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先進国では、効率化効率化と叫ばれておりますが、人間までをも効率化しようとするのは


どうなのかと思ってしまいます。


機械であるとか、コンピュータとかならまだ話はわかりますし、そういったものでしたら


思う存分、効率化を進めていくことに対してはおおいに賛成できます。


しかし本当に、人間までをも効率化しようとするのは間違っても賛成ではありません。


人の場合には「心」というものがあるのですから、頭で考えることができたからといって、


必ずしも、その論理通りに人を動かすことができるとは到底思えないからです。


人を動かすには、人の気持ちを理解することができなければまず、不可能です。


人の気持ちを無視して物事を実行しようとすれば、一時的にはもしかしたら上手くいくかも


わかりませんが、長期的に見た場合、まず、瓦解することは目に見えています。


頭だけでは人は動かせないですし、心服するはずがありません。


その指導者に「心」があって、人の気持ちを理解する事が出来て、はじめて人が心服し、


自発的に人々が物事を成し遂げていくことが出来るのではないでしょうか。


ですから、人を学歴だけで判断するのは全くといっていいほどナンセンスです。


もっともっと、「心」にも目を向けていくことが大切なのではないでしょうか。


そしてその「心」を磨く為には、沢山の逆境を経験し、沢山の苦労をし、沢山の人間の味を知り、


沢山の傷を心に抱え、魂を磨いていく必要があります。



ですから、一定の価値観に基づいて人間の価値を決めてしまうのは、少し考え方が


安易すぎるのではないでしょうか。


本当に先進国であるというのであれば、もっともっと、人間の「心」にも目を向けていく必要が


あるのではないでしょうか。




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