起床。この旅行中は目覚ましをセットしなくても6時には目が覚める。健康的でいい。今日こそは摩周湖へ。おとといは摩周駅から行ったのがまずかったらしい。ガイドブックには摩周駅からバスで約20分としか書いていなかったので、摩周駅に行ったのだが、鉄道からのアクセスだと、2駅はなれた川湯温泉駅からの方がスムーズにバスに乗れるのだ。ガイドブックめ、もっとちゃんと書け!
釧網本線で川湯温泉駅へ向かう。一度通った道なので、感動はそれほどなかったが、素晴らしい景色であることに変わりはない。川湯温泉駅到着。駅から少し歩いたところにあるバス停から出発となる。着いてちょっとするとすぐにバスが来た。なんという見事なアクセス。素晴らしい。で、バスに乗り込むと客はわたし一人だった。摩周湖って有名な観光地のはずだが、誰も行かないのか?と少し不思議に思いつつ、運転手さんに行き先を告げる。摩周湖経由で摩周駅に行くのに980円。まあ妥当な額でしょう。
バス停を出発して山へと登ってゆく。山から見下ろした一面の銀世界と白い山々は壮観の一言。摩周湖の展望台で降りなくても、これだけで十分素晴らしい景色を楽しむことができた。摩周湖到着。展望台には人がウジャウジャ。どうやらほとんど自家用車か観光バスで来ている人たちのようだ。人だらけで写真を撮るのも一苦労である。相変わらず地面は凍結しているしね。ウロウロしていると、「シャッター押してもらえませんか?」と3回頼まれた。わたしのように優男でいい人っぽい外見の人間はこういうことを頼まれやすいらしい。快くとってあげたが、うまく撮れたかどうかは自信がない。普段使っていないタイプのカメラをいきなり使いこなせなどというのは、どだい無理な話なのだ。
ちなみにここからは斜里岳をバックにした摩周湖の景色が楽しめる。写真では美しさが十分伝わらないかもしれないが、これは素晴らしい風景である。写真には写らない美しさがあるのだな……リンダリンダリンダ……。
15分ほどバスは停車してくれる。戻って摩周駅へ。結局わたし一人の貸切状態であった。観光バスを利用するよりよっぽどいい。スムーズに摩周湖を回れたので時間はタップリある。釧路湿原駅で降りようかとも考えたが、もう釧路湿原はたっぷり見たし、そもそもここは夏が美しい。無理して冬に訪れることもないだろう。そのまま釧路へ戻った。
そして釧路から根室本線に乗って帯広へ。帯広到着。個人的にこの町はそんなに大きい町と思っていなかったのだが、駅前だけを見ると福山より大きい印象だった。それにしてもここは内陸だけあって寒い。