アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
（フィルモグラフィ＆五段階評価＆コメント） 更新05/10/30
生年 ■ 1899/08/13
出身地 ■ イギリス／ロンドン郊外レイトンストーン
没年 ■ 1980/04/29
コメント： いわずと知れた「サスペンスの神様」。
ヒッチコックをより楽しむための提案！
その１： トリュフォーによるインタビュー『映画術 ヒッチコック／トリュフォー 』(山田宏一／蓮實重彦訳／晶文社)を読む。サスペンスを盛り上げるために、どのようにショットが重ねられているのかといった、制作上の細かい技術がよくわかる！たくさんのエピソード、ヒッチコック自身による各作品の自己評価、などなど宝の山のような本。映画関係の本すべてをとっても、例外中の例外的名著といわれる。
その２： スラボイ・ジジェク（編）『ヒッチコックによるラカン』( トレヴィル）を読む。この本は、フロイト＝ラカン理論に基づいて設定された三つの精神分析的テーマによって、ヒッチコックの主要作品を分析しているもので、非常に勉強になります。もちろん作品そのものも、より楽しめるようになります。
この両者を繋ぐのがトリュフォーによる至言「ヒッチコックの映画はすべてラヴ・ストリー」である。（「ヒッチコックの映画術」in 山田宏一『映画とは何か——山田宏一映画インタビュー集』／1988／草思社,p.13）
＜イギリス時代＞
『快楽の園 (The Pleasure Garden)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：マイケル・バルコン(Michael Balcon)、エーリッヒ・ポマー／脚本：エリオット・スタナート(Eliot Stannard)／撮影：バロン・ヴェンティミリア(Baron Ventimiglia)／美術：ルートヴィヒ・ライバー
／出演：ヴァージニア・ヴァリ、カルメリータ・ゲラフティ、マイルズ・マンダー、他
／1925／98分／英=独／ゲインズボロー=エメルカ-ＧＢＡ
（※未見）
『山鷲 (The Mountain Eagle)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：マイケル・バルコン(Michael Balcon)／脚本：エリオット・スタナート(Eliot Stannard)／撮影：バロン・ヴェンティミリア(Baron Ventimiglia)／美術：ヴィリー・ライバー、ルートヴィヒ・ライバー
／出演：ベルンハルト・ゲッケ、ミタ・ナルディ、マルカム・キーン、ジョン・ハミルトン、他
／1926／89分／英=独／ゲインズボロー=エメルカ-ＧＢＡ
（※未見）
『下宿人 (The Lodger)』
／監督・脚本：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：マイケル・バルコン(Michael Balcon)、カーライル・ブラックウェル(Carlyle Blackwell)／原作：マリー・ベロック＝ローンズ(Marie Belloc-Lowndes)／脚本：エリオット・スタナード(Eliot Stannard)／撮影：バロン・ヴェンティミリア(Baron Ventimiglia)
／出演：アイヴァー・ノヴェロ(Ivor Novello)、マリー・オールト(Marie Ault)、マルコム・キーン(Malcolm Keen)、アーサー・チェスニー(Arthur Chesney)、ヘレナ・ピック(Helene Pick)、他
／1926／80分／英
★★★★☆ (2001/12/19: VTR)
『ダウンヒル／下り坂 (DOWNHILL)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：アネット・ベンソン、リリアン・ブレイスウェイト、バーバラ・ゴット、イアン・ハンター(Ian Hunter)、他
／1927／82分／英
（※未見）
『ふしだらな女 (EASY VIRTUE)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ノエル・カワード(Noel Coward)／脚本：エリオット・スタナード(Eliot Stannard)／撮影：クロード・Ｌ・マクドネル
／出演：イザベル・ジーンズ(Isabel Jeans)、ロビン・アービン、他
／1927／60分／英／LD
（※未見）
『リング (The Ring)』
／監督・脚本：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／撮影：ジョン・Ｊ・コックス(John J. Cox)
／出演：カール・ブリッスン(Carl Brisson)、リリアン・ホール＝デイヴィス(Lilian Hall-Davis)、イアン・ハンター(Ian Hunter)、フォレスター・ハーヴェイ(Forrester Harvey)、ハリー・テリー(Harry Terry)、他
／1927／89分／英／
★★★☆☆ 男二人に女一人。「リング」とは、この三角関係を作り上げ壊しもする二つのアイテムを意味する。二人のボクサーが斗う場所であるとともに、婚約者たちの「恋」にあとから参入したボクシング・チャンピオン、彼から女に贈られた腕輪である。結婚をはたしたにもかかわらず、心を揺らし不実でさえある女の心を取り戻すために男（カール・ブリッスン）がチャンピオンに挑む......。
ヒッチコックの「サスペンス以前」の作品。女があまりにはっきりしないのでカール・ブリッスンがかわいそうになった。ボクシング場面は当時の競技風景を反映しているのだろうか、いかんせん迫力に欠ける。ではこの映画どこが魅力だったか。うむー、最後のオチかな....。
『農夫の妻 (The Farmer's Wife)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：ジェイムスン・トーマス(Jameson Thomas)、リリアン・ホール＝デイヴィス(Lilian Hall-Davis)、他
／1928／98分／英
★★★☆☆ (2002/6/28: VTR)
『シャンパーニュ (Champagne)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：ジョン・マクスウェル／原案：ウォルター・Ｃ・マイクロフト(Walter C. Mycroft)／脚本：エリオット・スタナード(Eliot Stannard)／撮影：ジャック・コックス(Jack E. Cox)
