今日は8月8日。
つまり、俺様が生受けた日!誕生日!
さぁ、みんな俺様を祝うんだ!
ハッピーハッピーバースデー
〜Ver.水樹雪夢〜
今日は俺様の誕生日。
俺様の生まれた日。
とってもとってもおめでたい日。
俺様の特別な日の一つ。
だから、今日はいつもよりも早く起きて準備をする。
「くしし、みんなを待たせちゃぁいけないもんな。」
片手には教科書の入ったバック。
そして、もう片手には何も入っていないバック。
身嗜みはいつも以上に力を入れて、お気に入りの靴を履く。
さぁ、出陣だ!
いつもと同じ通学路をいつもより早く通り抜け。
走って校門をくぐって靴箱へ。
そのまま走って走って教室へ。
そして、教室の前に来たら大きく深呼吸を2つ。
「スーハースーハー…よしっ!」
最後に小さく気合を入れたら思いっきり扉を開ける。
突然の事に驚いたように俺様を見るみんなににっと笑う。
今日の俺様はいつも以上に最高で、みんなの視線を独り占め。
それって最高じゃん?
「おはようみんな!そして、ハピバースディ俺様!!!」
最高の笑顔。
お腹の底からの大きな声でご挨拶。
「って、ことでプレゼントをよこせ!」
「いきなりそれかよ!」
間髪いれずに右手を出す俺様にしっかりと突っ込む怜。
諦めたように溜息を吐いた後よこしたのは飴やチロルチョコの沢山入った大きなガラス瓶。
「ちなみにその案出したの翔茶な。」
「おう、飛鳥さんと紅羽さんと姫之の4人で買いにいったんだ!」
「一つよりも沢山の方がいいって言ってたらこんなに多いくなっちゃいました。」
「あんまり、食べ過ぎんなよ?(笑)」
自分を指差す怜に胸をエッヘンと張る翔茶。
そして、その後ろでニコニコしてる姫之にちょっと一言多い紅羽。(俺様だって考えて食べるよ!)
マジですっげぇ沢山。ぎりぎり持てるその大きさにさすがの俺様も驚いた。
でも、中身は俺の好きな奴ばっかしでマジでマジで嬉しい!
「はにゃ〜…被っちゃい…ましたね…」
「まぁ、定番という事で許して下さい。ι」
「お勧めはこのスイカケーキね。」
音夢と未羽と香奈はケーキの詰め合わせ。
お菓子が沢山だけど3人とも料理が上手いからオールオッケーさv
ただ…香奈の作ったスイカケーキが以上に気なるんだけど?(さすが特技創作料理)
「これでいままで以上に青春をエンジョイだよv」
「ついでにこれはおまけ。」
なつきと智美からはテニスボールと乾汁。
ボールには「青春最高!」「跡部様激愛」の文字が一言づつつづってあるんだけど…
俺様の誕生日に関係ないし!あと、乾汁いらないし!!
でも、2人らしいという事で納得し置いた俺様は流石だ。(大人だな!)
「じゃ、俺はこれ。金ねぇから俺の持ってた奴だけど気にすんな。(ぐっ)」
「これプレゼント。美味しいよ。」
雷紀からはお下がりのゲームで勇利からは果物の詰め合わせ。
ゲームは持ってない奴でラッキー。詰め合わせはとりあえず授業中に腐らないように家庭科室に行った。
「これ、どうぞ。…使ってくれると嬉しいです。」
「へっへ…これてにいれるのすっげぇ大変だったんだぜ!」
雪兎と雛からはある店で限定だった帽子。
確か、先着10名ぐらいのだったからきっと並んでくれたんだろう。
「き、気に入ってくれると…嬉しい…んだけど…」
「……パンダ好き?つうか好きでいろ。」
夏樹からはクラシック(ピアノ)のCDで晃からはパンダのマスコット。
CDは今日帰ってからでも聞いてみよう。きっといい子守唄になる!
