×きみのあまえるしぐさ×
ぼくが本を読んでいると
とんっと背中に重みがかかる
振り向かなくても君だとわかるから
苦笑混じりの溜息つくと
「何?」
って怒ったみたいにきみが言うから
ぼくもちょっと意地悪したくなって
「別に」
って微笑混じりに言ってみる
「わるい?」
ってやっぱり怒ったふうにきみが言うから
「ぼくは何も言ってないけど?」
ってあげあし取ると
ふくれっ面でそっぽ向く
だけど背中の重みは変わらなくて・・・・
結局ぼくが「ごめん」って言うんだ
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