私の漫画事情9
私の漫画事情

presented by あきら様 





1.定期的に読んでいるマンガ雑誌があれば教えてください(週刊、月刊、季刊を問いません)

購 読 ・月刊少年マガジン 月刊少年ジャンプ        ・週刊少年マガジン 週刊少年サンデー
   立ち読み・週刊ヤングマガジン(イニD) 週刊ヤングジャンプ(カウンタック)         ビジネスジャンプ(ワンナウツ)その他たくさん

2.一番新しく買ったコミックは?

   最遊記RELOAD

3.思い出のマンガを1つ選び、それについて熱く語ってください

俺たちのフィールド(最後に熱く語ります)

4.このマンガがすごい!と思う作品を5つ選んでください

1.俺たちのフィールド
      これはもう、マイベスト
   2.スラムダンク
      語る必要も無いくらいの名作
3.ダイの大冒険
     もう・・・ポップが・・・ポップがぁ〜! 後半泣けます!思いっきり!
4.修羅の刻
   幕末編の土方歳三最高!あ、もちろん主人公も良いです(汗)
5.バリバリ伝説
      バイク漫画の最高傑作です(個人的に)
他にもたくさんあるんですよ?シュートとか修羅の門とかハーレムビートとかオフサイドとか
ノーハドルとかJドリームとか蒼天航路とかDEAR BOYSとかB.B.とか帯をギュッとねと か・・・・・え、もういいですか、そうですか。

5.今一番注目しているマンガは?

   仮面ライダーSPIRITS
      作者の愛情がビシビシ感じ取れるほどの漫画です
      圧倒的画力とストーリーでどんどん引き込まれます
      滝さん最高!!

それでは・・・俺たちのフィールドについて熱く語ります!
えー、内容とか台詞とかネタバレ多分に含まれますのでご注意ください。

これは92年〜98年に少年サンデーに掲載された作品です。
92年といえばJリーグ発足前年、98年は日本代表がW杯初出場を果たした年です。
ほとんどそれと足並みをそろえての連載となります。
ストーリーは主人公・高杉和也が小学生の頃から始まります。
そして父親の死、サッカーから距離を置き、再びサッカーをはじめ高校選手権優勝。
ここまでは確かに面白いけど、最高といわれるほどじゃありません・・・
永遠の相棒、騎場拓馬はでて来ますけどね。
ヤマキ自工編からは一変、魅力あるキャラクターが脇を固めどんどん深みを増していきます。
確かに主人公である和也は、血反吐も吐く勢いで努力しています、が、やはり才能の塊です。
それ以外の脇のキャラクター、所謂凡人が努力に努力を重ね、泥臭く、必死に戦います。
ストーリーを語りだすと止まらないし、ネタバレになるので割愛しますが、その凡人(失礼)が 言った名セリフがあります・・・
圧倒的な力の差を見せ付けるアルゼンチンの選手を前に倒れる寸前の力を振り絞り、立ち向かい、 必死に喰らいつきながらこの台詞を搾り出します

「騎場・・・・・・俺はよ。昔っから知りたかった事がある・・・・・それを・・・あんたは教えてくれるか・・・・・凡人が何千回も何万回も死ぬ気になれば、天才に勝てることがあるのか?・・・・・って事。」

もうダメです、泣きそうです(涙)
最終予選、足を故障したチームリーダーの伊武に、それでも試合に出ろと和也は告げます。
試合には何とか勝ちますが、この試合で伊武は靭帯を断裂してしまいます。
スポーツではなく、全てを賭けた男の戦いがそこにはありました。
スポーツとしてサッカーやってたんじゃ世界には通用しないと、私たちに伝えるかのように・・・

最後にこの漫画の最終戦、アナウンサーに、言わせている台詞があるんです・・・
ボロボロになりながら闘い続ける日本代表を見て、アナウンサーはこう伝えます・・・

「あ・・・  あのぉ・・・・・私事で・・・  申し訳ないんですがね・・・・・・実は私・・・・・昔・・・・・・・そう、中学の頃、サッカーをやろうかと思ったことがありましてね。でも・・・・・・アノ・・・・・・・自信もなくて  運動神経もなかったし・・・・・夢は・・・・・   かなわなかったんですがね・・・・・・今・・・・・     彼らは・・・・・・・・・・・・サッカーを通じてかかわりあったり競いあったり・・・・・・憧れたりしている人々の代表として・・・・・・フィールドにいます。サッカーにかかわったスベテの人々の破片をまとって・・・・・彼らは今・・・・・戦っています!!彼らは「私」です!!「私たち」です!!だから頼む・・・・・勝って・・・・・・・勝ってくれ・・・・・・ 勝ってくれたら、死んでもいい・・・・・・」

34巻読んできてこの台詞・・・もう涙腺ボロボロです。

私がこのサッカー漫画をベストというのは、スポーツとしてではなく「戦い」として描いているから・・・ですかね。
才能溢れる選手が最小限の努力でスタイリッシュに勝つ・・・今風かもしれませんけど、そうではなくて。
どこからとも無くヒーローが現れるのでもなく、祈って光って新しい力が都合よく得られるわけでもなく。
夢とか希望とか奇跡とか奇麗事ではなく、ある意味ドロドロとしたシビアな面まで描ききったからこれだけの作品になったのではないかと思います。

あとは最大の理由として・・・冷静に見れば実はトンでもないテクニックを繰り出してるんですけど、それを違和感無く描ききる作者の圧倒的画力と構成力、そしてサッカーへの愛情を感じ取れる作品です。

他にあげた作品にもほぼ共通してるんですが、私が好きな作品っていうのは、これぞプロっていう圧倒的画力、そしてそれだけを見せるのではなく練りに練りこまれた構成、これがあってこその感動が生まれるのではないかと。 男くさいスポーツものが好きな私にとって、それは漫画を選ぶ際に不可欠なものですね。
長くなりましたが、これでもこの漫画の一部をご紹介したに過ぎません。
確かに個人の好みもあるでしょうけど、これは名作です。
熱き男のストーリーが好きな方なら、34巻と長いですけど、是非読んで見てください。