パンダは好きだけど…なぜに強要?(でも、許す俺様はやっぱり大人★)
「…………これ…やる………貰ったけど必要ないからな…」
最後にそう言って世々巴から寄越されたのは小さなマグカップ。
貰えるとは思ってなかったから綺麗に包装されたそれは酷くくすぐったかった。
その後もキヨがやってきて前に欲しいといったリストバンドをくれり、一杯の人が祝ってくれた。
でも…
今日はまだあいつに合ってない…
「はじめっち…」
去年も一昨年もずっとずっと祝ってくれてたのに今日はまだ会えない。
去年も一昨年も会いに来てくれたのに今日はまだ会いに来てくれてない。
…今日は俺様の誕生日だぞ?すっごくすっごく大切な日なんだぞ?
お前の自慢のデーターにちゃんと書いてないのかよ?
なんで、俺様に会いに来てくれないの?
「はじめっちのバーカバーカ…」
家まで後数歩。
みんなのお祝いを片手に暗い気持ちで歩く。
さっきまでとはうって変わってなんだか無性に苛立って。
近くの石を蹴っ飛ばそうとしたら後ろから声がした。
「雪夢。止めなさい。その石で誰かが怪我したらどうするんですか。」
聞きなれた声といつも通りの命令口調。
振り向くとすごい服を着たはじめっちがたっていた。
「まったく、何時まであなたはほっつき歩いてるんですか雪夢。」
「はじめっちこそ今頃の何のようさ。」
俺様の誕生日なのにどこをふらついてたんだ。
その思いを込めて睨みつけるとはじめっちは呆れたような顔をする。
「何を言ってるんですか…あなたの誕生日を祝いに来たに決まってるでしょう?」
「今頃かよ?キヨだって学校終わってからすぐに祝ってくれたのに。」
どうして、はじめっちはこんなに遅いのさ!
ぶ〜っと、膨れるとはじめっちは更に呆れたような顔した。…なんだよ!文句あるのかよ!
「…去年の事覚えてないんですか?」
「は?なんでそこで去年の話が出てくるのさ?」
「は〜…去年「来年は物よりもご飯がいい」と言って学校終了後に家に待ち合わせを決めたのは…雪夢…あなたでしたよね?」
………あ…
たしかに…そう言えば去年そんな事を言ったような気がしないでも…ι
「…本当に覚えてないんですね。」
「あはは…ι」
すっかり、しっかり忘れてたよι
誤魔化すように笑うとはじめっちは諦めて用に溜息を吐いた。
「…まったく、雪夢の記憶力を過信した僕のミスですね…まったく、我ながら情けない。」
うおっ!酷いよ。はじめっち!
…でも、すっかり忘れてただけに何も言い返せない!(泣)
「…ま、とにかくお説教は後です。速く行きましょう。」
えっ?これだけで言いの?
今回だけは俺様が悪いので覚悟を決めたがとはじめっちあっさりと話を終える。
まだまだお説教が続くと思っていたので、拍子抜けする俺様にはじめっちは言った。
「予約の時間が迫ってるんですよ。それとも雪夢は行かないんですか?」
「行くにきまってる!」
意地悪げな顔で笑うはじめっちに急いで首を横に振る。
そして、さっさと先を行くはじめっちの腕に飛びついて家路に着く。
きっと家にははじめっちの家の車があって俺様達を待ってるんだ。
そして、はじっちの趣味のお高いよく分からない店に行くんだろう。
きっと変な服のはじめっちと見た目麗しい俺様のコンビは悪目立ちするのだ。
その想像は酷く楽しくて、俺様は笑った。
何はともあれ、ハッピーバースディ俺様★
End.
Back.
*アトガキ*
水無月紫苑さんのオリキャラの水樹雪夢ちゃんの誕生日話です。
なんだかオリキャラ同士の友情物になってしまいました。
とりあえず、全員が同じクラスにいるのは四葉学園はまだオリキャラたちしか生徒がいないからです。
なので授業は学年ごとですが、教室は一緒という事になっています。
わかりにくくてすみません。そして、私のキャラはこんなのじゃないわ!と言う方もすみません。
思いっきり管理人のテンションで書いてしまいました。深くお詫び申し上げます。
もし、キャラの性格などで何か意見がある方はBBSの方へカキコをお願いします。
では、駄文ですがこれで失礼します。
ハッピバースディ雪夢ちゃん♪
2003/08/08