／出演：ベティ・ボルファー(Betty Balfour)、ゴードン・ハーカー(Gordon Harker)、Ｇ・ブラティン、他
／1928／107分／英
★★☆☆☆ (2002/8/13: VTR)
『マンクスマン (THE MANXMAN)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：カール・ブリッスン(Carl Brisson)、マルコム・キーン(Malcolm Keen)、アニー・オンドラ、ランドル・エアートン、他
／1929／90分／英
（※未見）
『ジュノーと孔雀 (JUNO AND THE PAYCOCK
/ THE SHAME OF MARY BOYLE)』
／監督・脚本：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：バリー・フィッツジェラルド(Barry Fitzgerald)、メイア・オニール、エドワード・チャップマン、シドニー・モーガン、サラ・オールグッド(Sara Allgood)、ジョン・ローリー(John Laurie)、他
／1929／95分／英
（※未見）
『恐喝／ヒッチコックのゆすり (Blackmail)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：アニー・オンドラ、サラ・オールグッド(Sara Allgood)、チャールズ・ペイトン、ジョン・ロングデン(John Longden)、ドナルド・カルスロップ(Donald Calthrop)、シリル・リチャード(Cyril Ritchard)、他
／1929／82分／英
★★★☆☆ (1999/07/07: VTR)
『殺人！ (Murder!)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：ハーバート・マーシャル(Hervert Marshall)、ノア・ベアリング(Nora Baring)、エドワード・チャップマン、Ｅ・パーシー、他
／1930／105分／英
★★★☆☆ ( ?)
『エルストリー・コーリング (Elstree Calling)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：ウィル・フィフィー(Will Fyfee)、シシリー・コートニージー(Cicely Courtneidge)、他
／1930／83分／英
（※未見）
『リッチ・アンド・ストレンジ／金あり怪事件あり／おかしな成金夫婦
(Rich and Strange)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：ヘンリー・ケンドール(Henry Kendall)、ジョーン・バリー(Joan Barry)、ベティ・アマン(Betty Amann)、他
／1931／92分／英
★★★☆☆ (2001/07/31: VTR)
『スキン・ゲーム (The Skin Game)』
／監督・脚本：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：エドモンド・グーエン(Edmund Gwenn)、ジル・エズモンド(Jill Esmond)、他
／1931／88分／英
（※未見）
『第１７番 (Number Seventeen)』
／監督・脚本：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：レオン・Ｍ・ライオン(Leon M.Lion)、アン・グレイ(Anne Grey)、ジョン・スチュアート(John Stuart)、他
／1932／61分／英
（※未見）
『ウィーンからのワルツ (Waltz from Vienna)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／脚本：アルマ・レヴィル、ガイ・レジナルド・ボルトン／美術：アルフレート・ユンゲ、ピーター・プラウド／音楽：ヨハン・シュトラウス父子
／出演：ジェシー・マシューズ、エズモンド・ナイト、フランク・ヴォスパー、フェイ・コンプトン、エドマンド・グウェン、他
／1933／80分／英／ＧＦＤ
（※未見）
『暗殺者の家 (The Man who knew too much)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／脚本：エドウィン・グリーンウッド、Ａ・Ｒ・ローリン、Ｄ・Ｂ・ウィンダム
／出演：レスリー・バンクス(Leslie Banks)、エドナ・ベスト(Edna Best)、ピーター・ローレ(Peter Lorre)、ノヴァ・ピルブーム、他
／1934／76分／英
★★★★☆ (?)
『三十九夜 (The Thirty-nine Steps)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ジョン・バカン／脚本：チャールズ・ベネット(Charles Bennett)、アルマ・レヴィル(Alma Reville)、イアン・ヘイ(Ian Hay)／撮影：バーナード・ノールズ(Bernard Knowles)／音楽：ルイス・レヴィ(Louis Levy)
／出演：ロバート・ドーナット(Robert Donat)、マデリーン・キャロル(Madeleine Carroll)、Ｒ・マンハイム、ペギー・アシュクロフト(Dame Peggy Ashcroft)、マイルズ・メイルソン(Miles Malleson)、他
／1935／88分／英／ゴーモンブリティシュ
★★★☆☆ (?)
『サボタージュ (Sabotage)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：マイケル・バルコン(Michael Balcon)／原作：ジョセフ・コンラッド(Joseph Conrad)／脚本：チャールズ・ベネット(Charles Bennett)、イアン・ヘイ(Ian Hay)／撮影：バーナード・ノールズ(Bernard Knowles)／音楽：ルイス・レヴィ(Louis Levy)
／出演：シルヴィア・シドニー(Sylvia Sidney)、オスカー・ホモルカ(Oscar Homolka)、ジョン・ローダー(John Loder)、デズモンド・テスター、ジョイス・バーバー、他
／1936／76分／英
★★★★☆ (?)
