深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます
024 夏の足跡
夏の足跡
この海岸で何度君と走っただろう
光からだいっぱい浴びて
この海岸で何度君と走っただろう
潮風をすりぬけて
濡れた髪が静かにゆれ 甘い香りを僕にはこぶ
焼けた肌に汗のつぶがまぶしい
砂にまみれた笑顔が消えるとき 君は少女から女に変わる
僕の前で
二人は時のたつのも忘れた様に見詰め合い そして・・・・
二人でつけた足跡はもう 波にけされてしまった
砂に埋まる貝を拾い 耳に充てれば
聞こえてくる波の音 君の声・・・・
この海岸で何度君と走っただろう
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