ギャラリー
「ねえ、進藤」 先輩アナウンサーが声を掛けてきた。 「はい」 「“ナナシちゃん”って聞いたことある?」 「・・・何ですって?」 「“ナナシちゃん”よ“ナナシちゃん”」 「いえ。知りません。何です?それ」 「魔法少女ナナシちゃん!」連載第9回より イラスト 水原れんさん |
連載第5回(2002.9.25.)より 彼にはそれが黄泉の国に見えた。 校舎はのしかかる様に聳え立ち、弱者をそれだけで圧殺してしまいそうである。 気分が重い・・・。その少年は靴を引きずっていた。 その隣を黄色い声をあげて走り抜けていく少女たち。その様子は小学生の子供のものでも、女子高生の嬌声でも無かった。中学生独特の雰囲気を持っていた。 イラスト 水原れんさん |
「魔法少女ナナシちゃん!」 連載第2回(2002.9.22.)より 体制を整えた女の子は立ち上がり、暴漢の方をビシリ!と指差してはっきりと言う。 「大人しく観念しなさい!暴行未遂の現行犯で逮捕よ!」 イラスト 水原れんさん |
「魔法少女ナナシちゃん!」 連載第106回(2003.1.4.)より 現実が認識できなかった。 何だ?これ? 現在身の上に起こっている出来事をそのまま形容すれば・・・僕はふわふわと浮いていた。 少しずつ大きくなる地面。 僕は、綿の様にそのばにふわりと着地した。 真横に広がったスカートが、ふぁさ・・・と落ち着く。 た、助かった?のか? イラスト 水原れんさん |
「魔法少女ナナシちゃん!」 連載第100回 (2002.12.29.)より どの部屋なのか分からない。 そこには鏡があった。 これは・・・夢だよ。 夢に決まってる。 そこには女の子がいた。 暗くてはっきりとは分からない・・・いや、暗いから叫ばなかったのかもしれない。 金髪のとんがり帽子に膨らんだ肩。 膝まであるブーツ。 そして・・・横に広がったスカート・・・。 イラスト 水原れんさん |