでるんですか私は!!!





いやいや、気のせいです。



なんだか、神谷さんの唇がおいしそうだなんて







ちょっとお腹すいてるんですかね。



さっきあんみつ十五個も食べたのになぁ……









………あ、動いた





……何か言ってますね



…………?





………『沖田先生だいす…』?













…いやいやいや



…いや駄目ですよそんな





寝込みを襲おうだなんて





だ、駄目ですよ



わかってます、わかってます、大丈夫です。



ふう、なんか暑いですね。





夏ですものね。









ええ、まあ、なんていうか、ちょっと接吻くらいなら…



そうですよ。



もう無理ですよ普通。











……可愛い顔して寝てますね…



って!!見とれている場合じゃありませんよ!







こう、ばれない程度に、









………………













……………





しししししちゃいました!!!!!(したのか)





ば、ばれてませんか?…………ばれてませんね…









……









いや







………













そんな、ねぇ?















……ほら、ここで終わるのは正直体的にキツイっていうか、そのですねぇ……











あ、また大きな花火が。









なんか、花火に照らされた神谷さんっていろっぽい……

















神谷さ〜〜ん、いいですか?







ねえ、いいでしょう?





もう、ちょっと我慢しすぎで泣きそうなんですけど〜〜













で、なんでこの子は起きませんかね。











いいんですか〜?













………あッ







ちょっと動いた















「……沖田先生?」







あ、そんな掠れた声出して、神谷さんたら……ああもう体が熱くなってきました









「何してるんです?」













え?そりゃあもちろん……









「この助平ヒラメ!!」













!!!!!!!!!!!











………ッ







………………ッそんなトコ蹴らなくてもいいじゃないですか………ッ(泣)



















あ、また花火が……











それにしてもイタイ……でも、こんなのはちょっと休めば治りそうですね











花火が、終わる頃には、ね。神谷さん。


































ゆにこ様リク有り難うございましたー。

花火はいいですよねぇ…。

ええ。

お祭りばんざあああぁぁぁ(何)