×地上に残る君へ×
—ここ—
もし、僕が地上からいなくなっても
ここ
大丈夫 僕は星になるだけ
あの夜空に光る星の一つになるんだ
僕はいつでも空にいる
そして、ずっと歌い続けるよ
君に届けるために、ずっと
正直に告白すると
僕はまだ、怖いんだ
どんなふうに地上からいなくなるのかとか
ここ
空はどんなところなのかとか
僕はまだちゃんと分っていないし
それに
本当はまだ地上にいたい
ここ
そんなふうに思うようになったのは
君に出会ってからなんだ
君は冗談だと笑うかい?
それまでの僕ときたら
別に地上に未練なんかなくて
ここ
いつ、地上からいなくなっても構わないと考えていたんだ
ここ
だけどあの日、君は「いかないで」って泣いてくれた
ショックだった
僕なんかのために泣いてくれる人がいるなんて
でも、嬉しかったのと同時に怖くなった
だけど勘違いしないで欲しい
僕は君に出会えたから
今、とても幸せなんだ
君と過ごしてきた日々が一番幸せだった
一つお願いがあるんだ
僕が地上からいなくなっても
ここ
どうか、
どうか僕を哀しい思い出にしないで欲しい
もしもそれが無理だというのなら
かまわない
僕を忘れて
僕は君の笑顔が大好きなんだ
君が僕のせいなんかで笑えなくなるのは
とてもつらい
それが僕の一番の心の残り
僕のわがまま叶えてくれるかい?
あぁ どうか泣かないで
笑っていて
最後の瞬間 君の笑顔を見ていたいんだ
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