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2004/3/11
〜2004/3/25

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2004/3/26 空青く光る朝、私は公園へ散歩に出かける。 暖かい日差しが公園に植えられたたくさんの木々の隙間から、私にふりそそぐ。 そんな中、一人の青年と出会う。 その青年は、私好みの人だったけど私を見ると、顔を背けた。 その次の日も、そのまた次の日も、私はその青年と会った。 きっと7つは離れているだろうその青年。 そして私はある時、驚愕の事実を知らされる。 それは、私がお見合いをする事になったと言うもの。 嫌で嫌で仕方なくて、だけど出なければならなかった。 そして私はお見合いに向かう。 嫌だったけれど。。 「はじめまして。多良木 好和(たらぎ よしかず)と申します」 その人に私は唖然とするしかなかっただけど、両親につつかれて、私も挨拶をする。 「はじめまして?田阪 有巳(たさか なおみ)です?」 そして若い者同士。ということになると多良木さんは私にこういう。 「僕もお見合いは嫌でした。だから、相手を見極める事にしたんです。」 そして私は彼に合格点をもらったらしい。。。 7つくらい年下の私に、 正式に付き合ってくれとその人は言った。 「いいですよ。ただし、あの、公園で。」 「わかりました!ありがとうございます。」 ここ最近、公園で会う人。 きっと将来の夫だから。 この公園は、とても特別な場所。。。 2004/3/27 春が来るたび、君に逢える。 だけどオレは、それだけじゃたりないんだ。 もっともっと もっと君に、会いたい。 「転校生の咲坂 春深(さきさか はるみ)さんだ。」 「はじめまして〜(笑)」 「久しぶり〜〜!!」 いろいろなところから久しぶり〜という声があがる。 彼女はそれに嬉しそうに答えている。 彼女、咲坂春深は、毎年春になる少し前にやってきて、夏休み前に転校していく。 それがもう、何年続いただろう。。 それが毎年続くから、皆もう慣れっこ。 彼女自身明るく、心が広いせいなのだろうか? 彼女は春の間だけいるにも限らず、皆の人気ものだった。 「久しぶりだね。新坂 (にいざか)くん。」 「そ〜だな。元気だったか?」 「うんっ元気〜!!」 俺達は親友。 そう思っていたけれど、俺の中にはおさえきれない感情が渦巻いている。 止められるのか? 抑えられるのか? わからないけど、この感情の名前だけ知っている。 恋なんだ。 恋しているんだ。彼女に。。 あるとき、まだ春が終らないだろうというときに、 彼女の転校を知らされる。 「今年は随分とはやいんだな。」 「うん。。。そうだね。」 彼女は寂しそうに言う。 オレは、どうしようも出来なかった。 彼女が春の間しかココにいないことはきっと親の事情だと思うから。 そしていつものように彼女がココにいる最後の日、 オレは彼女を見つける。 「咲坂?!」 「ぇ。。あ。新坂くん。。」 「どうしたんだ?体調でも悪いか?」 「…大丈夫。。」 オレはどうしても心配で、真っ青な彼女をおぶって彼女の家に向かった。 「良いって言ったのに。でも、ありがとう。」 「どういたしまして。。あのさ、」 「うん?」 「早く、戻って来いよな。じゃ!」 それだけ言うと俺は走ってその場を去った。 またすぐに逢える。1年なんてきっとあっと言う間だから。。 2004/3/28 (27の続き) 愛してしまった。 だけど私は、、、どうしたらいいんだろう。 愛しているの。 だけど、愛してはいけない。 またあの町へいかなければならない。。 今回も抑えられますように。 私、咲坂春深(さきさか はるみ)は春の間だけ、ココの町にやってくる。 私の役目は家族と一緒に春を運ぶ事。 私達は、春の精だから。。。 だけど私は恋してしまった。 人間の新坂 夏樹くんに。 彼と一緒に生きるためには、 1.彼が死んで、私と一緒に回る。 これだけ。 それか、私が死んでしまうか。 でも私には役目がある。春を運ぶ役目が。。 そしてまたこの町に来た。 また彼とあって、 彼と挨拶をして、 またいつもみたいに終ると思ってた。 ー春深ー 「なに?」 ー桜の花が咲いてない所があるの。この時期だと急がなければならないわ。ー 「りょーかい。」 私は母に呼ばれて、人間の姿から精霊の姿に戻る。 姿形は同じだけど、 精霊になると、姿形が人間の目から見えなくなるのだ。 母に呼ばれて花を咲かせて戻ってきたとき、 私は目の前に嫌なものを 一番見たくないものを見てしまった。 