今日は、日本最北端の宗谷岬を目指し、札幌と稚内を往復するというハードスケジュールである。ところが、札幌駅へ行き、特急スーパー宗谷1号の指定席を確保しようとすると、あいにく満席。どうやら喫煙席しか空いていないらしい。わたしはタバコが大嫌いなので、5時間もタバコのある車両での旅というのは考えられない。仕方ないので、禁煙車の自由席で我慢することに。まあ、始発駅から乗るわけだから、座れるだろう。いったん座ってしまえば、終点まで降りることはないのだから、後はお年寄りが来ようが、妊婦さんが来ようが知ったこっちゃない(笑)。
札幌発。稚内へと向かう。それにしても何もない場所だ。わたしにとっては素晴らしい景色である。
なんだかんだあって稚内到着。早速バスに乗って宗谷岬へと向かう。時間からいえば1時間弱ほどかかるようだ。バスには結構観光客らしき人がいた。さすが観光地である。繁忙期でなくても人は来るのだなと思った。途中、「洋服の青山」の稚内支店を発見。こんなところにも洋服の青山は進出しているんだと驚き。この会社はわたしの地元・福山市に本社があるのだが、地元に就職しようと思って「洋服の青山」に就職したはいいが、稚内支店に飛ばされたりしたら嫌だろうなあ、って思ってみたり(笑)。
岬めぐりのバスは走る。1時間ほど海岸沿いの道をずっと走ると宗谷岬に到着。バスから降りると、海からの強風が凍えるほど寒い。気温はマイナス2度となっていたが、強風のため、体感気温はマイナス30度くらいだったかもしれない。帯広でのマイナス14度でも大したことなかったのに、この宗谷岬だけは寒かったからだ。とにかく寒さでカメラのシャッターを押すのも困難な状況。そんな中、ようやく写真を数枚ゲットし、土産物屋に避難する。
それにしてもこの宗谷岬は、何から何まで「日本最北端」っていうのを押しているなあ。「日本最北端の食べ処」の隣には、「元祖 日本最北端の店」というのがあったが、「元祖」ということは、もともとは日本最北端の店だったんだろうなあ。それが、日本最北端の食堂ができたせいで、元祖に成り下がったんだろう。最北端争いも熾烈やね。他にも、「日本最北端の民宿」などもあった。ここには「日本最北端」しか売りはないんかい!ってツッコミたくなるようであった。ま、事実それしか売りはないんだろうけどサ。
宗谷岬で30分ほど滞在して、バスで稚内駅へ。列車が出発するまで随分時間があったので、駅前のラーメン屋に立ち寄る。北海道でラーメンといえば、札幌か旭川かなあ、と思っていたのだが、ここのラーメンが非常に美味かった。あまり期待していなかっただけに美味しさもひとしおだった。わたしの好みなのかもしれないが、稚内でくすぶっている味じゃねえぞ。
で、稚内で楽しい時を過ごしたはよかったが、帰りの列車が辛かった。行きは、北海道の素晴らしい景色を見ることができたのだが、帰りは夜の闇に包まれ、ほとんど何も見えず、景色で楽しむことができなかった。5時間もそれが続くとさすがに苦痛であった。行きは5時間も景色を見ていればあっという間に感じたがなあ。札幌に到着したのは10時頃。さすがに1日10時間も列車に乗るというのは辛い。