深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます

044 見知らぬ喫茶店で


見知らぬ喫茶店で

「まだ早いけど 一緒になってくれる?」
テーブルの向こうの君を見ているのが
恐くてうつむいた
ココアとミルクのカップがテーブルの上に
並んでいる
君の口唇がNOと動いたらおどけて
みせるつもりだった
けれど答えは返って来なかった
ミルクを混ぜるシナモンスティックを持つ手は
ほんの一瞬止まり またゆっくり動き出す
白いミルクにシナモンが溶けていくのを
僕はじっとみつめていた
一秒たつのも長く感じる・・・・・

「ココア飲む?」
いつもと変わらない君の笑顔
さめたココアは 甘い
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 見知らぬ喫茶店で


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