「新坂・・・くん?」 「おま、今消えて、戻って、、あれ?」 見られた… 「…人間じゃないの。私は精霊。。  春を運ぶ事が役目。だけど  だけど、私は、、あなたが好き。」 「・・・・・・・・え」 「好きなの。好きになっちゃったの。。  だけど、あなたと生きるためには、  あなたが死んで、私と一緒に精霊となって生きるしかないの。」 「ぇ」 「だから、決めて。  一年後、もし、私と一緒に生きてくれるのなら、  今日と同じ日に、桜の、  桜公園の、桜の下で…待っていて。」 そうして私は再度彼の前から消えた。 その日のうちに両親にその事を話して、 私達は一歩も外に出ず、春が終る頃、この町を去った。 そして一年後、私はその桜の樹の上にいる。 上で、桜の樹を見下ろして、宙に浮いている。 精なので、浮けるのです。 だけど、だけど彼はいない。 やっぱり、ダメだったんだ。 私は、もうこの土地から永遠に去ろう。そう決めた。 —春深。春深。— —え?— 桜に呼びとめられる。 —よく見て。あなたなら、見えるはずだから— 私はよくわからなかったけれど、目をこらして見てみる。 桜の樹の下。 なにが・・・・!? わたしは下に降りて、人の姿に戻る。 「っ?!咲坂?・・・・・ばか。来ないかと思ったぞ。」 「…新坂くん・・・・好きだよ。大好きだよ。  ずっと、ずっと私のそばに、いてください。」 「りょーかい。」 彼が許してくれたこの瞬間、私は彼と一緒に生きるコトとなった。 愛する人と一緒に生きられる幸せを感じながら 私は、大好きな人と、 愛を込めた春を運んでいる。。。 2004/3/29 あなただけ。 だからどうか、信じて… 「そんなわけないじゃん!」 「じゃあなんでそんなにムキになって否定するんだよ!」 私は今彼氏の拓海くんと喧嘩中。 理由は簡単。 私が他の男の人と歩いていたのを彼が目撃したから。 年齢25.だったかな。 なんだよ。お前浮気してたのかよ。っていう言葉をきっかけに、私は彼と喧嘩を始める。 私がいくら必死に違うと言っても、彼は信じてくれない。 どうして信じてくれないの?ってくらいに。 「私が好きなのは、前にも先にもずっと拓海だけなんだよ!」 周りで聞いている野次馬から「おぉ〜。」という歓声があがる。 「オレだってお前が好きだから!不安なんじゃないかよ!」 そしてやっぱり野次馬は「お〜」という歓声をあげる。 「だいたい誰なんだよそいつ!」 野次馬も興味津々らしく、歓声をあげる。 「っお姉ちゃんの旦那さんになる人だよ!!!」 「・・・は?」 彼も野次馬もハモる。 「は、はじめまして。綾香さんのお姉さん。綾乃さんと結婚させていただくことになりました、若山大祐と申します。」 「お前も早く言えよ!」 そう彼氏は突っ込む。 姉の事を少しでも多く知りたいらしい若山さんに、 私は今日誘われたというワケ。 そして1ヵ月後。 私も拓海も出席した結婚式が行われた。 「ごめん。うたがいすぎた。」 「いいよ。ただね、嬉しかったよ。オレも好きだからって言ってくれた時。」 「オレも。嬉しかった。ごめん。  絶対嫁にもらってやるからな。」 「っ!そんな恥ずかしい事平気で言わないでよ!!」 そして私達の人生は、まだまだ続くのであります。 2004/3/30 「俺、神崎が好きなんだ。付き合ってくれ。」 「ごめんなさい。私、あなたと付き合えません。」 「好きな奴でもいるのか?」 「…いないけど」 「じゃあどうして」 詰め寄られて困る。 だって私のタイプじゃないし、好きな人もいないけど、 だけどあなたと付き合うのは嫌なんだよね。 どうしよ。 そしてふと通りかかるクラスメイト。 ラッキー とても仲が良いクラスメイトを見つけて浮かんだ案。 「私、菅原くんと付き合ってるから。」 「え。さっき好きな奴はいないって…」 「付き合ってる人とは聞かれなかったじゃない。」 「…そっか。。じゃあ。」 その男の子は立ち去った。 お、向こうで菅原悟史(かんばら さとし)が驚いてる。 「やっほー。菅原悟史!」 「俺達って付き合ってたんだな。初耳だよ。  神崎千夏!」 「いやっはっはー。ごめんよ。  あの人とはどうしても付き合いたくなくてさ。  利用しちゃった〜。あっははー。」 「…ったくよぉ。」 その日はなんと言うこともなく、1日を終えたけど、 次の日… 「千夏!あんたやっぱり菅原と付き合ってるんだね。」 「…どっから聞いた?」 「んと〜。海山くんから聞いた〜って。いろんな人が。」 ちくしょぅ。 言いふらすとは思ってなかった。 最低だ。最悪だ。 「千夏。屋上行くぞ。」 「え?おぅ?!」 私達は屋上へ行く。 「有名人じゃん。俺ら。」 「…笑い事じゃないよ〜。」 