『間諜最後の日 (The Secret Agent)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：サマセット・モーム(Somerset Maugham)／出演：ジョン・ギールグッド(John Gielgud)、パーシー・マーモント(Percy Marmont)、マデリン・キャロル(Madeleine Carroll)、ピーター・ローレ(Peter Lorre)、他
／1936／87分／英
★★★★☆ (?)
『第３逃亡者 (Young and Innocent)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：デリック・デ・マーニイ(Derrick de Marney)、ノヴァ・ピルブーム、パーシー・マーモント(Percy Marmont)、他
／1937／84分／英
★★★★☆ (1999/08/02: VTR)
『バルカン超特急 (The Lady Vanishes)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：エドワード・ブラック(Edward Black)／原作：エセル・リナ・ホワイト(Ethel Lina White)／脚本：シドニー・ギリアット(Sidney Gilliat)／撮影：ジャック・コックス(Jack E. Cox)／音楽：ルイス・レヴィ(Louis Levy)
／出演：マーガレット・ロックウッド(Margaret Lockwood)、マイケル・レッドグレーヴ(Michael Redgrave)、ポール・ルーカス(Paul Lukas)、グーギー・ウィザース(Googie Withers)、リンデン・トラヴァース(Linden Travers)、メイ・ウィッティ(May Whitty)、他
／1938／98分／英／ゲインズボロー
★★★★☆ (?)
『巖窟の野獣 (Jamaica Inn)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：チャールズ・ロートン(Charles Laughton)、モーリン・オハラ(Maureen O'Hara)、レスリー・バンクス(Leslie Banks)、ロバート・ニュートン(Robert Newton)、ホーレス・ホッジズ、他
／1939／98分(LD版93分)／英／LD
★★★☆☆ (?)
＜アメリカ時代＞
『レベッカ (Rebecca)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ダフネ・デュ・モーリア(Daphne Du Maurier)
／出演：ローレンス・オリヴィエ(Laurence Olivier: マクシム・ド・ウィンター)、ジョーン・フォンテイン(Joan Fontaine: マリアン)、ジョージ・サンダース George Sanders ジャック・ファヴェル、ジュディス・アンダーソン(Judith Anderson: ダンヴァース夫人)、他
／1940／130分／米
★★★★☆ (?)
『海外特派員 (Foreign Correspondent)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：ウォルター・ウェンジャー(Walter Wanger)／脚本：チャールズ・ベネット(Charles Bennett)、ジョーン・ハリソン(Joan Harrison)／撮影：ルドルフ・マテ(Rudolph Mate)／音楽：アルフレッド・ニューマン(Alfred Newman)
／出演：ジョエル・マクリー(Joel McCrea)、ラレイン・デイ(Laraine Day)、ジョージ・サンダース(George Sanders)、ハーバート・マーシャル(Herbert Marshall)、アルバート・バッサーマン(Albert Basserman)、他
／1940／120分／米／ウォルター・ウェンジャー・プロ
★★★★☆ (?)
『断崖 (Suspicion)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：フランシス・アイルズ
／出演：ジョーン・フォンテイン(Joan Fontaine)、ケイリー・グラント(Cary Grant)、ナイジェル・ブルース(Nigel Bruce)、セドリック・ハードウィック(Cedric Hardwicke)、レオ・Ｇ・キャロル(Leo G. Carroll)、他
／1941／99分／米
★★★★☆ (?)
『スミス夫妻 (Mr. and Mrs. Smith)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：キャロル・ロンバード(Carole Lombard)、ロバート・モンゴメリー(Robert Montgomery)、ジーン・レイモンド(Gene Raymond)、ジャック・カーソン(Jack Carson)、フィリップ・メリヴェイル(Philip Merivale)、ベティ・カンプソン(Betty Compson)、他
／1941／95分／米
★★★☆☆ (?)
