深町正が中学時代から書き溜めた詩と小説を載せてます
002 白いマフラー
白いマフラー
まわたのように 白くやわらかいマフラー
君があんでくれた マフラー
君のなみだのあとがついている
ぼくとわかれるとき
君がくれたマフラー
君は秋の公園の
かれ葉が落ちてくるベンチにすわって
編んでいたね
ぼくが声をかけると
あわてて後ろにかくしていたね
このマフラーをしていると
君のぬくもりが伝わってくるようだ
ぼくはこのマフラーを放さないよ
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