「笑い事だよ。  だってオレ、千夏好きだから。」 馬鹿言ってんじゃないよ〜。って言おうとしたら、真剣な目になにも言えなくなる。 「…悟史なら、考えても、いいよ。」 そう言うと、彼はにっこり笑った。 初めて彼氏が出来そうです。 ってか出来た?! 幸せだね!! 2004/3/31 桜が散っちゃったら、この恋も、終るの…? 私、咲(さき)が幼馴染の青に頼まれたのは、 桜が咲く少し前だった。 「咲。お前さ、彼氏いなかったよな?」 「え?うん。」 「頼む!」 「え?!」 いきなり頼まれたってどうしていいかわからない。 私はとりあえず、興奮してる青をなだめて事情を聞く。 桜が完全に咲くまで、彼女になって欲しいと彼は言った。 理由は、お見合いを断るため。 その相手は桜が完全に咲いた日にお見合いして 見合いを成立させて結婚を前提として付き合うか、 見合いを成立させないか。どちらからしい。 どうしても嫌な青は彼女がいるからと言った。 が、その彼女とも一緒に会うと言ったらしい。 もちろん、桜が咲いた日に。 それで、私を指名したそうな。 確かに幼馴染で仲も良いさ。前噂されたこともあったさ。 だからって。。。 はぁ。。 とも思ったけど、それが彼の性格だと知っているから、あきらめがついた。 そして次の日から私は毎日彼の家に誘われた。 家が近いから苦ではないけれど〜〜っ。 恥ずかしいです。 好きだったから嬉しかったし、 好きだったから悲しかった。 彼がずっと気づかない私の気持ち。 ・・・気づかないくせして、そんな言い訳に使うために使って欲しくなかった。 (彼氏・彼女と言う間柄と、付き合ってくれという言葉を。) そして桜が満開になった。 私はすっかり上機嫌の青の両親に お古の着物を着せられた。 「こんな格好して出なくても良いじゃないですか〜。」 「だめよ。いつお嫁に来てくれるかと待っていたんだから。」 「だったらなんで青がお見合いするんですか!?」 「だってうちのお父さんは、あんまり青ちゃんと会わないでしょ?!」 「…おばさま。。」 ため息をつく私。 やっぱり青の性格は、おばさま譲りだわ。 「かーさん?!いつまで…っ」 「あら。お父さん。どうですか?」 「どこのお嬢さんなんだ?」 「お隣の長谷部さんところのお嬢さんですよ!」 「ん〜。こんないい子がいるなら、最初から見合いなんか組まなきゃよかったな。」 「ですよねぇ。。」 「…」 「とーさん!かーさん!咲の支度終っただろ!もう!」 「青!入っておいで!」 「?なんなんだ・・・・・・・・・え?」 「な、なによ!"え"って」 「…きれいだな。の一言ぐらい言え!お前は!」 「…んな恥ずかしい言葉が言えるか!」 真っ赤の青。おもしろい。 そして見合いが始まったものの、私と青は緊張でしゃべれなくて、 (私は、恥ずかしかったんだよ!青は知らない。) 向こうもなぜか 「わかりました。お見合いは不成立で。」 と言って帰った。 「咲ちゃん。ご両親にその姿、見せてきたら?」 「いいですか?じゃあ見せてきます!」 私は着物を来たまま、両親の元へ向かう。 「どう?お父さん。お母さん!」 「…咲か?きれいだな。悪くない。」 「本当?お父さん!ありがと〜!!」 「本当、咲もおっきくなったわねv」 「うん!」 「きれいになった。だけどな!川島の息子!」 「え?青?」 後ろ振り向くと、青がたっていた。 大方おばさまに言われて迎えにきたんだろう。 「まだ咲はやらないぞ!」 「あははは。」 苦笑していたのは青だった。 そしてそれから4日後ぐらいに、また青からお見合いすると言われた。 そして私もその日家に帰ってからお見合いをしてもらう。という風に言われた。 お父さんはなぜか少し起こり気味で。 やっぱり桜が咲いたら、この恋も終るって思っちゃった。。 そして当日。 私は今度はお母さんの着物に袖を通す。 いやいや私が座っていると、 相手が来た。 「はじめまして。川島青と申します。」 「え・・・」 目の前にいたのは、青だった。 まぎれもない、青だった。 両親が席を外してから、青は言ったんだ。 これからも永遠に、オレと桜を見てくださいと。 そして私に好きだからと告げてくれた。 桜が散ってしまっても、また来年あなたと見れるから、 季節は移る… 今のままの二人を、導きながら…
オフライン生活が今、めいいっぱいのため、Day...を書き続けていられなくなりました。それにDay...を書いているとその他の物語を書く事ができないので、3月31日を持ってDay...を永久休止させていただきます。Day...を元にした物語も出てくるかと思いますので、気長に新しい物が出来るのをお待ちください。

胡事杷枝