『逃走迷路 (Saboteur)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：フランク・ロイド(Frank Lloyd)、ジャック・Ｈ・スカーボール(Jack H. Skirball)／脚本：ピーター・ヴィアテル(Peter Viertel)、ジョーン・ハリソン(Joan Harrison)、ドロシー・パーカー(Dorothy Parker)／撮影：ジョセフ・ヴァレンタイン(Joseph A. Valentine)／音楽：チャールズ・プレヴィン(Charles Previn)、フランク・スキナー(Frank Skinner)
／出演：ロバート・カミングス(Robert Cummings)、プリシラ・レイン(Priscilla Lane)、ノーマン・ロイド(Norman Lloyd)、オットー・クルーガー(Otto Kruger)、アラン・バクスター(Alan Baxter)、他
／1942／109分／米／ユニヴァーサル
★★★★☆ (2002/09/04: LD２度め)
『疑惑の影 (Shadow of Doubt)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：ジャック・Ｈ・スカーボール(Jack H. Skirball)／原作：ゴードン・マクドネル(Gordon McDonnell)／脚本：ソーントン・ワイルダー(Thorton Wilder)、アルマ・レヴィル(Alma Reville)、サリー・ベンソン(Sally Benson)／撮影：ジョセフ・ヴァレンタイン(Joseph A. Valentine)／音楽：ディミトリ・ティオムキン(Dimitri Tiomkin)、チャールズ・プレヴィン(Charles Previn)
／出演：テレサ・ライト(Teresa Wright)、ジョセフ・コットン(Joseph Cotten)、マクドナルド・ケリー(MacDonald Carey)、パトリシア・コリンジ(Patricia Collinge)、ヘンリー・トラヴァース(Henry Travers)、ウォーレス・フォード(Wallace Ford)、ヒューム・クローニン(Hume Cronyn)、他
／1942／108分／米／ユニヴァーサル
★★★★☆ (?)
『マダガスカルの冒険 (Aveture Malgash / MADAGASCAR
LANDING)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／1944／30分／英（仏語版)
★★☆☆☆ (?)
『闇の逃避行 (Bon voyage)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／出演：ジョン・ブライス(John Blythe)、他
／1944／25分／英（仏語版)
★★☆☆☆ 第二次世界大戦中のフランス・レジスタンスをめぐるプロパガンダ映画（２５分／３０分）である。それぞれがドイツ・ゲシュタポと傀儡フランス・ビシー政権に対する抵抗運動或いはスパイ活動を描いている。プロパガンダ映画といっても、意外にしっかりしており、ヒッチコック調といってよいような２転３転するスパイ映画に仕上がっている。確かに構成は巧みだ。しかし、実際は最低１時間はほしいようなプロットで、１回観ただけではわかりにくい。
『救命艇 (Lifeboat)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：ケネス・マッゴーワン(Kenneth MacGowan)／原作：ジョン・スタインベック(John Steinbeck)／脚本：ジョー・スワーリング(Jo Swerilng)／撮影：グレン・マックウィリアムズ(Glen MacWilliams)
／出演：タルーラ・バンクヘッド(Tallulah Bankhead)、ウィリアム・ベンディックス(William Bendix)、ウォルター・スレザック(Walter Slezak)、メアリー・アンダーソン(Mary Anderson)、ジョン・ホディアク(John Hodiak)、ヘンリー・ハル(Henry Hull)、ヘザー・エンジェル(Heather Angel)、ヒューム・クローニン(Hume Cronyn)、他
／1944／96分／米=英
★★★☆☆ (?)
『白い恐怖 (Spellbound)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／美術協力：サルヴァドール・ダリ／製作：デヴィッド・Ｏ・セルズニック(David O. Selznick)／原作：フランシス・ビーディング(Fransis Beeding)／脚本：ベン・ヘクト(Ben Hecht)、アンガス・マクファイル(Angus MacPhail)／撮影：ジョージ・バーンズ(George Barnes)／音楽：ミクロス・ローザ(Miklos Rozsa)
／出演：イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)、グレゴリー・ペック(Gregory Peck)、レオ・Ｇ・キャロル(Leo G. Carroll)、ジョン・エメリー、ウォーレス・フォード(Wallace Ford)、他
／1945／111分／米／セルズニック・インターナショナル=ユナイト
★★★☆☆ (?)
『汚名 (Notorious)』
／監督・原案：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：デヴィッド・Ｏ・セルズニック(David O. Selznick)／共同製作：バーバラ・ケオン／脚本：ベン・ヘクト(Ben Hecht)／撮影：テッド・テズラフ(Ted Tetzlaff)／音楽：ロイ・ウェッブ(Roy Webb)
／出演：ケイリー・グラント(Cary Grant)、イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)、クロード・レインズ(Claude Rains)、ルイス・カルハーン(Louis Calhern)、他
／1946／101分／米
★★★☆☆ (?)
