深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます

058 まだだ


まだだ

狼の群が向かって来る
牙をむきだしにして・・・・
狼の群が向かって来る
血にまみれた爪を光らせて・・・・
その飢えた目は俺を映している
獲物を狙う様に・・・・
戦う武器は持っていない
逃げる力もつきてしまった
このまま腹わたを引きずり出され引き裂かれ
むしゃぶりつかれるのを待っているよりないのか
いや まだこの手がある
まだ 心臓も動いている
まだ 戦える
狼の群が向かって来る
血を求めて

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