深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます
009 夏の幻影
夏の幻影
今は一人歩く淋しい浜辺
貝を拾い上げて 耳に当てれば
聞こえそうだ君の声が・・・・
はしゃぎ過ぎた夏の日々が
かげろうのように浮かんでくるよ
君の可愛い笑顔がたまらなくて
ふるえるくちびる重ね合ったね
夏がすぎ 誰もいない浜辺
君が駆けて来そうな気がして・・・・
今は一人誰もいない浜辺
貝を拾い上げて耳に当てれば
目に浮かぶ君の微笑
焼けた肌に水着のあとが
白くて僕にはまぶしすぎた
君のうるんだ瞳がたまらなくて
ふるえる小指からみあったね
夏の夜 君とすごした浜辺
君が駆けて来そうな気がして・・・・
君は つかの間の愛の幻影だったのか
僕の胸の中で君は
いつまでもほほえんでいるのさ
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