『パラダイン夫人の恋 (The Paradine Case)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：デヴィッド・Ｏ・セルズニック(David O. Selznick)／原作：ロバート・ヒッチェンス／脚本：デヴィッド・Ｏ・セルズニック(David O. Selznick)、ジェームズ・ブリディ(James Bridie)／撮影：リー・ガームス(Lee Garmes)／音楽：フランツ・ワックスマン(Franz Waxman)
／出演：グレゴリー・ペック(Gregory Peck)、アリダ・ヴァリ(Alida Valli)、アン・トッド(Ann Todd)、ルイ・ジュールダン(Louis Jourdan)、チャールズ・ロートン(Charles Laughton)、チャールズ・コバーン(Charles Coburn)、エセル・バリモア(Ethel Barrymore)、レオ・Ｇ・キャロル(Leo G. Carroll)、他
／1947／115分／米
★★★☆☆ (2002/09/05: LD)
『ロープ (Rope)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：シドニー・バーンスタイン／原作：パトリック・ハミルトン(Patrick Hamilton)／脚本：アーサー・ローレンツ(Arthur Laurents)／潤色：ヒューム・クローニン(Hume Cronyn)／撮影：ジョセフ・ヴァレンタイン(Joseph A. Valentine)、ウィリアム・Ｖ・スコール(William V. Skall)／音楽：レオ・Ｆ・フォーブステイン(Leo F. Forbstein)
／出演：ジェームズ・スチュワート(James Stewart)、ファーリー・グレンジャー(Farley Granger)、ジョン・ドール(John Dall)、セドリック・ハードウィック(Cedric Hardwicke)、他
／1948／80分／米／トランスアトランティック・ピクチャーズ
★★★☆☆ (2002/09/06: LD２度目)
『山羊座のもとに (Under Capricorn)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：シドニー・バーンスタイン／原作：ヘレン・シンプソン／脚本：ジェームズ・ブリディ(James Bridie)／潤色（構成）：ヒューム・クローニン(Hume Cronyn)／撮影：ジャック・カーディフ(Jack Cardiff)、ポール・ビーソン(Paul Beeson)、イアン・クレイグ
／出演：イングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)、ジョセフ・コットン(Joseph Cotten)、マイケル・ワイルディング(Michael Wilding)、マーガレット・レイトン(Margaret Leighton)、他
／1949／117分／英／トランスアトランティック・ピクチャーズ
★★★☆☆ (?)
『舞台恐怖症 (Stage Fright)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：セルウィン・ジェプソン／脚本：ウィットフィールド・クック(Whitfield Cook)／撮影：ウィルキー・クーパー(Wilkie Cooper)／音楽：レイトン・ルーカス
／出演：マレーネ・ディートリッヒ(Marlene Dietrich)、ジェーン・ワイマン(Jane Wyman)、リチャード・トッド(Richard Todd)、ケイ・ウォルシュ(Kay Walsh)、パトリシア・ヒッチコック(Patricia Hitchcock)、他
／1950／110分／英／ＷＢ
★★★☆☆ (?)
『見知らぬ乗客 (Strangers on a Train)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：パトリシア・ハイスミス(Patricia Highsmith)／脚本：レイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler)、チェンツイ・オルモンド(Czenzi Ormonde)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：ディミトリ・ティオムキン(Dimitri Tiomkin)
／出演：ファーリー・グレンジャー(Farley Granger)、ロバート・ウォーカー(Robert Walker)、ルース・ローマン(Ruth Roman)、レオ・Ｇ・キャロル(Leo G. Carroll)、パトリシア・ヒッチコック(Patricia Hitchcock)、ローラ・エリオット(Laura Elliot)、マリオン・ローン、ジョナサン・ヘイル(Jonathan Hale)、他
／1951／101分／米
★★★★☆ (?)
『私は告白する (I Confess)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／製作：バーバラ・ケオン／原作：ポール・アンセルメ／脚本：ウィリアム・アーチボルド(William Archibald)、ジョージ・タボリ(George Tabori)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：ディミトリ・ティオムキン(Dimitri Tiomkin)、レイ・ハインドーフ(Ray Heindorf)
／出演：モンゴメリー・クリフト(Montgomery Clift)、アン・バクスター(Anne Baxter)、カール・マルデン(Karl Malden)、Ｏ・Ｅ・ハッセ(O.E. Hasse)、他
／1953／95分／米
★★★☆☆ (?)
『泥棒成金 (To Catch a Thief)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：デヴィッド・ダッジ／脚本：ジョン・マイケル・ヘイズ(John Michael Hayes)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：リン・マーレイ(Lyn Murray)
／出演：ケイリー・グラント(Cary Grant)、グレイス・ケリー(Grace Kelly)、シャルル・ヴァネル(Charles Vanel)、ブリジット・オーベール(Brigitte Auber)、ジェシー・ロイス・ランディス(Jessie Royce Landis)、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)、他
／1954／106分／米／パラマウント
★★★★☆ (2003/08/12: LD２度目)
『ダイヤルＭを廻せ！ (Dial M for Murder)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作・脚本：フレデリック・ノット(Frederick Knott)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：ディミトリ・ティオムキン(Dimitri Tiomkin)
／出演：レイ・ミランド(Ray Milland)、グレイス・ケリー(Grace Kelly)、ロバート・カミングス(Robert Cummings)、アンソニー・ドーソン(Anthony Dawson)、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)、他
／1954／105分／米
★★★★☆ (?)
