12月8日
パルミドの情報屋さんを信じて船を捜しにポルトリンクの町へ戻ったチーム・ジャイロ。
うろ覚えな方向をめざしてダラダラと進んでおります。
「兄貴、元気ないでげすね?」
「はぁ・・・この辺りアイテム取り付くしちゃったから面白くないんだよね〜。あ〜っ!刺激が欲しい。」
刺激現る!
マドハンド、ばくだん岩などお馴染みのモンスターのお出迎え。マドハンドは律儀に仲間を呼んでくれるけどゴーレムじゃないのね・・・チッ!
でも初めてのモンスターに会うのって嬉しいですよね。
そうこうしているうちに休憩所の小屋に到着。ここの井戸でスライム集団を救助してスライムの冠をもらいました。
なんとなく船の方向が見えてきたので小屋を出発。船は難なく見つかりました。
「木馬発見!エネルギー切れで補給を待っている模様です。叩くなら今です、少佐!」
「・・・ククール、正気になりなさいっ。ボコッ。」ゼシカはククールの後頭部を軽くジャブ。
「な、何をするんだ〜い、メロンちゃん!あれこそは忌まわしき黒歴史の遺産、木馬に違いないっ!」
初めて明らかになるククールの隠れた趣味。そうです・・・胸フェチのククールはメカ・フェチでもあったのです。つまりはアキバ体質イケメン・イタリア〜ノ?
「俺、昔院長のじっちゃんから寝物語に聞いてたんだ。あれは失われた文明の遺物・・・そして内部には機械人形の軍団がっ!」
明らかに世界観間違ってるククールを無視して、トロデ王が口を開きました。
「ふむ。この船についてはワシの城に参考文献があるかも?城へ向かうぞ、ジャイロ。」
「王様、この船って宝の船ですか〜?」ジャイロはワクワクしながら聞いた。
「だったらどうだと言いたいのじゃ?」
「べ、別に・・・。ただ宝船って語感が素敵じゃないですか〜♪」
うっとり夢心地の表情を浮かべているジャイロをチラっと見て、兄貴が鍛えてるのは勇者ポイントじゃなくて欲張りポイントの間違いではないか?と思うヤンガスなのでした。
「じゃあ、トロデーン城へ出発しま〜す♪ル〜ラ♪」
「このアホ・ジャイロ!一度も行ったことがない場所はルーラ使えないでしょうがっ!」
ゼシカはジャイロの後頭部もジャブ。
「あ、そうか・・・。僕あそこにいたことは事実なんだけどなぁ・・・。じゃあ、仕方ないからあちらへル〜ラ♪」
「・・・なんでよ?なんでリーザス村へ戻ってるわけよ!」
一行が着いた先はゼシカの故郷じゃないですか?
「うわ〜い!ゼシカ姉ちゃんだ〜!」寄ってきたのはチビ・トランクスと影の薄いお友達だ。
「あのね・・・お姉ちゃんはちょっと寄っただけなのよ・・・。ゆっくりしてられなくてゴメンね。」
「な〜んだ、つまんないの!・・・お姉ちゃん、服の趣味悪くなった?」(踊り子の服はチビトランクスのお気に召さないようだ)
ゆっくりしてられないと言うゼシカを連れまわしてゼシカのお屋敷にズケズケ入り込んだジャイロ。取り忘れたアイテムを取ってついでにゼシカの普段着までゲット。
「ちょ、ちょっと!何盗んでるのよ?」
「これも立派なコレクションじゃないですか〜♪」
リーザス村を出て彼らはトランペッタ方面へ戻り始めました。
今では雑魚すぎで戦う気も起きない低級モンスターたちを適当に相手してやり込んだ時間1時間。
「アタシたち、絶対道ま違えてるし!ジャイロ、鞭打ち200回!」
そうです、トロデーン城の道を完璧に間違えました。時間めちゃくちゃ勿体無い(涙)
次回へ続きます。
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