抹茶



碾茶(抹茶の原料となる茶)の仕上げ茶を茶臼で粉砕し、粉砕中に混入した碾茶の原葉や雑物を除去したもの。微粉末であるから茶葉以上に吸湿、変質しやすいので、開缶開封後は密封保管し、なるべく早く使い切る。茶の湯や点て茶で使うほか、菓子や飲み物の原料としても使われる。

茶道・・・抹茶を点てて喫することを中心にして構成された作法、芸道。室町中期以後、茶をたて客に供する礼法が確立し、村田珠光らにより草庵の小座敷での侘び茶が始められた。安土桃山時代、千利休は侘び茶を主唱して茶の湯を「和敬清寂」を旨とする悟道的なものにまで高め、茶道としての本質的な大成をとげた。