『裏窓 (Rear Window)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：コーネル・ウールリッチ(Cornell Woolrich)／脚本：ジョン・マイケル・ヘイズ(John Michael Hayes)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：フランツ・ワックスマン(Franz Waxman)
／出演：ジェームズ・スチュワート(James Stewart)、グレイス・ケリー(Grace Kelly)、レイモンド・バー(Raymond Burr)、セルマ・リッター(Thelma Ritter)、ウェンデル・コーリイ(Wendell Corey)、他
／1954／113分／米／パラマウント
★★★★☆ (2002/09/05: LD３度目)
『ハリーの災難 (The Trouble with Harry)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ジャック・トレヴァー・ストーリー／脚本：ジョン・マイケル・ヘイズ(John Michael Hayes)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)
／出演：エドマンド・グウェン(Edmund Gwenn)、ジョン・フォーサイス(John Forsythe)、シャーリー・マクレーン(Shirley MacLaine)、ミルドレッド・ナトウィック(Mildred Natwick)、ローヤル・ダーノ(Royal Dano)、他
／1956／99分／米／パラマウント
★★★★☆ 美しいニューイングランドの森に現れた一つの死体。「彼ハリー」をめぐる大騒ぎと言うにはとぼけすぎた人々の姿と会話に、ニコニコしながら楽しむことができる名作。(2001/08/18: VTR２度目)
『間違えられた男 (The Wrong Man)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：マックスウェル・アンダーソン(Maxwell Anderson)、脚本：マックスウェル・アンダーソン(Maxwell Anderson)、アンガス・マクファイル(Angus MacPhail)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)
／出演：ヘンリー・フォンダ(Henry Fonda)、ヴェラ・マイルズ(Vera Miles)、アンソニー・クエイル(Anthony Quayle)、ハロルド・Ｊ・ストーン(Harold J. Stone)、チャールズ・コッパー、チューズデイ・ウェルド(Tuesday Weld)、他
／1956／105分／米
★★★★☆ (?)
『知りすぎていた男 (The Man who knew too much)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原案：チャールズ・ベネット(Charles Bennett)、Ｄ・Ｂ・ウィンダム＝リュイス(D.B. Windham-Lewis)／脚本：ジョン・マイケル・ヘイズ(John Michael Hayes)、アンガス・マクファイル(Angus MacPhail)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／作詞作曲：レイ・エヴァンス(Ray Evans)、ジェイ・リヴィングストーン Jay Livingston／音楽：バーナード・ハーマン Bernard Herrmann
／出演：ジェームズ・スチュワート(James Stewart)、ドリス・デイ(Doris Day)、ラルフ・トルーマン、ダニエル・ジェラン(Daniel Gelin)、クリス・オルセン、ブレンダ・デ・バンジー(Brenda de Banzie)、キャロリン・ジョーンズ(Carolyn Jones)、他
／1956／120分／米／フィルワイト・プロ＝パラマウント
★★★★☆ (?)
『めまい (Vertigo)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ピエール・ボワロー(Pierre Boileau)、トーマス・ナルスジャック(Thomas Narcejac)／脚本：アレック・コッペル(Alec Coppel)、サミュエル・テイラー(Samuel Taylor)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／タイトルデザイン：ソウル・バス(Saul Bass)
／出演：ジェームズ・スチュワート(James Stewart)、キム・ノヴァク(Kim Novak)、バーバラ・ベル・ゲデス(Barbara Bel Geddes)、トム・ヘルモア(Tom Helmore)、ヘンリー・ジョーンズ(Henry Jones)、エレン・コービイ(Ellen Corby)、レイモンド・ベイリー(Raymond Bailey)、リー・パトリック(Lee Patrick)、他
／1958／128分／米／パラマウント
★★★★★ (199?/?/?:VTR、2005/06/17: DVD)
『北北西に進路を取れ (North by Northwest)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／脚本：アーネスト・レーマン(Ernest Lehman)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)／タイトルデザイン：ソウル・バス(Saul Bass)
／出演：ケイリー・グラント(Cary Grant: ロジャー・ソーンヒル)、エヴァ・マリー・セイント(Eva Marie Saint: イブ・ケンドール)、ジェームズ・メイソン(James Mason: フィリップ・ヴァンダム)、ジェシー・ロイス・ランディス(Jessie Royce Landis)、マーティン・ランドー(Martin Landau)、レオ・Ｇ・キャロル(Leo G. Carroll)、他
／1959／137分／米／メトロ／VTR
★★★★☆ ヒッチコックによると（小林信彦の報告「北北西に進路を取れの再上映」『映画を夢みて』ちくま文庫)、普通「北北西」なら、「Northwest by North」というべきところ、アタマにきてしまって「North by Northwest」と言ってしまった——それくらい混乱した男の物語ということを意味するタイトルらしい。このくだりで、ケーリー・グラントが飛行機に襲われる——点のようだったそれがあっというまに迫ってくる名高い——場面を思い浮かべたあなた、正解。あの話ですよ。(2002/09/11: VTR)
