将史と悠樹(仮) 1

僕の名前は笹本悠樹。ごく普通の高校1年生。僕の親友、尾形将史。彼は幼稚園からの付き合いだ。っていっても、僕とは違って、運動神経が良くて、今僕らのいるサッカー部期待のルーキーだ。それに比べて僕は、運動神経は駄目。かといって勉強も将史に勝ったことは一度もない。でも、こんな僕を将史は本当に優しく接してくれる。僕の大事な親友だ。そう、本当に・・大事な親友だった。今年の夏までは・・・・
そう、あれは夏休み前のとある放課後。。僕はいつもどうり、将史と一緒に部活へ行こうとクラスに立ち寄ったところ・・・そこには将史と隣のクラスの女子、堤 直さんがいた。なにやら込み入った話らしい。。すると、彼女は急に部屋を飛び出し、僕にぶつかった。
「あ。。。」彼女は何も言わずに泣きながら去っていった。
「どうしたんだろう。。」すると、目の前に将史が居た。
「どうした?」僕が聞く。
すると、「・・・はあ。」とため息。「なにがあったんだよお!!」僕は強気にいった。
「あ・・。悠樹か。。」なにやら深刻そうに僕を見つめる。すると!将史は急に僕を抱きしめ・・・・・そして泣き出した。
「いったい何があったんだ」僕は問いかける。
すると・・「何も言わないでくれ。俺のそばに居てくれ。」将史はそういって僕を離さなかった。
    こうして、僕にとって波乱の夏が始まろうとしていた・・・。。

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