『サイコ (Psycho)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ロバート・ブロック(Robert Bloch)／脚本：ジョセフ・ステファノ(Joseph Stefano)／撮影：ジョン・Ｌ・ラッセル(John L. Russel)／音楽：バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)／タイトルデザイン：ソウル・バス(Saul Bass)
／出演：アンソニー・パーキンス(Anthony Perkins)、ジャネット・リー(Janet Leigh)、ジョン・ギャヴィン(John Gavin)、ヴェラ・マイルズ(Vera Miles)、マーティン・バルサム(Martin Balsam)、サイモン・オークランド(Simon Oakland)、ジョン・マッキンタイア(John McIntire)、ジョン・アンダーソン(John Anderson)、パトリシア・ヒッチコック(Patricia Hitchcock)、他
／1960／109分／米／パラマウント
★★★★☆ (199?/?/?:VTR、2005/10/30:DVD)
『鳥 (The Birds)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ダフネ・デュ・モーリア(Daphne Du Maurier)／脚本：エヴァン・ハンター(Evan Hunter)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)
／出演：ティッピー・ヘドレン(Tippi Hedren)、ロッド・テイラー(Rod Taylor)、スザンヌ・プレシェット(Suzanne Pleshette)、ジェシカ・タンディ(Jessica Tandy)、ヴェロニカ・カートライト(Veronica Cartwright)、ドリーン・ラング、エリザベス・ウィルソン(Elizabeth Wilson)、他
／1963／120分／米／ユニヴァーサル
★★★★★ (199?/?/?: VTR、2005/06/07: DVD)
『マーニー (Marnie)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ウィンストン・グレアム、脚本：ジェイ・プレッソン・アレン(Jay Presson Allen)／撮影：ロバート・バークス(Robert Burks)／音楽：バーナード・ハーマン(Bernard Herrmann)
／出演：ショーン・コネリー(Sean Connery)、ティッピー・ヘドレン(Tippi Hedren)、マーティン・ゲーブル(Martin Gable)、ダイアン・ベイカー(Diane Baker)、マリエット・ハートレイ(Mariette Hartley)、ブルース・ダーン(Bruce Dern)、他
／1964／129分／米／ユニヴァーサル
★★★★☆ (?)
『引き裂かれたカーテン (Torn Curtain)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／脚本：ブライアン・ムーア／撮影：ジョン・Ｆ・ウォーレン(John F. Warren)／音楽：ジョン・アディソン(John Addison)
／出演：ポール・ニューマン(Paul Newman)、ジュリー・アンドリュース(Julie Andrews)、リラ・ケドロヴァ(Lila Kedrova)、デヴィッド・オパトッシュ(David Opatoshu)、ルドウィッグ・ドナス(Ludwig Donath)、アンナ・リー(Anna Lee)、ハンスイェルク・フェルミー(Hansjorg Felmy)、他
／1966／128分／米
★★★☆☆ (?)
『トパーズ (Topaz)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：レオン・ユリス／脚本：サミュエル・テイラー(Samuel Taylor)／撮影：ジャック・ヒルデヤード(Jack Hildyard)／特殊効果：アルバート・Ｊ・ホイットロック(Albert J. Whitlock)／音楽：モーリス・ジャール(Maurice Jarre)
／出演：フレデリック・スタフォード(Frederick Stafford)、ダニー・ロバン(Dany Robin)、カリン・ドール(Karin Dor)、ジョン・ヴァーノン(John Vernon)、ミシェル・ピッコリ(Michel Piccoli)、フィリップ・ノワレ(Philippe Noiret)、ジョン・フォーサイス(John Forsythe)、クロード・ジャド(Claude Jade)、ロスコー・リー・ブラウン(Roscoe Lee Browne)、他
／1969／125分／米／ユニヴァーサル
★★☆☆☆ (?)
『フレンジー (Frenzy)』
／監督・製作：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：アーサー・ラバーン(Arthur LaBern)／脚本：アンソニー・シェイファー(Anthony Shaffer)／撮影：ギル・テイラー(Gilbert Taylor)／音楽：ロン・グッドウィン(Ron Goodwin)
／出演：ジョン・フィンチ(Jon Finch)、バリー・フォスター(Barry Foster)、ビリー・ホワイトロー(Billie Whitelaw)、バーナード・クリビンス(Bernard Cribbens)、ジーン・マーシュ(Jean Marsh)、アンナ・マッセイ(Anna Massey)、他
／1972／117分／英=米／ハル・ウォリス・プロ＝ユニヴァーサル
★★★★☆ (?)
『ファミリー・プロット (Family Plot)』
／監督：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／原作：ヴィクター・カニング(Victor Canning)／脚本：アーネスト・レーマン(Ernest Lehman)、エルモア・レナード(Elmore Leonard)／撮影：レナード・Ｊ・サウス(Leonard J. South)／特殊効果：アルバート・Ｊ・ホイットロック(Albert J. Whitlock)／音楽：ジョン・ウィリアムズ(John Williams)
／出演：カレン・ブラック(Karen Black)、ブルース・ダーン(Bruce Dern)、バーバラ・ハリス(Barbara Harris)、ウィリアム・ディヴェイン(William Devane)、エド・ローター(Ed Lauter)、キャスリーン・ネスビット(Cathleen Nesbitt)、チャールズ・タイナー(Charles Tyner)、キャサリン・ヘルモンド(Katherine Helmond)、エリザベス・ブルックス(Elisabeth Brooks)、他
／1976／121分／米／（製作会社）アルフレッド・ヒッチコック
★★★☆☆ (?)
＜ヒッチコック劇場ＴＶシリーズ＞（※全２６８話のうち監督・製作：アルフレッド・ヒッチコックからの編集版ビデオ）
『ヒッチコック劇場 傑作選「女性専科第一課 中年夫婦のために」「ペラム氏の事件」』
「女性専科第一課 中年夫婦のために (Mrs. Bixby and the
Colonel's Coat) 」
／1960／分／米
★★★★☆
「ペラム氏の事件 (The Case of Mr. Pelham)」
／1955／分／米
★★★★☆
２６８話を数えるというヒッチコック劇場。「ＴＶシリーズだからヒッチコック的でない」とか「ヒッチコックは監修で名前を貸しているだけだろ」という勝手な判断（偏見）のもとに敬遠してきた。しかしこのビデオを観て猛烈な後悔に襲われた。テレビでいくたりか放映されていたシリーズをなぜチェックしなかったのか。うむー。
ビデオに封入された資料によると、ヒッチコック自身の演出（監督）は２６８編のうち１７編である。その中からピックアップされたこのビデオシリーズ。非常に面白かった。
「中年夫婦のために」というよくわからない邦題のついた作品は、密かに不倫を重ねていたミセス・ビクシーが、相手の大佐から別れの品として贈られた高価な毛皮のコートをどのようにして夫にばれずに自分のものにしようとするかが見所である。ウィットに富んだオチも大変面白く、楽しめる。
「ペラム氏の事件」のほうは、自分とそくりの偽物に悩む主人公を描くの作品。ドッペルゲンガーに出会うといったこの作品の魅力は、いわばオカルトものなのか、精神分析的なものなのか、はなたまたミステリー（犯罪物）なのか、最後までわからないところにあると思う。やはりすごいな、ヒッチコックは。
『ヒッチコック劇場 傑作選「酒蔵」「バアン！もう死んだ」(Back for Christmas / Bang! You're Dead)』
「酒蔵 (Back for Christmas)」
／1956／分／米
★★★☆☆
「バアン！もう死んだ (Bang! You're Dead)」
／1961／分／米
★★★★☆
『ヒッチコック劇場 傑作選「兇器」「亡霊の見える椅子」』
「兇器 (Lamb to the Slaughter)」
／原作・脚本：ロアルド・ダール／出演：バーバラ・ベル・ゲデス、ハロルド・Ｊ・ストーン、アラン・レイン
／1958／／分／米
★★★☆☆
「亡霊の見える椅子 (Banquo's Chair)」
／原作：ルバート・クラフト＝クック／脚本：フランシス・クックレス／出演：ジョン・ウイリアムス、ケネス・ヘイ、レジナルド・ガードナー
／1958／分／米VTR
★★★☆☆
『ヒッチコック劇場 傑作選「生と死の間」「神よ許し給え」』
「生と死の間 (Breakdown)」
／原作・脚本：ルイス・ポロック／出演：ジョセフ・コットン(Joseph Cotten)、レイモンド・ベイリー、フォレスト・スタンレー、他
／1955／分／米
★★★☆☆
「神よ許し給え (The Horseplayer)」
／原作・脚本：ヘンリー・スレッサー／出演：クロード・レインズ(Claude Rains)、エド・ガードナー、パーシー・ヘルトン、他
／1961／分／米
★★★★☆ 「神よ許し給え」が秀逸。雨漏りのする屋根を直せないような貧乏な教会に見慣れない男が通い出す。彼は毎回ちょっとした額の寄付を寄せるのだが、牧師が声をかけてみると、ここに通いだして馬券が当たるようになった、だから寄付をするのだという。神は利益のためではなく、魂のために慈悲を与えてくれるのだと牧師が説得するも、男には通じない。牧師もつい魔が差して、教会修理資金のために男の推す馬に自らの貯金をかけてしまうのだった。すぐに後悔した当たらないように祈りを捧げる。神はそのような牧師の願いをききいれるのだろうか.....。
ある意味、神学的な次元に達していて、手を叩いて喜びたくなるようなオチがすばらしい。ヒッチコックの短編好きは有名だ。ここでもその選択眼が光っている。是非ともオススメしたい作品。(2002/07/05: VTR)
補録
『新・ヒッチコック劇場 (ALFRED HITCHCOCK PRESENTS)』<TV>
／提供・出演：アルフレッド・ヒッチコック(Alfred Hitchcock)
／（※「ヒッチコック劇場」のリメイク新シリーズ)／95分／米
①「牢獄でのできごと (Incident in a small Jail)」／監督：ジョエル・オリアンスキー(Joel Oliansky)
②「南部から来た男 (Man From the South)」／監督：スティーヴ・ジャーナット(Steve DeJarnatt)／出演：John Huston、Melanie Griffith、Kim Novak、他／
③「バーン！もう死んだ (Bang! You're Dead)」／監督：ランダ・ヘインズ(Randa Haines)／
④「鍵のかかっていない窓 (An Locked Window)」／監督：フレッド・ウォルトン(Fred Walton)／